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HOME TOPICS LIFE STYLE 食糧の有効活用に向けて。規格外野菜のECサイト「みためとあじはちがう店」でSDGsに取り組む
食糧の有効活用に向けて。規格外野菜のECサイト「みためとあじはちがう店」でSDGsに取り組む

食糧の有効活用に向けて。規格外野菜のECサイト「みためとあじはちがう店」でSDGsに取り組む

現代社会の抱える課題のひとつである食糧問題に向き合おうと考えて立ち上げたECサイト「みためとあじはちがう店」。一般の流通には乗せられない、規格外の野菜やフルーツを販売している。新たなチャネルを生み出すことで、”食のSDGs“に貢献するのが狙いだ。食べ物にとって本当に大切なのは、見た目ではなく美味しさ。そんな当たり前のことに気づかせてくれるこのサイトで、フードロス削減の一助となってはいかがだろう。

美味しい凸凹野菜を市場から直送

最近のファッションショーでは、プラスサイズモデルやさまざまなルーツを持つモデルが積極的に起用されるようになり、画一的な美しさの概念が崩れつつある。そう思うと、スーパーに並ぶ野菜やフルーツが、どれも同じような大きさで傷がない物ばかりというのも不自然に思えてくる。ちょっと変わった形をしていても、すごく美味しいかもしれないのに。

そんな“市場流通の規格にそぐわない”というだけで、品質に問題がなくても消費者に届けられない現状を変えてみようと誕生したのが「みためとあじはちがう店」だ。大田市場の青果仲卸である株式会社「サンオオタ」が展開しており、凹凸野菜(=規格外野菜)を市場から直送するサービスだ。

近年の日本において、東京都民の食事量に匹敵する612万トンの食品ロスが発生しているといわれている現実。さらに子供達の7人に1人が貧困状態にあるというデータだ。そこで、食料の有効活用が“私たちの SDGs”であると捉え、「みためとあじはちがう店」をオープンすることに。「規格外商品」を一般の市場流通に取り込み、新たな消費層の開拓や需要の創出を行い、市場の活性化にも繋げるのが目的だ。

基本的な商品は、野菜とフルーツ5〜7種の詰め合わせ「おまかせ2000円パック」と、7〜10種の詰め合わせ「おまかせ4000円パック」の2種類。内容は日によって変わるため、毎回違う味を楽しめるのも嬉しい。ただ、一人暮らしだと、正直そんなにたくさんの野菜が一気に届いても困る、という人もいるだろう。そこで公式HPでは、保存方法や下処理の仕方、作り置きレシピを公開。全てを美味しく食べられるよう、しっかりサポートしてくれる。

誰か一人が購入しても劇的な変化は起こらないかもしれない。でも個性豊かな凹凸野菜を食べることで、きっと食料問題が解決に向かって1歩前進するはず。ぜひ「みためとあじはちがう店」で、“これまでの当たり前”を変えてみてはいかがだろうか。