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HOME SPECIAL 新しい読書。 【前編】古本だけじゃない。本好きを虜にする今どきの「神保町歩き」
【前編】古本だけじゃない。本好きを虜にする今どきの「神保町歩き」

VOL.6 【前編】古本だけじゃない。本好きを虜にする今どきの「神保町歩き」

本の街、神保町。興味はあるが行ったことはないという人も多いのではないだろうか。歩いているだけで様々な書との出会いがあるこの街。読書好きの俳優・武井駿とともに気の向くままに歩いてみた。

「本の案内所」でオリジナルの街巡りマップを作ろう

神保町にじっくり訪れるのは始めてだという武井くん。まずは、今日1日のプランを立てるべく、ある場所に向かった。

「小学館ギャラリー BH神保町」内にある、「本と街の案内所」だ。ここでは、端末を使ってオリジナルの”街歩きマップ”を作ることができるスポット。「ぶらぶら歩く」と言っても、まずどこをどう歩けばいいのか?そんな人は、まずここを訪れてほしい。

まずは机に置いてあるタブレットでスポットを検索。「文学」「歴史」「外国書」「社会科学」「自然科学」などのタグから行きたい本屋を探すことができる。

そのほかにも「喫茶店」「ぼーっとスポット」「アート鑑賞」「オススメの手土産」「有名老舗店」などいろいろなキーワードがあるので、あれこれ見ているだけでも楽しい。

「文学」のタグを開くと、数十軒の本屋が表示された。その中から、気になるがあれば、タッチして”My Promenade”に追加していく。するともう一方のPCにマップとして位置情報が表示されるのだ。

作ったオリジナルマップは、その場で印刷してもらえる。

こちらが武井くんが作ったオリジナルマップ。
裏にはお店の情報まで事細かにのっているではないか。

これを手にいざ神保町の街歩きスタート!

小宮山書店で、部屋に飾るアートをお買い上げ

まず訪れたのは、駅から徒歩1分の大通りに面した小宮山書店。店に足をふみいれるとすぐに、21世紀を代表する写真家、荒木経惟氏と森山大道氏の写真集がお出迎えしてくれた。

小宮山書店には1階から4階まで、ジャンルの違う6つのフロアがひとつのビルに詰まっている。1階には壁一面に、国内外の写真集がズラリ。

世界中の名だたる写真家の作品集がずらり。写真に詳しくなくても、眺めているだけで楽しい。特大ガラスケース内には稀少価値の高いヴィンテージ写真集も展示・販売されていた。

2階へ続く階段にも、本やアートが所狭しと積まれている。価格も数千円のものから数百万円のものまで!まるで美術館だ。

武井くんのお目当てはポップアートや50-80年代のファッション誌が並ぶ中2階のフロアだ。

天井まで本や作品集、ポスターでびっしり!

シャネルやディオール、コムデギャルソンなどのルックブックやヴィジュアルブックも。そのほとんどが1点ものなので、一期一会の出会いが待っている。

ここに並ぶ品々は、持ち込まれたヴィンテージ品や、海外から買いつけてきたものだそう。

インテリアとして部屋に飾りたくなるようなポップアートたちも見つけた。マニアが見つけたら大興奮してしまうようなものが、そこら中に山積みになっている。

「これ、部屋に飾ろうかな」とポップアートを手にとる武井くん。

ファッションが好きな人、インテリアにこだわりたい人、歴史に興味がある人、どんな人でも楽しめそうだ。ホームページでは入荷情報や店頭に並ぶ品々についての説明も丁寧に記載されている。スタッフによる”おすすめ品紹介”のブログも必見だ。

古本屋が立ち並ぶ大通りを、ぶらり散歩

大通りを歩いていると、一歩進むごとに魅力的な古本たちの誘惑が。

ふと目に止まったタイトルの本を手にとる。こんな本との出会いが溢れている。
映画・演劇・戯曲・シナリオなどの古本を扱う矢口書店で足を止める。
演劇の本に釘付けだ。立ったまま読み込んでいる。

歩いていると気になる本のタイトルが次々と目に飛び込んでくるので、目的地になかなかたどり着かない。だが、これも神保町歩きの醍醐味だ。

創業70年の老舗喫茶。「ラドリオ」でウインナーコーヒーを

知識階が創出された時代に学生街として隆起を迎えた神保町。栄えたのは、飲み屋よりも本屋と喫茶店だった。昭和24年創業の喫茶店、『ラドリオ』もそのひとつだ。

小宮山書店より徒歩3分(神保町駅からは徒歩2分ほど)。小道に入ると「昭和モダン」という言葉がぴったりな古風で重厚なレンガ造りの建物が現れた。昔ながらの喫茶店が大好きだという武井くん。こちらでひと休みすることに。

コーヒーと焼きたてのケーキの香りが立ち込める店内には、おしゃべりに興じる人、作業に没頭する人、静かに読書する人と様々だ。

穏やかな照明とアンティークの家具に囲まれた空間は、温かくてゆったりとした時間が流れており、昭和にタイムスリップしたかのよう。

かつての経営者がシャンソン好きだったことから、BGMにはシャンソンや昭和歌謡曲、ジャズが流れている。

小さな本棚のスペースもあった。並んでいる本はスタッフが選んだものや、常連客が置いていったものがほとんどだという。

「あ、これ読んでみたかった本だ」と気になる一冊を取り出す武井くん。

お気に入りの席に腰を下ろしてメニューを開く。手作りのケーキ、ナポリタンにカレーライスなど喫茶店ならではのメニューが揃うが、お店の一押しはコーヒーにたっぷりと生クリームをのせた「ウィンナー・コーヒー」だ。

ラドリオは日本で初めてウィンナー・コーヒーを提供した店だ。

温かく濃厚なウインナー・コーヒーを口にすると、ゆったりした時間が動き出す。

神保町にゆかりのある推理小説家・逢坂剛氏も、かつてはここで直木賞の発表を待ったという。時を忘れて、読書とコーヒーを楽しんだ。

まだまだ続く神保町街歩き。
後編では、武井くんが「絶対、行ってみたい!」と興味津々の古書店をご紹介しよう。

 

武井駿さん
日本大学理工学部卒業。NHK大河ドラマ「花燃ゆ」、映画「母と暮せば」、舞台「無秩序な助走」などに出演。アクション系の芝居も得意な正統派イケメン。
Instagram

MORE INFO:

本と街の案内所

エリア: 東京 / その他
営業時間: 月曜日 11:00〜18:00
火曜日 11:00〜18:00
水曜日 11:00〜18:00
木曜日 11:00〜18:00
金曜日 11:00〜18:00
土曜日 11:00〜18:00
定休日: 日曜日、祝日、年末年始

小宮山書店

エリア: 東京 / その他
住所: 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目7
電話番号: 03-3291-0495
営業時間: 月曜日 11:00〜18:30
火曜日 11:00〜18:30
水曜日 11:00〜18:30
木曜日 11:00〜18:30
金曜日 11:00〜18:30
土曜日 11:00〜18:30
日曜日 11:00〜17:30
祝日 11:00〜17:30
定休日: 年末年始
公式WEB: http://www.book-komiyama.co.jp/

矢口書店

エリア: 東京 / その他
住所: 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2丁目5−1
電話番号: 03-3261-5708
営業時間: 月曜日 10:30〜18:30
火曜日 10:30〜18:30
水曜日 10:30〜18:30
木曜日 10:30〜18:30
金曜日 10:30〜18:30
土曜日 10:30〜18:30
日曜日 11:30〜17:30
祝日 11:30〜17:30
公式WEB: http://yaguchi.movie.coocan.jp/

ラドリオ

エリア: 東京 / その他
住所: 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目3
電話番号: 03-3295-4788
営業時間: 月曜日 11:30〜22:30
火曜日 11:30〜22:30
水曜日 11:30〜22:30
木曜日 11:30〜22:30
金曜日 11:30〜22:30
土曜日 12:00〜19:00
日曜日 12:00〜19:00
定休日: 祝日、年末年始