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HOME SPECIAL 今日を愉しむモノゴト ひと皿が何十倍もおいしくなる。『食べ方図説』に見る次なる食の楽しみ方
ひと皿が何十倍もおいしくなる。『食べ方図説』に見る次なる食の楽しみ方

VOL.64 ひと皿が何十倍もおいしくなる。『食べ方図説』に見る次なる食の楽しみ方

食べる順番やトッピングによる“味変”など、誰もが人しれず実行しているであろう食べ方のクセやこだわり。その工夫ひとつで食べ慣れたメニューでも新たなおいしさが発見できることも。食の楽しみ方は、味やルックスだけじゃないのかも。本日は、人の数だけある食べ方の実例をまとめた人気同人誌『食べ方図説』を使って新しい「食の楽しみ方」を考える。

食べ方の順番で毎日の食事がおいしく変わる?

おいしいものを食べようと考えたとき、私たちはそのメニューの食材や調理法にこだわる。しかし忙しい現代人は毎日料理をすることは難しく、手料理レシピもいつの間にかパターン化されるのが現実だ。そこで注目したいのが、“食べ方”である。テレビ番組のディレクターであり、「食べ方学会」の会長である市島晃生さんが発行する同人誌『食べ方図説』によると、食べる順番を工夫するだけでいつもの定番メニューをおいしく食べることができるそうだ。

(右から)『食べ方図説 たまごサンド編』 785円、『食べ方図説 崎陽軒シウマイ弁当編 AIに聞いたシウマイ弁当の食べ方』 1,100円(ともにマロンブックス)

各界の著名人に「崎陽軒のシウマイ弁当の食べ方順」を取材した特集で人気に火がついた『食べ方図説』。テレビ番組のディテクターである市島さんの偏愛により発足した同人誌であり、サンドイッチやカツカレーなどの人気メニューの“食べ方=食べる順番”の実例を数多く集めて分析して紹介するというユニークな内容だ。本誌に登場するゲスト陣も豪華で、これまでに放送作家の小山薫堂さんやdancyu編集長の植野広生さんをはじめ、食にこだわりを持つプロフェッショナルたちが独自の食べ方の持論を展開する。

読めば発見の連続。アイディアで広がる味の組み合わせ

コンビニで手軽に買える2つ入りのタマゴサンドを例に挙げてみてみよう。「表面はたまごがたっぷりなのに、裏側は寂しげ」というタマゴサンドの問題に対処するために、dancyu編集長をはじめとするゲストたちが各々のこだわりを語る。彼らの食べ方を参考にすれば、サンドイッチによくあるタマゴが少ないサイド部分を有効に活用しながらおいしく食べることができそうだ。

もちろんこの食べ方は、タマゴサンド以外の具入りサンドイッチにも応用できる。『食べ方図説』はこのような日常で食べる機会の多いメニューを特集することが多いため、真似しやすいのがうれしい。

さらに先日リリースされた最新号では、崎陽軒のシウマイ弁当の食べ方をAIが解析している。確かに、食べ方においておいしいと感じるポイントは人それぞれであり、AIによる数値は食べるうえでの基準となる。本書ではシウマイと煮物、鮪の漬け焼きなどのおかずで構成されたシウマイ弁当の味覚を数値化し、AIが99点以上を出す組み合わせで食べる順番を決めている。そのなかには、“シウマイ×煮物”の食べ合わせなど、自分で食べる際に絶対やらない味のペアリングも提案される。

また誌面の後半では崎陽軒の社員が登場し、ビールを飲むときに適したおすすめの食べ方を語る。これらの食べ方を参考にすれば、おかずを先に食べてしまい最後に白いご飯が残ってしまうという“お弁当あるある”も回避できるだろう。

おいしい食事とは、料理の中身にこだわるだけではない。味や見た目など、いわゆる“おいしい”を作るのは食べる前の工程。だが食べ方を工夫するのは「食べながら」できる。どんなメニューでも自分の工夫次第で何倍にもおいしく食べることができるという発想は、当たり前だが目からウロコな考え方だ。『食べ方図説』は日々の食事に新しい視点を与え、楽しくおいしく食べるヒントを教えてくれる。

食べ方学会
https://twitter.com/tabekatagakkai