「開運」という言葉は誰もが(特に女性は)反応する言葉ではないだろうか?何事も開運するならしないよりいい。今回はそんな、食べて運気をアップさせる「開運飯」を考案した、吉本芸人のボルサリーノ関さんをお招きし、恋愛運・金運アップのレシピを伝授してもらった。
「開運飯」という言葉、なんて引きのある言葉だろう!と最初に聞いたときに思った。
日々摂取する食べ物でおいしくお腹を満たし、さらに運を引き寄せていこう、なんてとても素敵な試みだ。実際に関さんのいろいろな知識や解説を聞くと、なるほど!となることばかり。言われてみればその通り!という納得感が本当に楽しいし、ちょっと違った風に食材を見る目線、これこそが開運の鍵なのかも!という気持ちになった。
美味しい、運も開ける、これは絶対に知っていて損はない。
笑顔が素敵なボルサリーノ関さん。この日は、自身のYouTube配信などでも使用するというキッチンスタジオから登場してくれた。料理に取りかかる前に、まずは開運飯がどういったものなのかを教えてくれた。
「食べることで運気がアップするのが“開運飯”です。パワーストーンとか、パワースポットとかあると思うのですが、食べ物にもそういう力があるんです。何を使うかというと、風邪を引いたらネギを食べましょうというような日本古来の民間伝承、漢方の基本的な考え方のもととなる中国の陰陽五行、食材の効能や栄養素。これらをミックスさせてレシピを考えています」
「開運飯」は、伝承や哲学などに加え、食材が持つ効能などを総合して考案されたものなのだ。今回はそんな開運飯の中から、「そうめん」をベースに、恋愛運と金運アップのつけタレの作り方を教えてもらった。
まずは、恋愛運アップのつけタレからご紹介。欧米では「ラブ・アップル」という異名を持つ、恋愛運の象徴のトマトを使用する。開運飯を作る際は、旬の野菜かどうかを意識するのもポイントだ。旬の食材はそれだけでパワーをもらうことができ、運気のアップにつながるのだ。
(食材)
・そうめん2束
・無塩トマトジュース 300cc
つけタレ用
・鶏ガラスープのもと 小1
・おろしにんにく 少々
・クレイジーソルト(ハーブソルト)少々
・ブラックペッパー少々
仕上げ用
・モッツァレラチーズ 50g
・粉チーズ 適量
・オリーブオイル お好みで
・バジル 2枚ほど
・セロリ1/3本
・サラダチキン 1個
(作り方)
1.サラダチキンをほぐす。鶏肉に料理酒をかけ、ラップしてレンジで温めたものでも良い。
2.トマトジュースにつけタレ用の調味料を混ぜる
3.器に2を入れ、1と仕上げ用の材料をのせ、茹でて冷水でしめたそうめんに添える。(モッツァレラチーズはさいて、バジルはちぎって使用すると良い)
食材にはそれぞれちゃんと意味がある。例えば鶏肉は、中国では出世の象徴とされ、運気を「とり」こむ 縁起物。そしてチーズは、恋をすると分泌される「ときめきホルモン」が含まれる食材だ。
さらにバジルはプロポーズの象徴で、海外では、プロポーズする際に髪に刺すこともあるそう。また、家でバジルを上手に育てると好きな人が家に来てくれるという伝説もあるそうなので、気になる人がいるなら試してみても良いかもしれない。
続いては、金運アップのピリ辛坦々そうめん。辛い味付けのものは金運アップの味付けなんだそう。さらに、「金運の袋」とされる油揚げや、富の象徴である豚肉も使用しており、何重にも効果が期待できそうな一品だ。
(食材)
・そうめん 2束
つけタレ用
・豆乳200cc
・鶏ガラスープのもと 小1
・味噌(麦、こうじ、白味噌などがおすすめ) 小1/2
・すりゴマ 大1
・ラー油 お好みで
肉味噌
・豚挽き肉100g
・納豆1パック
・ネギ1/3本
・生姜1片
・鶏ガラスープのもと小1
・酒 大2
・醤油小2
・赤味噌小1
・豆板醤小1/2
・みりん小2
トッピング
・油揚げ 1枚
・きゅうり 1/2本
・水菜 1株
・小口ねぎ お好みで
(作り方)
1.油揚げを切り、クッキングペーパーにのせ、レンジ(500w)で5分加熱して冷ましておく。パリパリサクサクのスナックのようになる。
2.フライパンに胡麻油(分量外)を入れ、豆板醤とみじん切りにした生姜とネギをいためる。
3.豚挽き肉と納豆を加えて、肉の色が変わったら調味料を加え、水分を飛ばしながら炒める。
4.ボウルにつけタレの材料をいれ、混ぜる。
5.茹でて冷水でしめた素麺を器に盛り、つゆをかけ、食べやすく切ったきゅうり、水菜、肉味噌、1をのせ、ラー油と小口ネギを散らす
調理の中に登場したゴマは、“ミラクル運”がアップする食材。使用すれば、臨時収入などのさらなる金運アップが期待できるかも。また、生姜には「研磨」のパワーがあるという。余分な出費を省いたり、無駄使いをなくしたりと、余分なものを削ぎ落としてくれるのだという。
食材の名前の由来や、旬、色味やその育ち方の特徴、など様々な要素からその“気”や“運”を取り入れるという「開運飯」の真髄を見た気がした。
でもそれは、聞いてみれば「なるほど!確かに!」と思えるようなものばかりだったし、四季がある日本では旬の食材を取り入れるというのは昔から言われてきたこと。
そこにはいろいろな意味での根拠があったということを知ることが出来たのは感動的。自分が今何をどうして食べるのか、なんでこの食材なのか、毎日のことなのにあまり着目していなかったことに気付いたことも開運飯への第一歩なのかもしれない。
食を改めて、新しい視点から自分なりに向き合っていきたいと強く思った。
インスタライブMC・文:岡野ぴんこ
ボルサリーノ関さん プロフィール
よしもとクリエイティブエージェンシー所属。ボルサリーノというコンビで漫才をしながら「開運パワーフード」「開運飯」という料理を作っている。著書にレシピ本 「食べると人生が変わる!開運飯」「使いきり!レシピ」(マガジンハウス刊)や、雑誌「smart」にて「開運おつまみ倶楽部」を連載中。NHK「金曜ごごナマ」の「まごころ旬ごはん」コーナーも担当している。
・関さんがインスタライブで使用したキッチン