機能やデザイン性など、文房具はどんどん進化しています。普段何気なく使っている文房具を新しくすることで、仕事の効率が上がったりささやかな日常を楽しめたりしたらいいですよね。文具ソムリエールの菅未里さんが「気分を一新できる」3つのアイテムを紹介してくれました。
まず紹介してくれたのは「チアーズ ツインペンケース」。無色透明の部屋とカラー付きの部屋に分かれているPVC(ポリ塩化ビニル)素材のペンケースです。洗練されたデザインが印象的ですが、どんなところがポイントなのでしょうか。
菅さん:「ペンの部屋とハサミや定規の部屋というように文房具の用途によって入れる部屋を分けても便利ですが、文房具を入れるのは片側の部屋だけにして、無色の部屋に趣味の道具を入れるのがおすすめです。たとえば、色とりどりのマスキングテープや好きなアーティストのコンサートグッズなど、自分がリフレッシュできるものを入れます。すると、仕事や勉強の合間にちらりと目に入るたびに、癒やされたりやる気が出たりするでしょう」
チアーズ ツインペンケース
公式WEB:https://www.kingjim.co.jp/sp/cheers/
ふたつめは、三目並べ(○×ゲーム)、四コマ漫画、あみだくじ、落書きの4つの暇つぶしが楽しめるメモパッド。見るからに遊び心があふれていますが、菅さんがおすすめするポイントとは?
菅さん:「白い裏面を使って仕事のメモや伝言を書き、用事が済んだ後に表面の柄で遊べるという、両面使用が可能な点に注目です。たとえば、表面のあみだくじを使って職場のゴミ捨て係や買い出し係を決めたりなんかしたら、ちょっと面倒なことも楽しめそうです。もちろん、一般的なメモパッド同様、柄のある面をメモに使ってもいいでしょう。四コマ漫画の枠はToDoの整理にも使えそうです。メモパッドは、なんとなく無難なものを買ったり、コピー用紙を代わりに使ったりしているという人も少なくないでしょう。ちょっとした楽しみのあるメモパッドが手元にあれば、仕事や勉強に行き詰まったときに気分も明るく切り替えられます」
watashi lassic.メモパッド・スクエア<Himatsubushi>
公式WEB:https://www.greenflash-shop.com/SHOP/GFO-026.html
最後は、表紙だけでなく全ページに「黒い紙」が使われているノート「ライフジャーナル ブラックエディション」。普段白い紙のノートを使用している人はまさに気分を変えられそうです。ポイントを解説してもらいましょう。
菅さん:「当然、黒いノートに黒いペンでは文字が見えませんから、白やゴールド、パステルカラーなど黒い紙にも書けるペンを使いましょう(パイロットの「ジュースアップパステル」やゼブラの「サラサクリップパステル」など筆記具メーカーから多数発売されています)。
黒いノートは視覚的なリフレッシュ効果が期待されるほか、目が疲れている人には文字が見やすいという効果があるとも言われています。白い紙やノートに眩しさを感じる人は、黒いノートをぜひ試してみてください。企画案のアイデア出しなどで文字を書き出して考えるという人も、黒いノートに書くと、普段とは違ったアイデアが浮かぶかもしれませんよ」
ライフジャーナル ブラックエディション
公式WEB:https://www.shop.quovadis.co.jp/SHOP/qv2371108.html
文房具は日常的に使うものです。いつも手元にあるものだからこそ、ちょっとした変化で楽しい気分になったり思いも寄らないアイデアが浮かぶきっかけになったりします。今回紹介してもらったアイテムは、どれも「気分を一新する」ヒントになるものばかり。自分なりの使い方で、何気ない日常に変化をもたらしてみてはいかがでしょうか。
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菅未里
文具ソムリエール。文房具販売・仕入れ担当を経て、文房具の専門家として独立。国内外で商品や売り場の企画・監修、各種メディア出演、メーカーのコンサルティング、執筆などを行っている。日経MJなど連載多数。著書に『仕事を効率化する ビジネス文具』(ポプラ社)、『毎日が楽しくなる きらめき文房具』(KADOKAWA)など。