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明治天皇ゆかりの品々を後世に伝える「明治神宮ミュージアム開館記念展」

明治天皇ゆかりの品々を後世に伝える「明治神宮ミュージアム開館記念展」

DATE:
2019.11.22

2020年に鎮座百年祭を迎える明治神宮。その記念事業の一環として、2019年10月26日に明治神宮ミュージアムが開館された。それに合わせ、天皇陛下の御即位を奉祝する「明治神宮ミュージアム開館記念展」が開催されている。

明治神宮ミュージアムは、明治神宮宝物殿に納められていた皇室ゆかりの品を永く後世に伝えていくことを目的につくられた最新の建物。明治天皇・昭憲皇太后が実際に使用された物や、明治天皇が在位の際に保護を奨励された美術工芸品など、展示品は多岐にわたる。令和という新しい時代を迎えた節目の今だからこそ、目にしておくべき貴重な品々。必見である。

本ミュージアムの設計を手掛けたのは、新国立競技場の設計も手掛けた世界的な建築家である隈研吾氏。のべ床面積は約3200㎡、杜と調和する2階建ての展示施設でゆるやかな勾配の屋根が特徴的だ。

建物に入ってすぐの1階メインロビー。まるで森の中にいるかのように開放的で、荘厳で美しい美術品の数々を堪能するのに絶好の空間となっている。

数ある展示品の中から見どころをいくつかピックアップ。明治天皇が憲法発布式の日に乗車された六頭曳儀装車は露出展示でお目見え。明治時代に急速に進められた近代化を象徴する明治天皇の御物だ。

六頭曳儀装車(憲法発布式の日に御乗車)

企画展示には、明治時代、皇族方が天皇・皇后へ拝謁した際に手土産として献上した毛植え細工の犬人形も展示される。製造技術の継承が途絶えてしまった今もなお現存する貴重なものだ。

御玩具(毛植の犬) 展示期間:2020年1月19日(日)まで

なお本展示会は、2020年3月29日まで前期と後期の二期にわたって開催される。前期は「明治宮廷の世界」として、明治天皇・昭憲皇太后の宮廷生活を象徴する日用品などを中心に展示。後期は「明治神宮の鎮座」として、明治神宮創建時より明治天皇・昭憲皇太后が御祭神としてお鎮まりになる内陣に約100年間安置されていた屏風を中心に展示される。

明治から令和へと、100年以上の時を経た今も輝きを力強く放つ、貴重な品の数々。当時の歴史や文化に触れるまたとない機会である。