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【会期終了】年に一回の祭典「東京国際映画祭」。フェスティバルムードを愉しむ10日間

VOL.75 【会期終了】年に一回の祭典「東京国際映画祭」。フェスティバルムードを愉しむ10日間

華々しくオープニングイベントが開かれ、いよいよ東京国際映画祭が開幕した。今年は118()までの10日間、日比谷・有楽町・銀座地区での開催。会場となっているエリアは無料のパネル展示や上映会なども行われており、街歩きをするだけでも映画祭の雰囲気を愉しめる。

今年で34回目となる東京国際映画祭。実は歴史は古く、1985年から続いているアジア最大級の国際映画祭なのだ。国際映画祭は世界中から作品が招聘され上映・審査されるため、海外から映画関係者がやってくる。世界的なパンデミックの流行により現在こういった国際交流は激減してしまっているものの、それでも今年は少しずつ海外からのゲストや報道関係者の姿も見られ、嬉しく感じられる。

昨夜行われた開幕式にはコンペティション部門の審査員長を務めるフランスの女優イザベル・ユラールや本映画祭のアンバサダーを務める女優の橋本愛、出品作品の出演者などさまざまな映画人がレッドカーペットに登場し、フェスティバルムードに華を添えた。

今年はテーマごとに9部門がラインナップ。部門ごとに審査員による厳正な審査が行われる。こう聞くと業界人のためのイベントと思われるが、一般客でも参加できるのがまさに映画“祭”なのだ。

「コンペティション」部門では観客の投票によって決まる観客賞もあるので、自らが映画祭に参加している感覚がより深く味わえるだろう。

映画好きにとって最大の楽しみは、日本公開前の作品が上映されることだ。

公開前の注目作をイチ早く

特に注目されている作品は、本映画祭のオープニング作品であり、名匠クリント・イーストウッド監督・主演の『クライ・マッチョ』(2022年1月14日日本公開予定)だ。

© 2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Re

なんと40年前から企画構想があったとのことで、満を辞しての映画化だという。クリント・イーストウッドの集大成にして新境地との呼び声高い、見逃せない一作だ。

クロージング作品はブロードウェイで人気のミュージカルを映画化した『ディア・エヴァン・ハンセン』(2021年11月26日日本公開予定)。

Ben Platt as Evan Hansen in Dear Evan Hansen, directed by Stephen Chbosky.

こちらは『ラ・ラ・ランド』(2017)、『グレイテスト・ショーマン』(2018)の音楽スタッフが再結集、そのクオリティに期待が持てる。

他にも『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)、『犬ヶ島』(2018)のウェス・アンダーソン監督の新作『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』は映画界以外からも注目度の高いファッショナブルな作品だ。

(From L-R): Elisabeth Moss, Owen Wilson, Tilda Swinton, Fisher Stevens and Griffin Dunne in the film THE FRENCH DISPATCH. Photo Courtesy of Searchlight Pictures. © 2020 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved

世界中の映画祭で賞を総なめにしているタイの新進気鋭監督アピチャッポン・ウィーラセタクンの新作『MEMORIA メモリア』は、本年のカンヌ国際映画祭にて審査員賞を受賞。ティルダ・スウィントンなど実力派キャストを揃えた要注目作だ。

©Kick the Machine Films, Burning, Anna Sanders Films, Match Factory Productions, ZDF/Arte and Piano, 2021

注目作品はチケット争奪戦必至。既に残り少なくなってきているので今すぐ公式サイトをチェックしよう。

まだ見ぬ良作との出会いや豪華なトークショーにも注目

人気作品だけでなく、まだ見ぬ良作と出会えるのも映画祭の楽しみの一つだ。特に近年、国際的な注目度を感じている人も多いアジア映画は見逃せない。アジア映画に特化した「アジアの未来」部門で公開される10作品は、すべて世界初上映(ワールド・プレミア)。他の映画祭での評判などがまだ入ってくる前の作品群なうえに、長編3作めまでの新鋭監督の「青田買い」ができる。公式YouTubeでは作品解説なども行なっているのでぜひ参考にしたい。

また、作品鑑賞だけでなく制作側の情熱に触れることのできるトークショーも豪華で“映画祭”仕様だ。「アジア交流ラウンジ」ではポン・ジュノ監督×細田守監督や アピチャッポン・ウィーラセタクン監督×俳優・西島秀俊などのトークショーが予定されている。

ApichatpongWeerasethakul©Kick the Machine

国内外の映画人が“越境”をテーマに世界の映画を語り尽くす映画好き垂涎のイベントだ。作品のみならず、映画界の裏話や想いなどを直接映画人から聞ける貴重な機会となるだろう。

街ブラすれば心躍る、映画の聖地・日比谷

会場となっている日比谷・有楽町・銀座エリアでは街を歩いているだけでこのお祭り気分を味わえる。街なかには映画祭の各出品作品のポスターがまるでギャラリーのように掲出されているため、足を止めてポスターを眺める人の姿も多い。

また、東京ミッドタウン日比谷前の広場では、屋外上映会が毎日開催されている。こちらはなんと無料で鑑賞できるようになっているので早めにお目当ての作品をチェックしよう。

街全体が映画に染まる10日間。専門家でなくとも、感想をあれこれ喋り、綴り、また誰かの感想を知る……映画を通して“誰かとつながる”ことができる映画の祭典をぜひ堪能したい。

第34回東京国際映画祭
2021年10月30日(土)~11月8日(月)
会場:シネスイッチ銀座(中央区)、角川シネマ有楽町、TOHOシネマズシャンテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、有楽町よみうりホール、東京ミッドタウン日比谷日比谷ステップ広場、東京国際フォーラム、TOHOシネマズ日比谷(千代田区)ほか

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