上京してきた両親を連れて行ってあげたい「東京らしい」カフェ５選

上京生活が長くなると、帰省もあるが、ご両親が東京にやってきてくれるという機会も増えてくる。親にとっては、滅多に来ない東京での貴重な時間。ぜひ「東京らしい」カフェで親子のおしゃべりを弾ませたい。

Café1894

東京駅丸の内口から高層ビルを眺めて歩くこと徒歩5分。重厚な扉を開けると明治期にタイムスリップしたかのようなクラシカルで重厚な空間に思わず息を飲む。ここはCafé1894。かつての三菱銀行営業室の空間を復元した歴史あるカフェである。

両親世代にとっても「粋」な内装は喜ばれること間違いない。店内にはBGMがかかっておらず、キッチンで料理をする音や、料理やおしゃべりを楽しむ人の声が吹き抜けの高い天井に心地よく響く。東京駅から近いので、新幹線に乗る前後の休憩にはベストロケーション。長旅で疲れた体を休めてもらうのにも最適だ。自家製のアップルパイなどのカフェメニューはもちろん、人気ドラマ『半沢直樹』や『相棒』のロケ地でもある同店はきっと東京観光の土産話の一つになるだろう。

神楽坂 茶寮

浅草などの人気観光地に比べ、ゆっくりとした時の流れを感じる神楽坂は母娘でおしゃべりしながら散策できる街だ。そんな神楽坂の裏通りに佇む一軒家カフェ・神楽坂茶寮は古民家風の木の温もりと穏やかな照明に包まれた心休まる空間。お抹茶や煎茶はもちろん、中国茶から紅茶まで厳選された茶葉を多数揃えており、母娘の女子会にぴったりのお店と言えるだろう。ドリンク単品でオーダーしてもお茶菓子がついてくるのも嬉しい。

小腹が空いているなら個性的なの和スイーツを。宇治抹茶をぜいたくに使った「お茶香る茶寮の和パフェ」や、テレビでも紹介された「抹茶のチョコレートフォンデュ」、「和栗と抹茶のモンブランタルト」など和洋折中の洒落たメニューがたくさん。

母娘の止まらないおしゃべりと神楽坂散策の思い出には和スイーツがマストだ。

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和食やイタリアンなど。神楽坂のカフェランチは「ちょっと贅沢」で決まり。

銀座 トリコロール本店

銀座駅と東銀座駅の中間に位置する銀座トリコロールは創業80年の老舗カフェ。ガラスの回転式扉越しからは、高級感のあるアンティークに囲まれた空間と、思い思いに時間を楽しむ人の姿が見える。

中に入ると、黒いベストの給仕さんが丁寧に席まで案内してくれる。おすすめは注文を受けてから豆を挽いて作るこだわりのネルドリップ珈琲。戦前からの看板商品を復活させたコーヒーとの相性が抜群のエクレアや自家製ケーキも美味。

１階は喫煙席で愛煙家のお父さんも寛げる。8:00-11:30はモーニングのメニューもあり、東京観光のスタートにもぴったり。

銀色のポットで注がれるコーヒーの芳しい香りと温かな湯気に包まれながら、「今日はどこへ行こうか？」と会話を楽しもう。

ペリカンカフェ

浅草観光の合間に訪れたいのが、昭和17年創業から4代続く老舗ベーカリー「ペリカン」が手がけるペリカンカフェ。

カフェは2017年にオープンしたばかりとあって、明るく清潔でオシャレ。ここで絶対に味わいたいのが名物の炭火焼トーストセットだ。

厚みのあるもっちりした食感のトーストは、パンの旨味が凝縮していて炭火ならではの香りや表面のサクッとした食感もたまらない。トーストもさることながら、セットでついてくるオリジナルブレンドコーヒーにもこだわりが。初代は胃に穴が開くほどのコーヒー愛好家だったそうで、深煎り過ぎず浅煎り過ぎないブレンドはパンにそっと寄り添う優しいテイスト。76年の歴史がこのワンプレートに詰まっている。新しいものだけでなく、古いものも大事にする東京の一面も両親に教えてあげたい。

営業は9:00-18:00まで。浅草観光の記憶のひとつにおいしいパンの味をどうぞ。

スラッシュカフェ

四季折々の表情を織りなす日本庭園を眺めながら、優雅な時間を過ごせるのが白金「八芳園」の中にあるスラッシュカフェ。人混みばかりで疲れてしまったらぜひここへ。両親だけでなく自分にとってもリラックスできる空間だ。

季節と天候がよければテラス席へ。のんびり泳ぐ鯉を眺めながらなら、いつもは照れくさい「ありがとう」が言えるかも。

オリジナルの生ビール、ウイスキーなどアルコール類も豊富で、定番のカフェメニューに加え、自家製のレモネードやジンジャーエール、こだわりのハーブティなどドリンクメニューが豊富なのも魅力。

最寄りは白金台駅だが、土日は品川駅と八芳園を結ぶ無料の送迎シャトルバスも。土日はブレックファーストも頂けるので、美味しい朝食を共にした後、新幹線の乗り口まで送ってあげるプランもおすすめ。