別居を前提に婚姻関係になること、または婚姻関係を別居後も継続するスタイルを指す。
先述の「共生婚」と同様にお互いの自由意志を尊重するスタイルで、法的に義務化されている「同居」を破棄し、その他の義務(相互扶助やこどもの教育など)もお互いに話し合ってルール化して結婚関係を続けていく。
別居のスタイルによって「週末婚」や「通い婚」と称する場合もある。いずれも、ネガティブな関係もあれば、建設的に話しあった結果のポジティブな生き方として選択する夫婦もいる。
また、「別居婚」は生活費が一人暮らしと同様に掛かるため、お互いが経済的に自立しているからこそ選択できる場合が多く、「子供が生まれるまでの期間」と決めているケースも多い。
自由意志とはいえ、法的な権利と義務が発生する婚姻関係にある以上、トラブルが起きた場合に不都合が生じることもある。例えば、法的には「同居」が義務づけられているなかで別居状態を2、3年続けていると、それだけで離婚の事由となる。お互いの信頼関係が失われた後に、同意の上であった別居も「結婚生活が破綻した」と主張する根拠になって離婚の協議が不利に進む場合もあり得るため、信頼関係のあるうちに書面でルール作りをしておくことが望ましい。
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