毎日を充実させる東京のトレンド情報をお届け!
Harumari TOKYOのLINEをチェック

詳しくは
こちら

HOME TOPICS LIFE STYLE 東京 清澄白河・両国 清澄白河駅 アートをより身近に。清澄白河のランドマーク「東京都現代美術館」が帰ってきた
アートをより身近に。清澄白河のランドマーク「東京都現代美術館」が帰ってきた

アートをより身近に。清澄白河のランドマーク「東京都現代美術館」が帰ってきた

およそ3年もの長期改修休館を経てリニューアル・オープン。はじめましての人も久しぶりの人も。アートをもっと気軽に楽しめる仕掛けが満載の清澄白河「東京都現代美術館」に遊びに行こう。

最近「清澄白河」と言えば、巷の話題のほとんどが「コーヒーの聖地」というものだった。確かに、ブルーボトルコーヒーをはじめ、大小様々な話題のコーヒーショップが軒を連ね、コーヒー好きが集う街となっている。

【関連記事】こだわりのコーヒーが飲める。清澄白河のおすすめカフェリスト

しかし、実はカフェ以外何があるのかわからない、どう過ごしていいかわからない、という声があるのも事実だった。

そんな心配はもう無用。アート好きのみならず、街の人々待望の「ランドマーク」が帰ってきたのだ。

東京の現代アートシーンにおいて中心的存在である東京都現代美術館(以下、MOT)が3/29(金)にリニューアル・オープンを迎えた。木場公園と隣接した広大な敷地は、実は単館で言うと日本一の広さを誇る美術館だ。早速、新しくなったMOTへ行ってみよう。

MOTコレクション展:MOTの顔たちと挨拶しよう「ただいま / はじめまして」

約5400の膨大な収蔵作品の中から期間ごとに様々な作品を紹介する「コレクション展」。リニューアル後第一弾は「MOTコレクション ただいま/はじめまして」。MOTを代表する収蔵作品の「ただいま」と、休館中に収蔵した作品を中心に、主に2010年代に制作された「はじめまして」な作品を織り交ぜた展示だ。

国内外の現代芸術作品が平面・立体問わずずらり。

現代らしいモチーフに心が動く。中園孔二《無題》2012

 

一体一体、見つめてみたい。 棚田康司《雨の像》2016

特に知識もいらない。シンプルに体感するのが現代アートの楽しみ方だ。

気になった作品があったら、立ち止まって眺めよう。

吹き抜けの開放的な空間で戯れる、アルナルド・ポモドーロ《太陽のジャイロスコープ》1988

美術館内を散歩するように探検しよう

見応えたっぷりの展示室を出ると、どの方向へ向かっても行き止まりはない。 美術館の回廊動線が整備されたことによって、より自由に館内を行き来できるように、好きな順路で回ることができるようになったのだ。

緩やかな曲線美が印象的な中庭。館内のサイン什器設計はAesopやブルーボトルコーヒーの店舗設計を手がけたことでも知られる、スキーマ建築計画の長坂常氏。 どこか柔からさを感じさせるコルクで出来たベンチが美しい。

ベンチに座って、芸術に触れた後のドキドキを静めよう。
休憩に必要なのは、飲み物や軽食だ。

食とアート。自由なサンドイッチのクリエイティブ

と、目の前に現れるのは新設されたセルフ型カフェ「二階のサンドイッチ」。

スープストックトーキョーを展開する(株)スマイルズの新業態とあって、クオリティも確かなのは嬉しいところ。レジでドリンクを買い、小腹を満たすサンドイッチも楽しみたい。

サンドイッチは、食における「額縁とアートの関係」、だそう。

店員さんが身につけているバッヂや、パッケージに描かれている妙なカタチのものは、実はサンドイッチの具を表しているのだとか。それがなんだかは店員さんに答えを聞こう。

中庭で休憩するのがオススメだが、室内にも十分な席スペースがある。

しかも、電源完備のテーブルまである。これは、普段使いのカフェとしてもだいぶ優秀なポイントだ。

日本の歴史をアートで振り返る企画展:百年の編み手たち -流動する日本の近現代美術-

MOTは上野・東京都美術館から移管した約3,000点のコレクションをベースに現在に至るまで約5,400点のコレクションを有する美術館である。その始まりは大正時代。岸田劉生などが活躍した大正時代から現在に至るまでの近現代芸術作品を、それぞれの時代の「編み手たち」の軌跡として展示。 膨大な数のコレクションに圧倒されること間違いなし。意外に触れることの少なかった日本の近現代の作品は、新鮮に映ること間違いない。

森村泰昌《肖像(少年1,2,3)》1988
日本の近代美術を代表する画家・岸田劉生《椿君に贈る自画像》1914
最近ではNHK大河ドラマ「いだてん」のポスターでも話題の横尾忠則氏。横尾忠則《腰巻お仙》(劇団状況劇場)1966

作品ひとつひとつの見応えとボリュームに圧倒されつつも、日本の美術史をまるでタイムトラベルしていたよう。

歩き回って疲れたら、もうひとつ気になるスポットに休憩しに行こう。

街に開かれたレストランとショップ、アートと触れ合える仕組みが満載。

B1階には、2階のカフェ&ラウンジと同じく(株)スマイルズが運営するレストラン「100本のスプーン」が入居している。特筆すべきは、美術館内からの動線とは別に、街から直接レストランへとつながるルートが用意されていること。もちろん、ベビーカーや車椅子でそのまま入れるように、スロープになっている。

美術館内のレストランとしてだけでなく、街のレストランとしても利用できる。美術館と街をつなげる役割を担う存在だ。

食事している自分たちが額縁に!?映る、アートなボックス席。
まるでアート作品のようなオブジェがあるのは、なんとキッズスペース!
「100本のスプーン」おなじみの、ぬり絵になっているメニューは、あの女性がモチーフ。他店は食材のモチーフだそう。

帰り道には、ミュージアムショップ「NADiff contemporary(ナディッフ コンテンポラリィ)」へ寄るのをお忘れなく。
展示の記念になるようなものだけでなく、ギフトにも最適なハイセンスなものがずらり。

広々とした店内。
円形のショップは見ているだけでも楽しい。
MOTのロゴグッズはお土産としても人気。

屋外展示も眺めながらゆるやかに街へ

屋外にあるモニュメントやMOTの建築などもゆっくり眺めてみよう。その奥には清澄白河の街が見える。子供の声も聞こえ、ここが「街の中」であることをハッキリと意識できる。境界はなく、美術館と街の間にアートがあるのだ。

 

どうやって過ごしたらいいのかよくわからないという人も多かった、清澄白河は1日過ごせる街へ変わっていく。

隣の木場公園でのんびりするもよし、コーヒーショップ巡りをするもよし。
下町ならではのゆっくりした時間の流れの中で、リラックスできること間違いなし。

Information:両企画展会期3/29(金)-6/16(日)
詳細はオフィシャルサイトにて

MORE INFO:

100本のスプーン 東京都現代美術館内

エリア: 東京 / 清澄白河・両国
住所: 〒135-0022 東京都江東区三好4丁目1−1 東京都現代美術館
電話番号: 03-6458-5718
営業時間: 月曜日 11:00〜18:00
火曜日 11:00〜18:00
水曜日 11:00〜18:00
木曜日 11:00〜18:00
金曜日 11:00〜18:00
土曜日 11:00〜18:00
日曜日 11:00〜18:00
祝日 11:00〜18:00
定休日: 東京都現代美術館休館日と同じ (展示転換期間は休館日以外は営業)
公式WEB: https://100spoons.com/mot/

二階のサンドイッチ

エリア: 東京 / 清澄白河・両国
住所: 〒135-0022 東京都江東区三好4丁目1−1 東京都現代美術館
営業時間: 月曜日 10:00〜18:00
火曜日 10:00〜18:00
水曜日 10:00〜18:00
木曜日 10:00〜18:00
金曜日 10:00〜18:00
土曜日 10:00〜18:00
日曜日 10:00〜18:00
祝日 10:00〜18:00
定休日: 美術館休館日(基本は月曜日)
公式WEB: http://www.smiles.co.jp/upstairs/

東京都現代美術館

エリア: 東京 / 清澄白河・両国
住所: 〒135-0022 東京都江東区三好4丁目1−1
電話番号: 03-5245-4111
営業時間: 火曜日 10:00〜18:00
水曜日 10:00〜18:00
木曜日 10:00〜18:00
金曜日 10:00〜18:00
土曜日 10:00〜18:00
日曜日 10:00〜18:00
祝日 10:00〜18:00
定休日: 月曜日 (展示転換等については、公式WEB,SNSをご確認ください。
公式WEB: https://www.mot-art-museum.jp