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HOME SPECIAL SUPER FLAT LIFE オンライン演劇「スーパーフラットライフ」終了。その物語を徹底レポート
オンライン演劇「スーパーフラットライフ」終了。その物語を徹底レポート

VOL.7 オンライン演劇「スーパーフラットライフ」終了。その物語を徹底レポート

多視点オンライン演劇「スーパーフラットライフ」が4月3日(土)、4 日(日)の2日間に渡って行われた。俳優の秋元才加さん主演、結婚を通した多様な生き方の提案をテーマに挑んだ本作。オンライン公演ということで、視聴者はリアルタイムでコメントを投稿しながら、テーマについて一緒に考えることができた。その様子を交えながら、2時間に渡るストーリーをまるっと振り返る。

従来の結婚観に切り込みを入れた「スーパーフラットライフ」

今回フォーカスしたのは、わたしたち日本人の結婚観。時代の変化とともに結婚に対する価値観は変化している。「適齢期がきたら結婚しなければならない」という昭和時代の“当たり前”から、「なぜ、結婚するのか」と考える人も増え、世の中のムードも変わりつつある。近代の婚姻制度が成立したのは1898年のこと。経済や社会は目まぐるしく変わり生活様式も変化しているのに対して、肝心のルールが追いついていないのは否めない。そんな従来の価値観に切り込み、結婚に新しい選択肢を投げかけたのが本公演「スーパーフラットライフ」だ。

主人公は、秋元さん演じる保険会社勤務のエリ。30歳に差し掛かり結婚を意識し始めた、いわゆる“結婚適齢期”の女性である。物語は、そんなエリが同居人であり親友のトモコ(平田薫)と一緒に、いま流行りの婚活サイト「SUPER FLAT LIFE」に会員登録をしたことから動き出す。
会員登録の際にこのサイトで聞かれる質問は、一般的な婚活サイトと少し異なる(上記写真)。性に関する質問などにも赤裸々に回答しなければならなく、登録作業を行いながら思わず困惑する2人。そんななかエリは、ボタンの操作ミスによってサイトのカウンセリングを受けることになる。

そこで現れるのが婚活サイト「SUPER FLAT LIFE」の支配人を名乗る、アキラ(中山咲月)だ。アキラに導かれるまま、エリはさまざまな質問に答えていく。結婚相手に求める条件を聞かれる場面では、「年収1000万、ルックスは清潔感があって偉そうじゃない人、長男じゃない人」など、多くの条件を述べていた。これに対して視聴者のコメントには、「エリのように結婚の条件を自分で設定して、それに囚われていることは確かにあるよね」などと呟く声が見受けられた。

そして最後に聞かれたのは、「エリさんにとって、結婚ってなんですか?」という質問だった。その場で考え込むエリに対して、視聴者たちも「いままで、あまりちゃんと考えたことがなかった」「難しくて答えがパッと出てこない」などのリアクション。

エリが導き出した答えは、「結婚は生命維持装置」という実にリアリストな答えだった。「家族を持ってお互い支え合っていくために必要なシステム」と率直な意見を述べる。この極端に割り切ったエリの答えに、視聴者たちも共感している様子だった。