ファミマの「ファミチキ」は、言わずと知れたロングセラー商品。5月に一口サイズのフライドチキン「ポケチキ」が仲間入りし、店内のホットスナックケースは、ますます熱くなっている。
なぜか無性に食べたくなることはないだろうか? コンビニのフライドチキンの話だ。
今では各社、気合いを入れてチキンメニュー開発に取り組んでいるが、元祖コンビニフライドチキンといえば「ファミチキ」、そう答える人も多いかもしれない。
最近は、ごはんの代わりにチキンを食べる糖質制限ダイエッターも増加中。2006年生まれのロングセラーは今も、ノリノリだ。

ファミチキの定位置、レジ横のケースに並ぶフライドフーズは、「ホットスナック」と呼ばれている。
昔は多忙なビジネスマンや部活帰りの学生らの“小腹対策”として、「おやつ」にぴったりなアメリカンドックやフランクフルトなどがそろっていた。
そこへ2001年、骨付きのフライドチキンが登場し、ホットスナックの売れ筋としてぐんぐん成長。おやつにもおかずにも、おつまみにもなるファミマチキンヒストリーは、ここから始まったといっていいだろう。
鶏モモの下側の“ドラム”という部位を使ったフライドチキンは、当時120円というコスパの良さも手伝って、たちまち人気を集めた。「おいしいと評判で当初からよく売れた。でも骨があるのでオフィスなどでは食べづらい。そんな声もあったそうです」と、チキン担当者はいう。
そこで満を持して06年に登場したのが、骨なしのフライドチキン、ファミチキというわけだ。
衣はサクッと中は肉汁滴るほどジューシー、そして何より鶏肉のおいしさが手軽に味わえるとあって、業界屈指のヒットメーカーになっているのは言うまでもない。

ファミチキは、フツーのフライドチキンとどこが違うのか?
鶏モモの上側、「サイ」という部位を使っているが、部位の特徴は「やわらかくて旨味が強い」こと。この肉のおいしさを存分に楽しんでもらおうと、意外にも「味つけは濃くしていない」そうだ。使用しているスパイスを教えてもらおうと担当者に尋ねたことがあるが、「企業秘密。発売当初から不変のレシピがある」という。
なんと、発売から13年以上も味を変えていないとは、まるで老舗の職人ワザだ。だからこそ、累計販売数10億個突破という記録を更新し続けているのだろう。
改めて食べてみよう。サクサクした衣とジューシーな鶏肉のコラボは、まさに最強! ほおばっていると、ついニコニコしてしまう。

17年からは、ファミマで働く(想定の)「ファミチキ先輩」のキャラクターも登場し、ますます人気者になったファミチキ。その弟分の新しいチキンメニューが、この5月に登場した。
レジ横のケースを見てみよう。かわいいパッケージに入った「ポケチキ」(5個入り・200円/税込み)だ。
食べてみると、ん? 薄衣をまとった肉々しい食感は、ナゲットでもなく、からあげでもない。低カロリー・高タンパク質の鶏ムネ肉は、ヘルシー志向の高まりで近年需要がぐーんと高まっている部位。それをファミマのイートインコーナーで、スナック感覚で「つまめる」のだ。
ファミマ広報担当者によると「ポケチキは女性やお子さんに人気。シェアして食べられる方が多いようです」とのこと。

「ポケチキ」は3つのフレーバーが楽しめるので、その日の気分で選びたい。
個人的には、プレーンがオススメだ。鶏肉のおいしさがよくわかるし、やさしい風味なので、サンドイッチにもおむすびにも合いそう。昨日、食べ過ぎた~なんて日は、ごはんを抜いて「ポケチキ」とすっきりとした後味のアイスコーヒーでランチをすますのもアリかもしれない。
蒸し暑い6月。自宅ではなかなか揚げ物をする気にはなれないけれど、涼しいイートインコーナーでかぶりつくフライドチキンは、やっぱりサイコーだ。
吉岡秀子=取材・文
玉井俊行=撮影
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