都会の喧騒を離れてゆっくりと芸術の世界に浸る、そんなアートな週末はいかが。東京には、美術館とその周辺スポットも含めて丸一日過ごせる場所がたくさんある。そこで、アートをいろいろな視点からじっくり楽しみたい時におすすめの美術館を、厳選して5つ紹介しよう。
国立新美術館は六本木駅や乃木坂駅から直通で行くことができ、アクセス抜群。ミッドタウンや六本木ヒルズなども徒歩圏内なので、観光やショッピングと合わせて訪れるには絶好の立地だ。黒川紀章氏が設計した建物の、美しい流線型のデザインを取り入れた外観には思わず息を飲む。

国内最大級の展示スペースを活かし、大規模な展覧会を開催しているのが魅力。特定のコレクションを持たず、常に話題性のある企画展を実施している。例えば、2019年3月20日(水)~5月20日(月)の間行われている「トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美」等、絵画だけでなく幅広い芸術作品を展示している。

また、展覧会のチケットがなくても無料で入れるミュージアムショップ「スーベニアフロムトーキョー」もおすすめだ。漫画からアートブック、工芸品、若手デザイナーの作品まで、知名度やジャンルにとらわれないラインナップ。東京的視点で選ばれた、デザインやアートに関連する様々なアイテムを購入することができる。気の利いたギフトとしても、ぴったりだ。
六本木の高層ビル街の中に広がる、面積約68,900㎡の東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン。その中でもひときわ存在感を放つのが21_21 DESIGN SIGHTだ。

建物のデザインは、コンクリート打ちっぱなしで約8割が地下に埋められており、隠れ家的な雰囲気。芝生広場を散歩していたら、気になってふらりと立ち寄ってしまった…なんてこともあるかもしれない。こちらは世界的な建築家・安藤忠雄氏によるものだ。

数ある美術館・ギャラリーの中でも、「デザイン」に特化した施設であるというのがこちらの特徴。「日常」をテーマにした展覧会を中心にワークショップなどのイベントもあり、デザインの楽しさに触れることができるような、新鮮な驚きに満ちた体験が待っている。他とは一味違った作品に出会うことができるのが魅力だ。
施設名の読み方も「トゥーワン・トゥーワン・デザインサイト」と少し変わっている。欧米で優れた視力のことを「20/20 Sight」と言うことから、さらにその先を見据えるデザインの発信の場として命名された。
東京ミッドタウンでのショッピングついでに、ぜひ立ち寄ってほしい。
東京駅のお膝元である丸の内エリアで、ひときわ目を引くレトロな外観。三菱一号美術館の建物は、日本が誇る大財閥・三菱が1894年に建設した三菱一号館を復元して作られている。

主に19世紀末の絵画を中心にコレクションしているが、西洋へ流れた貴重なジャポニズムの文献も取り扱う。展示内容によっては、絵画だけでなく陶磁器や浮世絵などといった様々なジャンルの作品に触れることもできる。
常設展示はなく、年に3回開催される近代美術の展覧会は、その切り口も独特で絵画ファンの心を掴んで離さない。2019年度に予定されている展覧会スケジュールは、以下の通りだ。
2019年3月14日(木)〜6月9日(日)/「ラスキン生誕200年記念 ラファエル前派の軌跡展」
2019年7月6日(土)〜10月6日(日)/「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」
2019年10月30日(水)〜2020年1月20日(月)/「印象派からその先へ―世界に誇る吉野石膏コレクション」

館内にはクラシックな趣のカフェ・バー「Cafe1894」が併設されており、こちらを目当てに訪れる人も多い。展覧会とのコラボメニューがあるので、鑑賞後の余韻に浸るには最適。また、当時、銀行営業室として使われていた名残で窓口カウンターが残っているのも、ぜひチェックしてほしい。
清澄白河から徒歩9分の場所にある東京都現代美術館は、1995年の開館から20年以上愛されている美術館。2019年3月に、3年の休館を経てリニューアルオープンした。パブリックスペースや図書館がさらに使いやすく、開かれた空間へと変化し、大人から子どもまで楽しめる憩いの場として利用されている。

現代美術館の名前の通り、現代アートに関する常設展や企画展を実施している。2019年3月29日(金)〜6月16日(日)の期間は、休館中に新たに収蔵した400点を中心に展示する「MOTコレクション ただいま / はじめまして」が開催中だ。
館内にはレストランやカフェ・ラウンジも併設。スープストックトーキョーの運営で有名なスマイルズが両店舗を運営しており、現代美術館限定のオリジナルドリンクなども楽しめる。空間づくりも独特なので、アートな仕掛けがそこかしこに施されているのを見逃さないでほしい。

ミュージアムショップ「NADiff contemporary(ナディッフ コンテンポラリィ)は、見ているだけでも楽しい。「MOT」のロゴ入りグッズなどもあるので、お土産にしても喜ばれそうだ。
上野恩賜公園内に建つ上野の森美術館は、上野駅から徒歩3分という好立地も手伝って、週末は多くの来場客で賑わいをみせる。常設展示はなく、企画展で扱う展示物はちぎり絵や書道、ガラス芸術など多岐にわたり、時期によって美術館の印象はがらりと変わる。上野公園の自然豊かな環境の中で芸術に触れていると、心が穏やかになるようだ。

芸術鑑賞の後は、美術館内に設置されたカフェ「Cafe MORI」で緑を眺めながら一息つこう。

2006年には別館が完成し、小規模な個展やイベントの数がさらに増えた。その一環として「アートスクール」も2教室に増設された。上野の森美術館が主催する絵画の教室で、誰でも気軽に本格的な絵画を勉強することができる。単発開催の手軽なものから、通常講座として古典美術やデッサンをしっかり学ぶコースなど、受講者の希望に合わせて学ぶことができ、現在キャンセル待ちが続出しているほどの人気っぷり。講座の情報や申し込み方法は美術館のホームページからチェックできるので、スケジュールを確認してみよう。
自然や芸術に触れることで、心をリフレッシュ。休日に癒しが欲しい時に、おすすめだ。
| エリア: | 東京 / 六本木 |
|---|---|
| 住所: | 〒106-0032 東京都港区六本木7丁目22−2 |
| 電話番号: | 03-5777-8600 |
| 営業時間: |
月曜日 10:00〜18:00 水曜日 10:00〜18:00 木曜日 10:00〜18:00 金曜日 10:00〜21:00 土曜日 10:00〜21:00 日曜日 10:00〜18:00 |
| 定休日: | 火曜日(祝日又は振替休日に当たる場合は開館し、翌平日休館)、年末年始 |
| 公式WEB: | http://www.nact.jp |
| エリア: | 東京 / 六本木 |
|---|---|
| 住所: | 〒107-0052 東京都港区赤坂9丁目7−1 |
| 電話番号: | 03-3475-2121 |
| 営業時間: |
月曜日 10:00〜19:00 水曜日 10:00〜19:00 木曜日 10:00〜19:00 金曜日 10:00〜19:00 土曜日 10:00〜19:00 日曜日 10:00〜19:00 祝日 10:00〜19:00 |
| 定休日: | 火曜日、年末年始、展示替え期間 |
| 公式WEB: | http://www.2121designsight.jp/ |
| エリア: | 東京 / 東京・丸の内 |
|---|---|
| 住所: | 〒100-0005 東京都千代田区丸の内2丁目6−2 |
| 電話番号: | 03-5777-8600 |
| 営業時間: |
火曜日 10:00〜18:00 水曜日 10:00〜18:00 木曜日 10:00〜18:00 金曜日 10:00〜21:00 土曜日 10:00〜18:00 日曜日 10:00〜18:00 祝日 10:00〜18:00 |
| 定休日: | 毎週月曜(祝日・振替休日・展覧会会期中最終週の場合は開館)、年末、元旦、展示替え期間 ※臨時の開館・休館の場合あり |
| 公式WEB: | https://mimt.jp/ |
| エリア: | 東京 / 清澄白河・両国 |
|---|---|
| 住所: | 〒135-0022 東京都江東区三好4丁目1−1 |
| 電話番号: | 03-5245-4111 |
| 営業時間: |
火曜日 10:00〜18:00 水曜日 10:00〜18:00 木曜日 10:00〜18:00 金曜日 10:00〜18:00 土曜日 10:00〜18:00 日曜日 10:00〜18:00 祝日 10:00〜18:00 |
| 定休日: | 月曜日 (展示転換等については、公式WEB,SNSをご確認ください。 |
| 公式WEB: | https://www.mot-art-museum.jp |
| エリア: | 東京 / その他 |
|---|---|
| 住所: | 〒110-0005 東京都台東区上野7丁目1 上野駅 |
| 電話番号: | 03-3833-4191 |
| 営業時間: |
月曜日 10:00〜17:00 火曜日 10:00〜17:00 水曜日 10:00〜17:00 木曜日 10:00〜17:00 金曜日 10:00〜17:00 土曜日 10:00〜17:00 日曜日 10:00〜17:00 祝日 10:00〜17:00 |
| 定休日: | 不定休 *展示により異なります。 |
| 公式WEB: | http://www.ueno-mori.org/ |
SHARE: