編み物は難しいことだと思われがちだが、意外とそんなことはない。コツさえ掴めば何も考えずに編み進めることができ、ひらすら手を動かしているとストレス解消にもなる。できあがったものは自分や部屋を彩ってくれるので、一石二鳥だ。編み物をはじめる最初の一歩に最適なスポットや本を紹介しよう。
2020年8月にオープンしたばかりの毛糸専門店『AMIMONO SPIN』。店舗オリジナルの毛糸が並び、編み物が学べるスクールと編み物をゆっくり楽しめるカフェが併設されている。初心者向けのビギナーズレッスンは、予約をすればいつでも受講が可能。針や糸を貸してくれるので手ぶらでOK。棒編み・かぎ編みの違いから教えてくれる。ステップアップしたら、オリジナルキットで小物を編んでみよう。他にはない良質でカラフルなオリジナル毛糸は、創作のインスピレーションが湧き出てくる。
AMIMONO SPIN
住所:東京都渋谷区円山町13-11 1F
営業時間 :12:00—21:00
※営業時間が変更になる可能性があり。Instagramにてご確認を。
定休日:月曜日
公式WEB:https://www.amimono-spin.com/
ウールでできた毛糸を使ってセーターやマフラーを夏に編むのは少し暑苦しい。コットンやリネン、パルプでできた「夏糸(サマーヤーン)」と呼ばれる糸を使えば、バッグや小物作りを涼しく楽しめるのだ。「23番糸で編むエコアンダリヤのかごバック」は、木材パルプから生まれた「エコアンダリヤ」の人気色23番だけを使用したかごやバッグの編み方が載った本。手芸店で気軽に買えるエコアンダリヤは麦わら帽子のような編地に仕上がるので、夏向けの作品にぴったり。模様のないシンプルなものであれば初心者でも簡単に編むことができる。自分で編んだバッグに荷物を入れて出かければ、ちょっとした買い物もこころおどるものになるはず。
23番糸で編む エコアンダリヤのかごバッグ
定 価:1,430円(税込)
書籍の購入:https://www.seibundo-shinkosha.net/book/craft/60906/
編み物の可能性は無限大だ。かぎ針を使い、円柱や球を編んで組み合わせ、綿を詰めた「あみぐるみ」は海外でも人気。英語になっても「Amigurumi」で、海外のニッターに愛されている。あみぐるみといえばくまやうさぎなど動物モチーフが多いのだが、「おかしなあみもの」に載っている作品は少しヘン。ちくわ、土偶、銃…。なんでこんなモノを?と思いつつ編んでみると、なんだか愛おしくなってくる。思わずあみぐるみ沼にハマってしまうかもしれない。
おかしなあみもの
価格:1,300円(税抜き)
公式WEB:https://www.seitosha.co.jp/book/isbn-9784791629558.html(西東社)
編み物に慣れてきたら、冬に向けてセーターの準備を。先述したエコアンダリヤのバッグやあみぐるみはかぎ編みと呼ばれるものだが、セーターは棒編みが一般的。テクニックも変わってくるので、初心者でもすぐに編める太い糸でざっくりと編むのがおすすめだ。イギリス発のニットブランド「Wool and the Gang(ウール・アンド・ザ・ギャング)」は、オリジナル糸「CRAZY SEXY WOOL」を使ったキットが人気。必要な量の毛糸と編み棒とレシピ(英語のみ)が揃っているので、届いたその日から編み始めることができる。日本の手芸店ではなかなか手に入らない太さの毛糸と、トレンドに沿った形のレシピで編めば、既製品にも劣らない自分だけのセーターができあがるのだ。
Wool and the Gang(ウール・アンド・ザ・ギャング)
URL:https://www.woolandthegang.com/
棒と針さえあれば編み物はできるが、覚えることが多い。慣れるまでには時間がかかりそうだ…そんな方には「パンチニードル」がおすすめ。毛糸を使い、特殊な針で布に刺すだけで、もこもこのループが浮かび上がる。編み物と同じように無心で手を動かせば、絵を描くようにテキスタイルアートが完成するのだ。海外の人気クリエイターArounna(@bookhou)さんの作品集でもある「punch needle-糸のループで描く刺繍-」には、初心者向けに揃えるべき道具からパンチニードルの始め方、Arounnaさんの図案を使った小物の作り方などの情報が満載。パンチニードルの全てが詰まっていると言っても過言ではない。
punch needle-糸のループで描く刺繍-
価格:2,420円
URL:https://nihonvogue.com/book/detail.html?id=549
RECOMMENDER:
坂部 萌衣
Harumari TOKYO 編集部