フリーペーパー創刊号にて夏木マリさんの撮影場所に選んだのは、代官山でシガー・カルチャーとジャズなどの生演奏を楽しめるシガー・バー「タブローズラウンジ」だ。
見るモノ、するコト全てが新しくて楽しかった20代。30歳を過ぎたら本当に自分の好きなモノ・コトを見つけてじっくり自分の時間を楽しみたい。夜の過ごし方も同じ。食べるもの、飲むものはもちろん居心地や世界観で選んだ行きつけの1つや2つ、欲しくなるものだ。そんな気持ちになったら、ちょっとカッコつけて代官山の老舗シガー・バー「タブローズラウンジ」に行こう。

タブローズラウンジは、1980〜90年代から数多くの人気レストランを手がけてきたグローバルダイニングがプロデュースした隠れ家的シガー・バー。
「ゼストキャンティーナ」、「カフェ ラ・ボエム」、「権八」と聞けばバブル時代の夜遊び族の象徴的存在。
同店の魅力のひとつはなんといってもゴージャスな内装。暗い店内にはきらびやかなシャンデリアや重厚感のある本棚、そしてワインセラー、ヒュミドールが備えられ、大人の空間を演出する。バブルっぽさ、というよりは、バブルの時代を乗り越えて今も代官山で輝き続けるオーセンティシティや地に足をつけた歴史を感じさせる。

普段シガーバーやライブレストランなんて行かない人は、この店を訪れた瞬間、その圧倒的な‘大人感’に少したじろいでしまうかもしれない。でも、緊張の面持ちで過ごしているうちに、ハイクオリティな生演奏や、カッコいいバーテンさんがサーブするお酒にうっとり、やみつきになるほどの居心地を体感できる。
とにかく生演奏が素晴らしい。同店がキュレーションするのは国内外のジャズをはじめ、シャンソンほか多種多様な音楽のバンドやミュージシャン。そのハイレベルかつ圧倒的な音感をもった演奏を間近で観賞できる場所はそう多くはない。ジャズの知識は、むしろなくてOK。予備知識無しに高い技術と表現力に触れることで音楽の身体的な楽しみを知ることが出来る。

料理やお酒のクオリティも高い。夜10時までは無国籍かつ繊細な逸品を味わえる。自慢のワインセラーからはこだわりの名酒からカジュアルなワインまでラインナップも豊富。グラスワインでも十分なレベルだ。そして、せっかくならシガーにも挑戦しておきたい。初心者には気さくなスタッフがお好みのシガーとウィスキーを提案してくれるので安心だ。

そしてグローバルダイニングならではの‘標準価格’。メインディッシュも2000円前後、ドリンクも1000円からと決して高すぎない価格。この内装と生演奏なら相当にコスパのよい時間を過ごせる。

ひとりで生演奏を聴きながらシガーを燻らせるもよし、気の置けない友人と一日の終わりをたおやかに過ごすのもいい。30歳を過ぎたらこれほどのお店を知っておいて損はないと思う。
| エリア: | 東京 / 代官山 |
|---|---|
| 住所: | 〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町11−6 |
| 電話番号: | 03-5489-2202 |
| 営業時間: |
月曜日 19:00〜2:00 火曜日 19:00〜2:00 水曜日 19:00〜2:00 木曜日 19:00〜2:00 金曜日 19:00〜2:00 土曜日 19:00〜0:00 日曜日 19:00〜0:00 祝日 19:00〜0:00 |
| 定休日: | 正月 |
| 公式WEB: | https://tableauxlounge.jp/ |
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