イートインコーナーでくつろぐ時に欠かせないアイテム、「セブンカフェ」。2013年1月に登場し、今や販売数累計50億杯を突破している大ヒット商品だ。1杯100円のコーヒーに、なぜこんなにも惹かれてしまうのだろう。
コーヒーブレイクしようかな――ふっとコーヒーが飲みたくなった時、「コンビニのイートインを探す」という人は多い。
その理由は、「経済的だから」が圧倒的だ。毎日飲む一杯に300~500円を出すのはちょっと……と思うしっかり者は少なくない。第二の理由は「おいしいから」。香り高いレギュラーコーヒー一杯が100円。缶コーヒーよりコスパがいい。
こうした「淹れたてコーヒーを買いにコンビニ行く」という新スタイルを作ったのは、セブンカフェだといっていいだろう。街なかを見渡せば、アートディレクター・佐藤可士和氏がデザインしたセブンカフェのカップを持ち歩く人が多いのだから。

セブンは創業当初の1970年代からカウンターコーヒーを販売していた。「えっ、そうなの?」と意外に思う人が多いかもしれない。昔はなかなか、ヒットにつながらなかった。そう、セブンカフェがヒットするまでには紆余曲折があったのだ。
コーヒーは嗜好品。一度ファンになれば、リピート率は高い。歴代のコーヒー担当者はそう考え、諦めずにチャレンジを続けてきた。コーヒーの淹れ方を「カートリッジ式」にしたり「エスプレッソ式」にしたり。その時代時代の味のトレンドを探究し、開発したという。

「軟水を使用しているだし文化の日本に合う淹れ方は、ドリップ式ではないか」という考えをもとに、マシーンメーカー、コーヒー豆メーカー、包材メーカーなど、さまざまな分野のプロが「チーム」を組んで開発に挑んだ。その結果、一杯一杯、豆を挽き、淹れたてを提供するコーヒーマシーンをオリジナルで作ってしまったのだからスゴイ。
もちろん味にもこだわっている。当初から「香り」や「コク」を重視した。
数回のリニューアルを重ね、今ではオリジナルブレンドの豆を“トリプル焙煎”し、より豆の旨みを際立たせたリッチな風味を出している。セブンカフェを「後味がすっきりしているけど、コクが深いから好き」と評するコーヒー通が多いのはそのためだ。

昨年秋からは、新型コーヒーマシーンをあちこちで見かけるようになった。試してみたことはあるだろうか?
特徴のひとつは、淹れ方がぐっと簡単になったこと。マシーンが置いたカップのサイズを自動に識別してくれる。
レジで精算してカップをもらい、マシーンに置いたら、あとはパネルのスタートボタンをタッチするだけ。「R」か「L」かで、戸惑うことはない。
しかも「豆を挽く」→「ドリップする」→「できあがり」まで45秒だった時間が、1割短縮された。
ちょっとだけでしょと、侮っちゃいけない。出社を急ぐ朝やランチタイムの混雑時、1秒でも早くおいしいコーヒーが手に入るのはうれしい。

さらに「セブン-イレブン千代田二番町店」のように、セルフで購入できる「コーヒー自販機」を置く店も増えてきたので、チェックしておきたい。急いでいるけど、一息入れたいという時に便利だ。
味だけでなく、マシーンも進化しているセブンカフェ。最後にもうひとつ、その秘密を明かしておこう。
実は「環境にやさしい配慮」がたくさん施されている。
ホットコーヒーのカップには間伐材、アイスコーヒーのカップのフタはリサイクルPETを配合した素材を使うなど、省資源化にも取り組んでいる。さらに店内の清掃用には、コーヒーのかすを使用した「消臭除菌剤」もあるのだとか。

毎年10億杯以上が売れているセブンカフェだけに、小さなエコ活動でもインパクトは大きい。

そんな裏話を知っておくと、なんだかいつもの一杯がよりおいしく感じられそう。
スイーツやサンドイッチ、ベーカリーなど、コーヒーと相性のいい春のラインナップがそろってきた。イートインコーナーで誰にも邪魔されない、おいしい時間をどうぞ。
吉岡秀子=取材・文
玉井俊行=撮影
| エリア: | 東京 / その他 |
|---|---|
| 住所: | 〒102-0083 東京都千代田区麹町6丁目2−3 |
| 電話番号: | 03-5215-5877 |
| 営業時間: |
月曜日 0:00〜0:00 火曜日 0:00〜0:00 水曜日 0:00〜0:00 木曜日 0:00〜0:00 金曜日 0:00〜0:00 土曜日 0:00〜0:00 日曜日 0:00〜0:00 祝日 0:00〜0:00 |
| 公式WEB: | http://www.sej.co.jp/ |
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