日本茶(緑茶)は奥が深い。産地とブランドは数十にも及び、歴史や文化、作法などは掘り出したらきりがないほどの奥深さがある。そんな日本茶の魅力のとりこになってしまうような名品を、代表的なブランドの中から厳選して紹介する。「おいしい+α」の日本茶の魅力をどうぞ。
まずは誰もが知る日本のトップブランド「宇治茶」を紹介する。宇治茶は静岡茶とともに日本二大茶と言われていて、その昔、室町幕府三代将軍・足利義満が茶園を特別に庇護したほど、当時からトップブランドとして確立していたのだとか。
そんな宇治茶の中でも、ふじや茶舗の煎茶「竹」は芳醇な香りと甘み、渋みの調和が特に心地良い。日本茶なんてどれも同じでしょ? と思っている人がいたら、まずは普段飲んでいる緑茶と「竹」を飲み比べてみるといい。70℃くらいのお湯で淹れると香りが引き立ち、飲み口もマイルドになっておいしいし、冷ましてみると、今度はキリリと味の輪郭がシャープになってすっきりと飲める。体調や気分に合わせて飲み方を変えれば、どんなときでも心身をゼロリセットしてくれるだろう。
宇治茶専門店ふじや茶舗
住所:京都府京都市東山区清水二丁目211
電話番号:075-541-4417
WEB:https://www.fujiya-chaho.com/product/
※オンラインストアよりご購入いただけます。
「本山茶(ほんやまちゃ)」は日本二大茶「静岡茶」のうち最も古い歴史を持つブランドだ。その昔、徳川家康が愛飲して御用茶として幕府に献上されていたそう。そんな本山茶の中から紹介するのは、本山製茶の「山霧の雫」。炭火でじっくり火入れされているので、香ばしい風味が味わえてついついハイペースで湯呑を空かしてしまう。でも、飲みすぎても楽しみが終わらないのがこの商品のいいところ。二煎目・三煎目でも香りが高く、後味の余韻までしっかり残るのだ。疲れが深いときに飲めば、鼻腔の奥まで広がるような香ばしさにぼーっとリラックスできるうえに、冷ませば一転、清涼感が出るので、朝に一杯飲んだら爽やかな気分で一日を始められるだろう。
本山製茶株式会社
住所:静岡県静岡市葵区与左衛門新田21番地
電話番号:054-296-0004
WEB:https://www.honyama.com/shop/
※オンラインストアよりご購入いただけます。
最後に紹介するのは「知覧茶」。緑茶で最も広く一般的に飲まれている「普通蒸し煎茶」に対して、知覧茶はそのほとんどが「深蒸し煎茶」である。深蒸し煎茶は普通蒸し煎茶の約2倍の時間蒸すので、濃い緑色でまろやかなコクが出るのが特徴だ。見た目の濃さから苦みや渋みが強いのかと思いきや、甘みが口いっぱいに広がって少しびっくりする。特に、お茶のはまだの「天承」は甘みと旨みを存分に感じられるので試してみてほしい。また、深蒸し煎茶は抽出しやすく水出しにも向いているため、お湯を沸かさなくても簡単に作れておいしく飲める。朝、水筒に茶葉を入れて水を注いだら、会社に着く頃にはもう、深いコクとまろやかな甘みがあなたを待っている。
お茶のはまだ
住所:鹿児島県南九州市知覧町郡17385
電話番号:0993-83-2851
WEB:https://shop.chiran-omoiire.com/
※オンラインストアよりご購入いただけます。
日本茶を飲むなら、ぜひ鉄瓶を使ってお湯を沸かしてもらいたい。なぜなら、鉄瓶には日本茶をよりおいしく飲むための“効能”があるから。鉄瓶でお湯を沸かすと、水道水に含まれるカルキを除去するだけでなく、ミネラルが鉄瓶内部に付着することでより“軟水化”し、やさしくまろやかな口当たりになる。やわらかいお湯はお茶の香りをいっそう引き立ててくれるので、日本茶を楽しみたい人にはぜひ試してほしいのだ。
OIGENの「鉄瓶東雲アラレ1L」は初めて鉄瓶を使う人でも扱いやすいのでおすすめ。鉄製品はサビが懸念材料だが、この商品は防サビ加工がきちんと施されているうえ、サイズが1Lなので一人でもお湯を余らせることなく使い切れてちょうどいい。余ったお湯をそのまま放置してしまうことがサビの主要因なので、その心配がないのは大きな利点だ。
鉄瓶で沸かしたお湯で今回紹介した日本茶を淹れたら、「なるほどね。たしかにね。ほんとだね」の三拍子があなたを踊らせるに違いない。きっと軽やかな足取りで、明日を迎えられるだろう。
及源鋳造株式会社
住所:岩手県奥州市水沢羽田町字堀ノ内45番地
電話番号:0197-24-2411
WEB:https://shop.oigen.jp/
※オンラインストアよりご購入いただけます。