今、SNSを中心に注目を集めているサイトがある。その名も「一行文庫」。全文を一行で読める本」がコンセプトの小説サイトだ。立ち上げたのは、アートディレクター兼デザイナーの岩下智さん。以前は大量の文字情報を目の前にすると、それだけでウンザリして眠くなって、「読む」と言う行為が面倒で苦手だったという岩下さん。そんな彼が、「本のベストな読みやすさ」という観点で考えた結果、左右の行を隠すことで自分の読んでいる行を読みやすくする道具「リーディング・トラッカー」のしくみをサイトに採用した。
サイト構造は、いたってシンプル。太宰治の『走れメロス』や芥川龍之介の『羅生門』といった日本の近代文学を代表する作品名が並び、それぞれクリックすると、ひたすら一行で構成された文字が下へと続いている。普通の本であればページ全体に文字がびっしりと詰まっており、読んでいる一文の周辺の文字情報も目に入って気になってしまう。しかし一行文庫でスマホをスクロールしながら文字を読み進めていくと、文章の周りに余白がたっぷりとでき、これによって一つひとつの言葉に集中して読むことができるのだ。見た目上のレイアウトも、すっきりとしていて美しい。
これまで本に対して「読みづらい」「集中できない」と感じていた人は、一度この一行文庫のリーディングトラッカー式を体験してみてほしい。「今まで読む気もしなかった作品を、スラスラと読破できた!」という感動を味わえるはずだ。
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