2016年より建て替え工事が進んでいる「渋谷PARCO」が、今年11月下旬にグランドオープン。この度コンセプトや出店ブランドの詳細が発表された。渋谷の週末の過ごし方が大きく変わるかも知れない同施設の詳細をチェックしていこう。
1973年に開業し、2016年の休業までPARCOブランドのシンボル的存在であった「渋谷PARCO」は、目まぐるしく移り変わる渋谷の街を、長きにわたって見守ってきた。さらにパルコ劇場やパルコギャラリーは、どの時代においても流行や価値観に応じた提案によって、感度の高い人々を魅了しつづける新しいカルチャーやキャラクターの発信拠点でもあった。そして、2016年。「宇田川町15地区開発計画」に基づき、一時休業。渋谷区総合庁舎や渋谷公会堂といった、名スポットの数々とともにリニューアルを進めることに。
新しい渋谷PARCOは、休業から3年後の’19年11月に完成予定。偶然にも初号店である池袋PARCO の開業から50周年の節目であり、それだけに期待が大きく、注目度も抜群である。
目指すのは、新しい消費や価値観を提供する場として、フレッシュな刺激、楽しさを提案し、グローバルに情報発信するビル。専門店にもデザインとアート性、エンタテインメント性を高いレベルで求め、オリジナリティの維持に努めるそうだ。
出店数は約180。FASHION、ART&CULTURE、ENTERTAINMENT、FOOD、TECHNOLOGYの5本柱で構成され、それぞれの魅力が引き出しあえるフロア編集を行った。
特に注目なのが、PARCO MUSEUM TOKYO。ゼロから新しいモノやコトを創り出し、日本に限らず世界へ向けて情報発信するスポットを予定している。世界的デザイン集団TOMATOがデザインしたロゴ、新進気鋭のインテリアデザイナー山本大介氏と天水義敬氏からなるde:signを起用した内装など、すでに話題満載である。
PARCO劇場も約1.5倍の、座席数636席に拡張。オールS席のプレミアムな空間へアップデートした。自社運営となるミニシアター、CINE QUINTOではジャンル問わず良質な作品を上映。カルチャー好きが満足できる企画も実施予定だ。
さらに、店頭販売とECが併設された、オムニチャネル型売場のCUBE(仮称)を展開。デジタルテクノロジーを活用し、実店舗とオンラインが融合した、欲しいものに必ず出会える新しいショッピングの形にも挑戦する。
イタリア語で公園を意味するPARCO。文字通り、渋谷という世界中の人々が集まる街の憩いの場、そして情報発信スポットになるだろう。週末の楽しみもグッと増えるはずだ。