プレゼントにはいつも、手紙をつける。メールでもいいけれど、やっぱり手書きの文字の方が伝わるような気がしてしまうのだ。そして、せっかく吟味したプレゼントなら、手紙の便せん1枚にもこだわりたい。そこで活躍しているのが、1枚ずつ切り離して使える100枚の便せんを一冊に収めた「100枚レターブック」だ。
文:秦レンナ
ちょっとしたギフトでも、手紙と一緒に渡されると嬉しいし、温かい気持ちになる。これまではそういうときに使えるシンプルな一筆縁を用意していたが、あるとき、本屋さんで見つけたのが、「ウィリアム・モリスの世界 100枚レターブック」(パイ インターナショナル)だ。
モダン・デザインの父、ウィリアム・モリスのデザインが、一冊の中に100枚も収録。ページをめくるたびその美しさにうっとりしてしまった。しかもそれらの1枚1枚が切り離すことができ、便せんとして使えるなんて、嬉しすぎるではないか。購入して以来、大活躍している。
贈る人の好きそうな柄や色を選んだり、季節にあわせたモチーフを選んだり。「1枚」を見つけるこちらも楽しいし、もらう側もきっとときめいてくれるに違いない。
調べてみたところ、この「100枚レターブック」は、昨年発売10周年を迎え、これまでにシリーズ全36冊も刊行されているそう。世界各国のクリエイターオリジナルの素敵なデザインペーパー、海外の蚤の市で見つけた古い包装紙、日本の雑貨店の片隅に眠っていたレトロな紙などを一冊に収めたレターブックは、多くの「紙好き」に支持されている。
驚いたのが、「100枚レターブック」のポテンシャルの高さ。手紙の便箋としてはもちろん、「紙」として、包装紙にしたり、手帳やノートのカバーにしたり、切ってオーナメントにしたり……いろんな使い方ができると知って驚いた。
「100枚レターブック」の公式インスタグラムもあり、さまざまな活用アイデアを見ることができる。ぜひ参考にしたい。
たった一言でもいいと思う。その人のために選んだギフトには、その人のために選んだ便せんを1枚添えて。きっと言葉にしなかった想いまでも伝わるはずだ。
100枚レターブック
https://pie.co.jp/letterbook/