仕事に人間関係に、気づかないうちにイライラはたまるもの。そんな時、楽しくストレス解消できると話題のアクティビティ、それが浅草「カワラナ」の瓦割りだ。
ストレス発散の方法は、人それぞれ。お酒を飲んだり、買い物をしたり、カラオケに行ったり。今回は、その選択肢をひとつ増やす提案をしたい。
それは、「瓦割り」である。

浅草駅から徒歩7分ほどの場所にある「カワラナ」は、東京でも数少ない瓦割りが体験できるお店。発起人の川口民夫さんは、会社勤めをしながら土日・祝日を利用して「カワラナ」を運営している。事の発端を、聞いてみた。
「瓦割りに出会ったのは2016年でした。当時は、自分の年齢とこの先の人生を考えた時に、いろいろと思うところがあって。率直に言うと“残りの人生でやりたいことをやり尽くしたい!”という気持ちが強くなった。それで、やりたいことリストにあった瓦割りを体験してみたら、めちゃくちゃ楽しかったんです。

さらにその数ヶ月後、やりたいことリストにあった“会社を立ち上げる”を実現させました。事業内容は何も決めずに、ただ楽しいことをしたいと(笑)。
そんなある日、友達と世間話をしている流れで会社設立の話をしたら、当然のごとく“その会社で何をするの?”って聞かれるわけですよ。その時に、何の気なしに“例えば瓦割りとかね!”と返した。これがきっかけです。」

そんな酒飲み話が、どうやって実を結んだのだろうか?
「そしたら、友人から“もしかして、この前アイツのところで瓦割りしたから言ってる?”って返ってきて。実は、僕が数ヶ月前に瓦割りをした屋根やさんと友人、僕は偶然にも、同じ学校だったんです。
そこで瓦割りとの縁や運命を感じたので“ぜひ実現したいからそいつに会わせてくれ”と頼み、3人で飲む席を設けてもらって。彼も屋根業界を盛り上げたいから協力するってことでトントン拍子に話が進み、オープンに至りました」

その後は、さまざまなメディアで取り上げられ、SNSを通じて拡散され、CMで話題になり。今では行列ができることもあるそう。
それでは実際に、体験の流れを紹介しよう。
まずは事務所で誓約書にサイン。瓦と場所は用意してくれるけど、自分の体に関してはあくまで自己責任になるので、ケガにはくれぐれもご注意を。

金額は5枚で¥2,000、10枚で¥3,900と枚数によって異なる。
iPhone割り(画面が割れていれば割引、ただしカバー割れ、アンドロイドは対象外)や腹筋割り(見事なシックスパックを披露してくれたお客さまは割引、ただし川口さんのジャッジあり)など、ユニークな割引サービスも。
半纏(はんてん)をレンタルし、気分を上げたところで、いざ瓦の前へ。川口さんが身振り手振りで教えてくれるので、初めてでも安心。

瓦の上に置かれたタオルには目印として赤丸が描かれており、そこを目掛けて拳を振り下ろせばうまく割れるとのこと。

この時、筆者は迂闊にもサンダルを履いてきてしまったが、割れた瓦が足に直撃したら大変なので、つま先が覆われた靴で行くことをおすすめしたい。

グローブを装着。すると、急に不安がこみ上げてくる。割れなかったら恥ずかしい……。

足を前後に開いて(横でもOK)、体重を前後に移動させながら、最終的に拳に力を集約させることを意識して、動きを最終チェック。

初心者向けという5枚でもそれなりの厚みを感じる。

狙いを定めて、頭の上から鉄拳を振り下ろす!

この瞬間、筆者の気持ちは映画「アベンジャーズ」に出てくる北欧の神マイティー・ソーそのもの。

……あまりの衝撃と瓦が割れる音に一瞬、頭の中が真っ白に!

目の前には真っ二つに割れた瓦が転がる。

……なんと、5枚割りに成功!
凄まじい達成感と爽快感である。

精一杯の力で拳を振り下ろした時のエネルギーが爆発した感じや、体の真下から破壊音が聞こえるという日常で経験しえない状況に、若干の興奮を覚える。
「やった人にしか分からない気持ち良さがある」と川口さんがおっしゃっていた通り、とにかく後味がいいのだ。
ストレス解消はもちろん、心がモヤモヤする時の気分転換や、ここぞという頑張り時の”願掛け”にもおすすめ。スッキリとした気分で次の月曜を迎えたいなぁなんて週末は、ぜひ「瓦割り」に挑戦してほしい。
| エリア: | 東京 / 浅草・蔵前 |
|---|---|
| 住所: | 〒111-0032 東京都台東区浅草2丁目27−17 |
| 電話番号: | |
| 営業時間: |
土曜日 10:00〜17:00 日曜日 10:00〜17:00 祝日 10:00〜17:00 |
| 定休日: | 月曜日~金曜日 |
| 公式WEB: | http://kawarana.jp/ |
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