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2019.11.9

韓国を代表する現代アーティスト、チェ・ジョンファの展覧会が表参道のGYREで開催

チェ・ジョンファ個展 Blooming Matrix 花ひらく森

韓国を代表する現代アーティスト兼デザイナーであるチェ・ジョンファ。表参道のギャラリー「GYRE GALLERY」にて、彼の個展『Blooming Matrix 花ひらく森』が開催される。

“見えるものすべてをデザインし、見えぬものすべてをアート作品にする”アーティスト

1987年にJoang Fine Arts賞、1997年に5th Total Art賞、2005年には7th Ilmin Art賞など、数々の賞を受けているチェ・ジョンファ。「見えるものすべてをデザインし、見えぬものすべてをアート作品にするアーティスト」として知られ、キュレーター、アートディレクター、プロデューサー、アマチュアアーティスト、インテリアデザイナー、クラフツマン、パブリックアーティスト、インスタレーション、アーティスト、コレクターほか、活躍は多岐に渡る。

infinity
steel wire, rubber ball

アートと文化のほぼ全域を網羅する彼には、「マルチプル(複数の)チェ・ジョンファ」のニックネームがつけられている。ほぼすべての国際ビエンナーレ、韓国内外の展示会に参加し、人生のあらゆる側面で活動、常にアートとノンアート(アートでないもの)の境を行き来している。

ENCYCLOPEDIA
wood washboard

モットーは“あなたの心がわたしのアート”

自らの作品を分類することに非を唱え、見る者の自由な発想に委ねる姿勢を示している、彼のモットーは「あなたの心がわたしのアートです」。廃棄された1,000個のドアから成る、10階建てのインスタレーションや、ソウルのオリンピックスタジアムを、200万個ものゴミくずからできた花冠で飾り建物の表面をきらめく宝石のように変換させるなど、人工性と永続性をテーマに、プラスチック食品や花を用いたアイディアも追究している。

Alchemy
steel structure, acrylic bowls, chrome plating

世界のあらゆるものを躍動的に転回させるチェの作品

「ゴロゴロ、ドカンドカン」「キラキラ」と、この世の根源や道理をまるでひらめく閃光のように悟らせる、チェ・ジョンファの作品群。目が眩むような色や形の華麗さの中に、目と頭は勿論のこと、心を一瞬でぴかっと目覚めさせ、ぱっと笑みを浮かべずにはいられない、そんな心地良い気づきを与えてくれる。その気づきのために、チェは相反するものたちを静かに突き合わせるだけにとどまらず、「ぐるぐると回し」世界のあらゆるものを躍動的に転回させ、還流させるのだ。

 

infinity
steel structure, acrylic bowls, chrome plating

「生生活活(せいせいかつかつ)」という言葉に集約される、チェの世界観。それは、一見無味乾燥な私たちの生活や暮らしのいたるところに、すでに躍動感と生命力が満ち溢れているというメッセージである。世界のありとあらゆるガラクタを収集し、組み換え、再配置する行為は、干からびた世界という土壌を掘り起こし、種をまく儀式のようでもある。

やがてその根は大地に広がり、幹や枝は空に向かい、花が咲いて実を結び、木となりそして森となる。人工のものたちで奥深き自然の道理を表現するチェの創作=錬金術とはすなわち、生命として躍動する花であり、森なのである。

芸術の秋、この注目の現代アーティスト、チェ・ジョンファの作品を是非観に行ってほしい。作品にインスパイアされる素敵な体験がきっとそこにはあるはずだ。