渋谷「Rojiura」代々木八幡「PATH」に次いで原太一シェフが手がけるレストランのコンセプトは、大人たちの遊び場。音楽・ワインそして美味しいものたち。まさにあったら最高だよねと思うモノ、白金台に揃いました!

2019年3月、白金台のセレクトショップ「BIOTOP(ビオトープ)」の3階に、注目の一店がオープンした。人気フレンチビストロ、渋谷「Bistro ROJIURA(ビストロ ロジウラ)」、代々木八幡「PATH(パス)」を手がける原太一シェフの3店舗目となるレストラン「LIKE(ライク)」だ。ミシュランの星付きフレンチでの経験を持つ彼が次に挑むのは多国籍料理。ヴァン・ナチュール、オリジナルカクテルも提供するという。

扉を開けて真っ先に目に飛び込んでくるのは、本格的なライブステージ。このステージを作れることが、ここで店を始める大きなきっかけになったという原さんは、ライブハウスに頻繁に通うほどの音楽好き。レストランをさまざまなカルチャーが交わる場所にしたいと考える彼は、この店を食事だけでなくカフェ、アペリティフ、バーなど、とにかく自由な使い方で楽しんでほしいと話す。
「僕自身がずっと好きな海外アーティストがいて、いつか彼らを呼んでライブステージを開きたいんです。好きな音楽を聴きながら、そこにうまい料理とお酒があったら最高だよねって話を仲間内でしていました」。原さん自身も、この場所を自由に楽しもうとしている。なにやら“楽しい企み”の気配がする。

ところで、なぜフレンチシェフである彼が多国籍料理を?
「フレンチを続ける中で、ストリートフードみたいに誰が食べても反射的に『うまい!』と思う感覚の正体って何なんだろう? と思い始めていて。とにかく自由な発想で『うまい』を追求してみたいと思ったんです」。
食材も調味料も制限をすべて取っ払い、これまで避けてきた醤油や味噌、漢方なども積極的に使う。
今メニューに並ぶのは「氷見自然豚の水餃子」や「坦々麺」など、中華料理が多い。
「オープン前にちょうど台湾に行って、実際自分がうまいと思ったものにインスピレーションを受けてます(笑)」。
ロジウラ、パスチームも交え「こんな風にしたら美味しいんじゃない?」「こんなのあったらいいよね」とディスカッションしながら生まれたアイデアを具現化している。

だからこそ、大人たちが心くすぐられるものばかりがこの店から生まれる。象徴ともいえるのが看板メニューの「カツカレー」。まさに誰が食べても「うまい!」と思う料理のひとつだろう。「国民的メニューだけど、ハイレベルな料理としてのカツカレーがあったらおもしろいかなって」。
フレンチシェフ渾身のカツカレーは、旨みの濃い富山県の氷見放牧豚の肩ロースを使ったトンカツに南インドスタイルのカレーを合わせ、自家製ウスターソースを添えた。
この本気のカツカレーを、もっと全力で楽しみたい!
LIKEでは、オリジナルカクテルを揃える。「海外に旅行に行ったら、昼からカクテルを飲んだりワインを飲んだりするでしょ?日本でもできたらよくないですか?」。
恵比寿の「Bar TRENCH(トレンチ)」がレシピを監修。コブミカンの葉とジンジャーを合わせたスパイシーなカクテルは南インドカレーと相性バッチリ。LIKEは大人の秘めた欲求を、斬新なアイデアと最高のクオリティで叶えてくれる。夏の真っ昼間から白金のど真ん中のテラスで、カツカレーとオリジナルカクテル?なんて最高な組み合わせなのだ!

この際、スイーツだって好きなように楽しもう。夏のワンハンドスイーツ、シューアイスは、自家製パイシューに、メープルナッツたっぷりの濃厚バニラアイスをサンド。ほんのり効かせた塩とレモンがにくい。一流フレンチのデセール並みの極上シューアイスを両手でつかみ、大きな口で一気にかぶりつく。やっぱり、最高だ。

人気シェフのレストランだからといって、ただ食事をするだけがこの店の楽しみ方ではない。昼間にひとり、ナチュラルワインやオリジナルカクテルを引っ掛けに来るのも、飲んだ後の〆に坦々麺を食べに来るのもウェルカム。

一度訪れれば、自由自在な楽しみ方を秘めたこの店のポテンシャルをもっと探ってみたくなる。遠慮はいらない。最高の遊び方を見つけに、何度だって足を運ぼう。大人たちの遊び場LIKEはまだ始まったばかりだ。
取材・文 : RIN