手土産としてはなかなか手が伸びにくい「日持ちがしないもの」。でも、逆にいえば、その当日にしか味わえない特別感を分かち合うこともできる、とっておきの手土産ともいえる。今回は、「入手困難」なんて枕詞までついているスペシャルな和菓子を紹介しよう。
文:白石亜希子(Harumari TOKYO)
恵比寿駅から徒歩15分ほどの場所にある甘味処「SISIRI(シシリ)」。北海道産の素材を生かした“北和菓子”を提供している和菓子の人気店だ。週末だけの営業という希少性も相まって、古民家をリノベーションした店舗には行列ができることも少なくない。
このSISIRIのスペシャリテは、雪のようにふわふわなお餅で、あんことクリームをくるんだ「雪もち」。「じっくりと炊き上げた有機栽培のえりも小豆のつぶあんと北海道の草原から届いたグラスフェッドミルクで作ったクリームを北海道の粉雪のようにふわふわのお餅で包みました」という公式サイトの紹介文の通り、“北”尽くしのこだわりが詰まっている。
とろけるようなお餅のやわらかさ、上品なあんこと濃厚なクリームの組み合わせ。頬張ると、わりとガツンと甘さを感じるが、食感の軽やかさと相まってあっという間に食べられてしまう。当日限りのこのふわふわとした食べ心地は、甘いもの好きに喜ばれること間違いなしの品だろう。
SNSなどで話題のこの「雪もち」。確実に手に入れたいならばオンラインで、配送・店頭受け取りともに予約ができる。が、予約開始と同時に売り切れになることも。
販売日当日の朝に店頭分を購入できることもあるので、手土産として持参することが叶えば、なかなか手に入らないという希少性も話のタネに添えられるはずだ。
こちらもおすすめ。おはぎと季節のおもち
雪もちとともにおすすめしたいのが箱入りの「季節のおもち」。シンプルながら絶品なおはぎ2種と、季節ごとのおもちの詰め合わせだ。
帯広で丁寧に育てられた有機栽培の小豆を炊いたあんこは、ふだんつぶあんを選ばないという人にも好評。もちもちのもち米との相性が抜群で、おはぎの味わいがより深められるようだ。アクセント的に感じる塩気もまた、美味しさを高めている。
繊細な箱入りの美しさもギフトとしては重要なポイント。美味しさ、美しさ、希少性を兼ね備えたSISIRIの和菓子。甘いもの好きが集まる週末には、入手困難な和菓子たちが、“口福”なひと時を運んでくれるだろう。
SISIRI
https://sisiri.com/