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HOME TOPICS CULTURE 江戸時代のかわいいとは何か。原宿で浮世絵の持つ日本的感性に触れる
江戸時代のかわいいとは何か。原宿で浮世絵の持つ日本的感性に触れる

江戸時代のかわいいとは何か。原宿で浮世絵の持つ日本的感性に触れる

DATE:
2026.06.19

東京・原宿の太田記念美術館で、浮世絵展「アニマル&モンスター かわいい・怖い・ちょっと変」が開催される。浮世絵に描かれた動物&妖怪の世界を通して、江戸時代の「かわいい」に触れる展示会だ。開催期間は、前期が6月23日(火)〜7月20日(月・祝)、後期が7月25日(土)〜8月23日(日)で、前後期ですべての展示が入れ替わる。動物や妖怪を通して、浮世絵について楽しみながら学べる今必見のイベントだ。

江戸時代のポップカルチャー

太田記念美術館は、JR原宿駅の表参道口より徒歩5分、東京メトロ明治神宮前駅より徒歩3分の場所にある、浮世絵を専門にした美術館だ。

「天下泰平」の江戸でポップカルチャーとして流行した浮世絵は、人々に娯楽を提供するメディアとしての役割を果たしていた。そこには庶民の日常やイマジネーションが、鮮やかかつユーモラスに描かれている。

今回の展示は、中でも動物や妖怪に焦点を当てており、江戸時代の「かわいい」、そして「怖い」や「ちょっと変」を知ることができる展示となっている。

浮世絵の中で躍動する生き物たち

小原古邨「踊る狐」(個人蔵)(前期)
四代歌川国政「志ん板猫のそばや」(後期)

館内には、コミカルな動きをするキツネや人間のように生活するネコなど、生命力あふれる作品が展示されている。

これは、江戸時代の生き生きとした社会の反映だといえるだろう。作品に描かれたキツネやネコは、時代を超えて観る者の心を惹きつける魅力を放っている。

歌川芳員「東海道五十三次内 大磯 をだハらへ四り」(前期)
歌川芳虎「家内安全ヲ守十二支之図」(後期)

実在する生き物だけでなく、石から虎の手足と尻尾が生えた「虎子石」や、十二支が一つに合体した動物など、かわいいけど「怖くてちょっと変」な生き物が描かれた浮世絵も展示されている。
これらの展示からは、当時の日本人の豊かな想像力や、ユーモアの精神が強く感じられる。

歌川国芳「木曽街道六十九次之内 京都 鵺 大尾」(前期)※新収蔵品
歌川芳藤「しん板猫のふきや」(後期)※新収蔵品

また今回の展示では、全140展の展示作品のうちの27点、約5分の1が新収蔵品となっている。これまで太田記念美術館で動物や妖怪の展覧を観たことがある人も、新しい発見ができるだろう。

「かわいい」の歴史に触れる

約260年にわたり存続した江戸時代で、ポップカルチャーとして流行した浮世絵には、当時の人々の豊かな感性が宿っている。

特に今回の展示会でフィーチャーされた動物や妖怪の作品には、当時の人々が何を「かわいい」と感じたかが色濃く反映されている。そしてこの展示を通して、その「かわいい」の感性は現代でも十分通じることが理解できるだろう。

夏の日差しを吸い込んできらきらと輝く街・原宿で、江戸時代の「かわいい」の世界を探検しよう。

アニマル&モンスター かわいい・怖い・ちょっと変
WEB:https://www.ukiyoe-ota-muse.jp/animalsmonsters/