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新作カレーを待つ? それとも作る? 新時代のカレー屋「6curry」の会員制店舗に潜入!

新作カレーを待つ? それとも作る? 新時代のカレー屋「6curry」の会員制店舗に潜入!

「おもしろい!こんなのほしかった!」なんてアイデアに出会うと、嬉しくて人に言いたくなる。6curryは、そんな体験をカレーを通して生み出している。食べるだけでなく作る側としても楽しめる、新感覚なお店の仕掛けとは?

パートナー配達員が仲介することで、デリバリー店舗の裾野を広げたUber Eats。このサービス限定でカレーを提供していた6curryは、店舗を持たない飲食店=“ゴーストレストラン”と呼ばれ、2018年、注目を浴びた。宅配注文すれば“どこかにあるであろう”キッチンからカレーが届くのだ。しかし、人を魅了したのはその業態だけではない。現在行なっている“とある仕掛け”とともに6curryの魅力を探ってみよう。

こんなのはじめて!「あったらいいな」を叶えてくれた、美しいヘルシーカレー

まずは実際にUber Eatsで6curryを体験してみた。配達可能区域は渋谷・恵比寿・目黒・白金界隈。カレーは4種類あり、どれも1,000円前後だ。

今回は6curryの看板商品「カップカレー(1,280円 税込)」をオーダー。アプリの注文画面によれば「たっぷりの野菜と一緒にサラダ感覚で食べるカレー」とのこと。注文から20分ほど待つと、いわゆる“カレーライス”のイメージとは全く異なる装いの料理が到着した。

まるでケーキ屋さんのような包み紙の中から出てきたのは、縦型のカップだ。中は美しい層になっている。一番上には鮮やかな8種類の野菜。スクランブルエッグ、タンドリーチキン、ごはん、底にはたっぷりのキーマカレーが入っている。見た目も斬新。思わずスマホを手に撮り、カメラを向けたくなる。ビジュアル、栄養面ともにまさに女性が「あったらいいな」と思うカレーだろう。

それもそのはず。「カレーの概念を変えたい!」と、このカップカレーの開発には実に多くの人が関わっている。主なプロジェクトメンバーは、カレー好きからインスタグラムに夢中の若い女性までSNSを中心に集まった一般の人たち。試食会やワークショップを重ねながら完成までの全プロセスをSNSで共有。商品自体の魅力はもちろん、「プロジェクトをみんなで作り上げる楽しさ」が今の時代のニーズにマッチした。渋谷界隈で働く女性は一度ぜひオーダーしてみてほしい。「こんなカレーほしかった!」と思えるだろう。

会員制実店舗に潜入!
そこは同士が集まるコミュニティスペース

その6curryが、昨年秋、Uber Eatsの宅配以外でもお客さんとの接点を持ち始めた。それが、会員制の実店舗「6curryKITCHEN」。どうやら、ここが6curryの新しい仕掛けの場のようだ。早速潜入してみよう。

平日20:00前の渋谷区恵比寿。仕事を終えた人たちが続々と集まってきた。1人客もいれば2、3人のグループもいる。年代も性別もさまざまだ。会員は月額3,000円。1日1食無料でカレーを食べられ、一度に4人まで非会員を同席させることができる(非会員は別途支払い)。メニューは定番のカレーが3種類(各1,000円 税込)と、運が良ければその日限定の気まぐれカレーやスパイスを使ったおかずが登場することもある。

こう見ると、至って普通のカレーハウス……と思いきや、じつはこの会員制店舗のミソは、バーにも似たU字のカウンター。みんなでキッチンを取り囲むスタイルこそ、6curryの仕掛けなのだ。

6curryの事業責任者である廣瀬さんが「立ち飲み屋を参考にしました」と話すように、客は厨房内のスタッフとはもちろん、カウンターの向かい側の人とも会話ができる距離で作られている。「みんなを混ぜる、みんなが混ざる」がこの店舗のコンセプト。

その理由は、6curryが“ひとのアイデアや繋がりは何より大切なもの”と捉えているから。だからこそ、より多くのひとが交わり意見を“混ぜる”場を作りたいと、「客を招く」というより「同士を集める」構造になっている。キッチンは会員に開放され、何なら自分が中に入ることもできる。会員制は、VIP扱いをするためではなく、6curryの取り組みに強く共感し本気になってプロジェクトに取り組んでくれる新たな仲間を作るためなのだ。

「先週はたこ焼き作りを本気の趣味にしている会員さんがいて、カレーとのコラボイベントをやったんですよ」。たこ焼きとカレー、モノは違えど互いに好きなものを追求する熱量がリンクしたのだろう。プロではないが、何かひとつのことを突き詰めることが「今っぽい」と話す廣瀬さん。そんな熱い会員が6curryと混ざりながら、ユニークなアイデアを実現させている。

会員じゃないと楽しめない?そんなことはない。
6curryがデリバリーにこだわる理由

廣瀬さんは今後はより多くのコラボレーション(=混ざる)を増やしていきたいと話す。「去年は味噌の蔵元の方が遊びに来てくれて、味噌キーマカレーを作りました。今後は、お茶屋さんや梅干し屋さんとのコラボレーションも予定しています」。

この場所で生まれたアイデアは、Uber Eatsやイベントのメニューとして展開していく予定だという。ただし、みんなを招き入れる常設レストラン型の店舗を構えるつもりはいまのところない。

「飲食の一番の武器はアイデアやおいしさ。それを、『みんなで一緒に作って、共有する』という方法を使えば、立地や地価に左右されることなく飲食は成功させることができるいうことを証明したい。『飲食の新しいビジネスモデル』を作りたいんです」(廣瀬さん)

「カレーの概念を変えたい!」からスタートし、6curryはその夢を追求、加速し続ける。さらに「混ぜる」をコンセプトにコミュニティができた今、新たなプロジェクトが立ち上がる可能性も秘めている。「具体的に決まっているわけではありませんが、ここにはたくさんの声が集まる。いろんな可能性があると思います。でもまずは『日本食としてのカレーを世界に広める』という当初の目標を成し遂げることが先決です」。

この先ここで新たなカレーやプロジェクトが生まれ、それが宅配注文で食べられるようになる日が楽しみだ。きっとまた「こんなのほしかった!」を叶えてくれるだろう。

もし「みんなで本気になってひとつのものを作り上げる」という6curryのビジョンに賛同するなら、ぜひ会員になってカレーを作る側に回ってほしい。会員になるには、SNS上で6curryのメンバーに直接アプローチするか、公開イベントに足を運んでみよう。もし現会員に知り合いがいるなら招待してもらえばOK。自分が考案したカレーがお客さんの元に配達される、そんな特別な経験を味わってみたいなら、一歩踏み出してみてはいかが?

 

山本 愛理=取材・文

MORE INFO:

6curryKITCHEN

エリア: 東京 / 恵比寿
営業時間: 火曜日 18:00〜22:00
水曜日 19:00〜22:00
木曜日 18:00〜22:30
金曜日 18:00〜22:30
土曜日 18:00〜22:30
公式WEB: https://6curry.com/