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2019.6.25

「写真・ホンマタカシ」が開催中。近代建築の厳かな空間で名写真家の世界に触れる貴重な機会。

三井本館Mitsui Main Building TOKYO 1929-2019|写真・ホンマタカシ

写真展「三井本館Mitsui Main Building TOKYO 1929-2019|写真・ホンマタカシ」が、三井本館合名玄関および日本橋三井タワーにて7月21日(日)まで開催中。

さまざまな近代建築が残されている日本橋。中でも、堂々たる威厳に満ちた外観で、国の重要文化財にも指定されている「三井本館」の素晴らしさは格別だ。

1998年、複数の企業が入居する大規模なオフィスビルとして初めて重要文化財の指定を受けた三井本館。その名からもわかる通り、かつては三井財閥の本拠地だった。
開館は1929年(昭和4年)。三井財閥を形成する三井合名会社、三井銀行(現三井住友銀行)、三井信託銀行(現三井住友信託銀行)、三井鉱山(現日本コークス工業)等の主要各社の本社が入居し、財閥の拠点的な機能を持つ建物として存在を放った。

開館当時の三井本館

この度、開催中の「三井本館Mitsui Main Building TOKYO 1929-2019|写真・ホンマタカシ」は、重要文化財・三井本館の開館90周年を記念した無料展示イベント。世界的写真家のホンマタカシが撮影・編集を行った写真や映像を通して、三井本館の歴史を辿ることができる。

ダイナミックな作品の数々

これまでル・コルビュジエや丹下健三、数々の名建築を撮影してきたホンマタカシが三井本館に真摯に向き合った本展。
高さ約3メートル、幅約2メートルのパネル4台の写真が展示されたり、8.4メートル四方の巨大写真が2枚、三井本館外壁に掲出されたりと、ダイナミックな意欲作を楽しめる。

外壁の巨大写真は、三井本館の90年前の姿を収めた過去の写真をホンマが独自の視点から再撮影した作品だ。

また、会期中は、日銀通りに面する合名玄関の中も観覧可能。大理石の重厚なインテリアなど、当時の佇まいが残る空間の中に入ることができる。

開館当時の館内最新設備。書類を送る「エアシューター」の様子

さらに、建物の周囲には色とりどりの花々を装飾し、日没から23:00までは、光を用いたアートを手掛ける美術家・高橋匡太のデザインによるライトアップを実施。夜に映える三井本館の姿も楽しめる。

ホンマのこれまでの作品の中でも最大級の作品は圧巻の一言。90年前の貴重な記録写真と2019年現在の写真を混在させて編集したことで際立つ、三井本館の変わらぬ姿の強さも見どころだ。普段気軽な鑑賞や撮影の出来ない三井本館の真髄を、ホンマタカシのフィルターを通して堪能しよう。