毎日を充実させる東京のトレンド情報をお届け!
Harumari TOKYOのLINEをチェック

詳しくは
こちら

HOME TOPICS LIFE STYLE その他都道府県 最強の映像と音響空間。ドルビーシネマ対応映画館で感動の没入体験を
最強の映像と音響空間。ドルビーシネマ対応映画館で感動の没入体験を

最強の映像と音響空間。ドルビーシネマ対応映画館で感動の没入体験を

関東圏で初めてドルビーシネマを導入したMOVIXさいたまで、女優・小林涼子が映像×音×環境の至高の映画体験をレポート!

ドルビーシネマ=最強の映像+最強の音響!?

映画の「ドルビーシネマ」をご存知だろうか。よくわからないけれど、名前は聞いたことある…そんな方も多いのでは? IMAX,スクリーンX,3Dや4D といった新しいモノ好きな私も、「実際、何が凄いの?」という1人だった…。

ところが! 今回、ドルビージャパンの中山郁夫さんに詳しく話を伺って、その1つ1つのクオリティの高さに感動。

文字数は多くなってしまうが…この感動体験をどこよりも詳しく、余す所なくお伝えしたいと思う。

「ドルビーシネマ」とは…?

「ドルビーシネマ」とは、「ドルビービジョン」(最先端の光学・映像処理技術)+「ドルビーアトモス」(立体音響技術)でつくられた、映画に没入する為の映画空間だ。中山さんによると「映像も音も、表現できる幅が格段に広がった」のだそう。

「ドルビービジョン」の明るさや色

それでは、具体的にどう進化したのか。

「HDR映像技術により、輝度は今までの2倍以上。コントラストは今までの500倍も差がつけられるようになったんです!」(中山さん・以下同)

数字で言われてもピンとこない方は、携帯のカメラを思い出して欲しい。
顔にピントを合わせると、景色が真っ白…景色を綺麗に撮ろうとすると顔が真っ黒…なんて経験はないだろうか? このドルビービジョンを使えば、明るい景色も白飛びせず、顔もくっきり映る。

また、明るさだけでなく、表現できる色の幅も今までに比べグッと広がり、街並みも夜景もドラマティックに映るのだ。

「ドルビービジョン」の「黒の黒さ」

ドルビービジョンは、とにかく黒の色が黒い。今まで観ていた黒は、実は黒じゃなかったということに気づかされるほどだ。これには更に印象的な話がある。

基本的に映画は、映写機から発する光を使って映像を投射しているので、黒色を表現する場合も光で黒を作っている。よって、スクリーン前で光を遮れば、黒の部分にも影ができる。ところが…

「ドルビーシネマでは黒の部分の前に手をかざしても、影が出来ないんです」

これは不思議で仕方ない! 何度お聞きしても、そこは企業秘密と教えてくれなかったけれど…とにかくそれほど黒が圧倒的に黒いのだ!そのため、夜景や夜空の黒が引き締まって物凄く綺麗に映るし、その中にいる人物の顔もクッキリ見える。

「海外ではドルビーシネマの作品が増えてきているんですが、景色も人も妥協することなく物語の世界を追求できると、カメラマンや監督に大好評です。これからは全てドルビーシネマで制作したいと言いだす方もいるぐらいで(笑)」

撮影される側の私としても、目にグッと力を入れた瞬間などの細かい表情までが見て取れるなんて、こんな嬉しいことはない。感情表現の幅が広がっていくように感じた。

「ドルビーアトモス」は音の3D

そして、語らずにはいられないのは「音の立体感」だ。
会場を囲むように配置された前後左右360度のスピーカー。それに加え、天井スピーカーを組み合わせることで音に「距離感や高さ」を表現する。

「ふーん、スピーカー多いんだ…」くらいに思っていたら、大間違い。
自分を取り囲むように設置されたスピーカーが、実生活で感じる”音の距離感”を見事に再現するのだ。そして、それだけではない。

「遮音をしっかりしているので、静寂の状態も無音さが引き立つし、繊細な音の表現が可能になりました」

緊迫したシーンでは、よりその緊張感が伝わるのだ。これらが組み合わさると、何が起きるのか?

それは、「近づいてくる足音」を想像してもらえるとわかりやすいだろう。
遠く後ろの方でコツコツと音が鳴り始め、だんだんと近くなり、ピタリと止まる…こういった音の距離感は臨場感を高め、私達をいつのまにか映画の世界へ連れて行ってくれる。

約2時間の映画鑑賞をスペシャルな体験に…

ドルビーシネマが凄いのは、性能だけではない。インターネットやスマートフォンで、いつでも手軽に映画を楽しめるようになったからこそ、映画館ならではのスペシャルな時間を過ごして欲しい!極上の映画体験をして欲しい!という想いで、その空間作りにもこだわっているのだ。

MOVIXさいたまのドルビーシネマ対応スクリーンでは、もともと420席あった客席を292席へと減らし、左右の端の見えにくい席も大胆にカット。さらに、壁や椅子はすべて光が反射しないような素材で統一し、レザーのシートの座面はふんわり、背もたれも高い。
座ってみると、ソファーのような柔らかさが快適すぎる!

隣の人に遠慮して、なんだかいつも使いにくかったひじ掛けは両ひじかけになって、遠慮なく使えるようになった。

邦画で「ドルビーシネマ」…!?

最後に、中山さんにドルビーシネマに向いている作品を聞いてみた。
正直なところ、これだけハイスペックな技術とこだわりが詰まった空間なら、ダイナミックな作品が合うのでは…? と、思っていたのだが…

「日本のホラーや、間や空気感を大切にするヒューマンドラマがおすすめですね」

遮音によって繊細な音や静寂が生き、よりドキドキと緊張感が伝わりやすいのだそう。確かに…!

実は、私が出演している映画「轢き逃げ -最高の最悪な日-」が邦画初のドルビーシネマ作品として2019年5月10日に公開された。一足お先にドルビーシネマ体験をしてきたのだが、それはもう…轢き逃げのシーンでは、まるで自分が轢いてしまったような恐怖を覚える程の臨場感だった。

(C)2019映画「轢き逃げ」製作委員会

撮影中その場で見た景色が、自分の目以上に綺麗に映っていたのはもちろん、広がった色彩の表現力により、俳優陣の顔の陰影や表情がクッキリと生々しく映る。
車の音や、割れるワイングラス、足音…すべてが繊細に再現され、撮影現場で感じた緊張感まで真空パックされたようなドキドキ感を味わえた。

(C)2019映画「轢き逃げ」製作委員会

ドルビーシネマの凄さを少しでも伝えたい…!と、熱を込めてお伝えしてきたが、私自身がそうだったように、正直なところ観てもらわないと伝わらないと思う。

理屈や数字の凄さなんかではなく、子どもの頃に感じた、違う世界を覗き見ているようなワクワク感やいつの間にか映画の世界にのめり込んでいる感覚を、素直に感じて欲しい。そう思える映画体験だった。

 

取材:小林涼子

※ドルビーシネマ上映スケジュールについては事前に公式サイトをご確認ください。

MORE INFO:

ドルビーシネマ MOVIXさいたま

住所: 〒330-0843 埼玉県さいたま市大宮区吉敷町4丁目267−11
電話番号: 050-6865-4351
公式WEB: https://www.smt-cinema.com/site/saitama/