5作目は、1941年にDCコミック誌にデビューしてから70年以上にわたって愛されているキャラクター、アクアマンを主役にした実写映画。迫力の海中バトル!圧倒的な深海の映像美!格好良くて強すぎるヒーロー!にザワつくエンターテイメントだ。
アメリカのDCコミックスやマーベル・コミックなど、いわゆる“アメコミ”ファンでスーパーヒーローの実写映画をひととおり追いかけている人にとっては、アクアマンは説明不要のキャラクターだろう。だが、次から次へとアメコミのスーパーヒーロー映画が作られて、各コミックスのヒーローが全員集合した『ジャスティス・リーグ』や『アベンジャーズ』シリーズも加わったりして、ぜんぶ見ていないと、その流れに乗っていないと、新作は十分楽しめないかも……と思っている人もいるのではないだろうか。しかし!『アクアマン』は心配無用、予備知識ゼロでも事前情報ナシでも100%楽しめる!
主人公は、海底人と人間の血を引くアクアマンことアーサー・カリー(ジェイソン・モモア)。まず、彼の両親の出会いがロマンチックだ。母は海底アトランティス帝国の王女で、父は心優しい灯台守、出会うはずのない2人が運命的に出会って、恋に落ちて、そして生まれた愛の結晶がアーサーだ。
地上で生まれ育ったアーサーは大人になったある日、王位継承者であることを知らされる。王になんてならねーよ!自分をはみ出し者だと思いながらも、地上侵略を企む海底国から人々を守るために立ち上がる!ぶっきらぼうだけど実は熱いハートを持ったヒーローにザワつく=惚れる!また、この手のヒーロー映画への出演は初となるニコール・キッドマン、アクアマンを真の王にすべく指導する参謀役でアクションに挑戦したウィレム・デフォー、ベテラン俳優の新鮮な一面を見ることができる、それも見どころだ。
アクアマンとなる主演俳優は、ジェイソン・モモア。身長193cm!筋骨隆々!ワイルドな面立ち!戦うヒーローがよく似合う人気急上昇の俳優、完璧なハマり役だ。米ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のカール・ドロゴ役をはじめ、アーノルド・シュワルツェネッガーをアクションスターにした『コナン・ザ・グレート』の原作をもとに“リ・イマジネーション版”として製作された『コナン・ザ・バーバリアン』ではコナンを演じ、バイオレンス・アクション『バレット』ではシルベスター・スタローンと共演。ほかにも麻薬密売人を相手に家族を守るために戦う父親を演じた『ワイルド・ブレイブ』、18世紀後半の開拓時代、毛皮交易を独占する絶対的権力に挑む男を演じたネットドラマ『フロンティア』など、アクションに長けた俳優として着実にキャリアを積んでいる。なかでも今回のアクアマンは、水中で呼吸し、驚異的なスピードで泳ぎ、深海まで潜ることができ、海の生物すべてと交信できる、人間のレベルを超えた無敵のヒーロー!けた外れの強さに度肝を抜かされるだろう。
アーサーが自分のルーツを知り、地上と海底2つの世界を1つにするための旅に出て、与えられた使命に目覚める──そんな人間ドラマを軸に、ラブロマンス、SF、アクション、コメディ、神話、海獣、親子愛、師弟愛……エンタメ要素がてんこ盛り!まるで『スター・ウォーズ』の壮大な物語が、『アバター』の美しき世界観が、海底を舞台に繰り広げられているかのようで、143分一瞬たりとも目が離せない!なかでも驚くのは、水中を泳ぐ姿、髪の毛や着衣の繊細な動き、いったいどうやって撮影したの?と驚かずにはいられない水中シーン。
宇宙に行くより難しいと言われる深海、謎に満ちた深海、未知なる世界だからこそ、もしかしたら本当に海の底にはこんな世界があるのかもしれない……と思わせてくれる。それもそのはず、この『アクアマン』は、『ソウ』シリーズ、『死霊館』シリーズ、『ワイルド・スピード SKY MISSION』など、クリエイティブな映画製作者として注目を浴びているジェームズ・ワン監督の最新作なのだ。
イマジネーションとリアリティが融合する『アクアマン』は、サイコー!と言葉がもれてしまうほど面白いッ!楽しいッ!このザワつきを映画館で体験しないなんてもったいない!
文:新谷里映
【アクアマン】
2月8日(金) より全国ロードショー
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公式WEB: | http://wwws.warnerbros.co.jp/aquaman/ |
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