「異性愛者の同性婚」をテーマに、ジェンダーやセクシャリティなどをフラットに考え、自分らしい結婚観、自分らしい生き方を見つめ直すための多視点オンライン演劇プロジェクト「SUPER FLAT LIFE」。脚本からオンライン上映までのすべての工程を、Harumariで手掛けました。
Harumariでは「社会課題を現実解に」を軸に、LGBTQ +をはじめとするソーシャルなテーマを特集してきました。しかし、そうした企画を行うなかで、自分の人生や生活にセクシャル・マイノリティの存在がなければ、自分ごととして捉えるのが難しいことを課題に感じてきました。そこで、このプロジェクトのアウトプットを思い切って演劇というエンターテイメントに設定。ドラマ=フィクションだったら、「感情移入」がしやすく相手の立場や気持ちを理解するのが容易だと感じたからです。さらに、テーマを「結婚」にすることで、LGBTQ+の存在の中に、「同じ悩み」「同じ希望」といった共通項を見いだすことができるのではないかと考えました。
「SUPER FLAT LIFE」では、ライブ感や臨場感をオンライン上で最大限に表現するために3つのカメラアプローチを使い、日本初の多視点カメラによる演出にも挑戦しました。演劇の舞台をオンライン上で映すのではなく、都内某所のシェアハウス一棟を借り切り、あらゆる場所にiPhoneの定点カメラを設置。時にカメラマンによるハンディカメラも同時並行で上映し、リアルに登場人物の動きを追いかけました。
また、ZoomやSpatialChat、LINEなどのオンラインビデオツールも駆使し、ツール上での登場人物たちのやり取りをリアルタイム上映。これら3つのカメラアプローチで演者のリアルな表情や動きを体感できるような演出にこだわりました。まるで視聴者もその物語に存在しているかのような没入感を演出しました。
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