気温とコンビニメニューの売れ筋は、密接な関係がある。重たいコートとサヨナラしたら、ぐっと人気が高まるのがサンドイッチ。陽気に誘われ、野菜やフルーツを作ったさわやかな風味が恋しくなるからだ。
あれ? こんな商品あったっけ。最近、ぐーんとバラエティー豊かに進化した売り場のひとつが、サンドイッチコーナーだ。
現在、セブン-イレブンのオリジナルサンドイッチはロールパンなどを含んで約25種類もある。改めて売り場をのぞいてみよう。これまでコンビニではあまり見かけなかった、華やかな新商品を発見するはずだ。
「シャキシャキレタスサンド」や「ミックスサンド」(ともに税込257円)など、定番メニューが並ぶなかで、存在感を放っているのが“三角サンド”ではない、ニューフェイスたち。
なかでも「セミハードパンサンド」とセブン社内で呼ばれている「コッペパンのようなカタチで、食べごたえのあるもっちりパン」を使った新しいサンドイッチは、女性ユーザーのリピート率が高いと業界でも話題になっている。
そもそもコンビニのサンドイッチって、なんで三角なんだろう?
10年ほど前、当時の商品担当者に尋ねてみたことがある。一説によると「(店にとって)棚に並べやすい」「(消費者にとって)食べやすい」カタチだからだそう。
スゴイ! 何気なくサンドイッチを三角にしていたわけじゃなかったのだ。
そうした“サンドイッチ史”があるなかで、セミハードパンサンドが全国で発売されたのは18年6月のこと。ごく最近だ。
「コンビニのサンドイッチって、だいたい三角形なんですよね。全く違うカタチのものがあってもいいんじゃないかと思います」(サンドイッチ担当者談)
今やベーカリー専門店では、さまざまなパンを使ったサンドイッチが売り場を賑わしている。「新しい“コンビニサンドイッチ”を作ろう」と考えたのは、時代のニーズに応じた自然な流れだった。
そして生まれたセミハードパンサンドの特徴が、細かい点まで気が利いていてセブンらしい。
食べ応えがあるにもかかわらず、バゲットほどハードなパン生地ではないため、ほおばると「固くてちぎれない…」なんてことがないのがうれしい。例えば、忙しいランチタイムにオフィスのデスクで食べてもパンが手でちぎれるため、生地をボロボロこぼす心配がない。
この「食べやすさ」を追求して、独自に開発したセブンオリジナルのパン生地なのだ。だから女性ファンが多いのだろう。
具材は季節によって変わるが、現在の売れ筋は「サラダチキンロール(シーザーソース)」(税込298円)と3月19日に発売したばかりの「生ハムクリームチーズ(バジルソース)」(税込311円)。どちらもさっぱりとした風味で、春先にぴったり。
セブンで人気の「サラダチキン」を使ったサンドイッチを食べてみよう。パンも具材もソフトな食感。オフタイムなら、周りを気にせず豪快にかぶりつきたい。
ジューシーなチキンとグリーンカールやニンジン、タマネギといったフレッシュな野菜のシャキシャキ感が相まって、うーん、シアワセ!
ちょっぴり酸味が利いたシーザーソースが具材の旨みをぐっと引き出している。ビッグサイズに見えるけれど、女性でも一個ぺろりと完食できること間違いなしだ。
セミハードパンサンドファンの中には「シーザーソースに合うからと」と、夕方、ワインと一緒に買って帰る人も多いのだとか。なるほど、パンをひと口大にカットして、オードブルのように楽しむなんて、グッドアイデア! 休日ならブランチにもいいかも。
少しずつ強くなってきた日差しから、ちょっと逃れてイートインコーナーでひと休み。アイスコーヒーやカフェラテと相性がいいサンドイッチがあれば、優雅なひとときが過ごせそうだ。
吉岡秀子=取材・文
玉井俊行=撮影
エリア: | 東京 / その他 |
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