HOME WELL BEING KYOTO(京都の旅の今) 「京都速報」編集長が語る、コロナ禍の今こそメディアにできること
「京都速報」編集長が語る、コロナ禍の今こそメディアにできること

「京都速報」編集長が語る、コロナ禍の今こそメディアにできること

コロナ禍で大きなダメージを受けた飲食業界。厳しい状況にある飲食店を助けようと、新しい取り組みを始めたのが、京都のWEBメディア「京都速報」だ。この未曾有の事態にメディアにできることは何かを考え、WEB記事だけでなく、YouTubeやSNSを使い、様々なアプローチで店の魅力を紹介している。この記事では、京都速報の細井 悠玄編集長にインタビュー。京都速報が始めた取り組みを、リアルな飲食店の現状とともにお伝えする。

今回話を聞いた細井 悠玄さんは、京都のグルメ情報をニュースとともに伝える「京都速報」の編集長だ。
細井さんはもともと地元の出版社で情報誌の編集長を務めていた人物で、担当した雑誌はベストセラーを連発するなど、敏腕編集者の一面も持っている。

2年前に「京都速報」を立ち上げてからは、独自の目線で京都の飲食店のニュースを伝えているが、やはりこのコロナ禍では、記事の内容にも影響があったという。

「4月の緊急事態宣言中にオープンした店はまともに営業できる状態ではなかったので、プレオープンという形をとっているところが多かったですね。通常プレオープンというと2、3日くらいですが、コロナ禍においてはその状態が1ヶ月以上続いて、グランドオープンのタイミングがわかりにくい状態になっていました。テイクアウトだけでスタートしている店も多かったので、お店本来のいいところを紹介しきれないのがしんどかったですね」

4月に比べれば、現在は少し落ち着いているが、それでも以前と同じような取材スタイル、とは行かないようだ。

「リアルな店紹介をしたいと思って、営業時間中に取材することが多いのですが、今はできるだけ密を避けたいので、オープン直後くらいにサッとお邪魔してすぐ取材をして失礼する形をとっています」

店の新規開店事情や営業スタイル。コロナ禍での目まぐるしい変化を取材し続けてきた細井さんは、GoToキャンペーンが始まった今も、冷静に状況を見つめている。

「正直、GoToキャンペーンが始まって事態がすごく良くなったという感じはしない。お店の方も、キャンペーンが始まっても観光の方に来てくださいとは言いにくい状況だと思うので……。地元の方に関しても、なかなか会社も飲み会するなとかお達しが出ているので、基本的に夜の居酒屋さんに関してはかなり厳しいかなという感じです。
京都らしさを持っている高級なお店には影響が出ているかと思う。高級店は利用される人の年齢層も高いので、非常にナイーブになっているかと」

こうした厳しい現状を目の当たりにした細井さんは、メディアならではの方法で、飲食店を助けようとしている。

「2つあるのですが、ひとつはテイクアウトとデリバリーに特化した特集です。1ヶ月で150軒くらい掲載したのですが、多い時で1日10軒くらい新規の掲載依頼がありましたね。全部無料で掲載していたので、それも大きかったように思います」

そしてもうひとつが、YouTubeチャンネルの開設だ。細井さんの人脈で毎回ゲストを呼び、家にいながらも、少しでも食事した気分になってもらえるようなグルメ情報を紹介している。

「まずはYouTubeチャンネルで店の紹介などに力を入れて行きまして、ゆくゆくはインスタグラムとかSNSとかいろいろなコンテンツを使って、お店にとって一番いい店の紹介の仕方をしたいなと。早く京都が落ち着いて、どなたでも来てください、となるといいなと思っています」

コロナ禍で、“メディアができること”を始めた京都速報。京都速報の情報は、WEBやYouTube、SNSと様々な方法で発信しているので、お好きな方法で、知られざる京都グルメをチェックしてみては。(2020年8月21日 取材)