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通って見つかる、あなただけの味。池袋のシンプルイズベストなカフェ

通って見つかる、あなただけの味。池袋のシンプルイズベストなカフェ

DATE:
2019.06.25

カフェ不毛の地といわれる池袋にオープンして間もなく5年。独自の存在感を持つ「COFFEE VALLEY」が、この地で愛される秘密を探る。  

平日の朝9時。「COFFEE VALLEY(コーヒー バレー)」を訪れると、実にさまざまな顔ぶれに出会った。大学生くらいのカップル、オフィスカジュアルに身を包んだOLに、ママ友グループも年配のサラリーマンも海外からの観光客も、馴染み客から“わざわざ客”らしきまで多種多様だ。

「毎日でも飽きない」ばかりが揃うから、通いたくなる

「幅広い客層に応えられる幅がある店でありたい」。そう話すCOFFEE VALLEYの代表・小池さんが、2014年のオープン当初から思い描いていたのは「10年後にも愛されている店」。時の流れの中でも変わらず街に馴染む「喫茶店」をヒントに「誰もが親しみを持てる、シンプルで飽きのこないもの」を目指した。

スタイリッシュだがスッキリとしたデザインの店内は、家とは違うかっこよさを持ちながらも、温かく心地がいい。“映える”メニューや流行のスイーツは置かず、コーヒーとパン、あとはチョコレートが少し。確かに、潔いほどにシンプルだ。

「Valley Toast」(350円 税込)。トーストにはバターとはちみつ添え。

1日を通して提供しているトーストセットには、自家焙煎豆のコーヒーとゆで卵、小池さん自身「毎日食べても、毎日『美味しい』と言いたくなる」という「パーラー江古田」の全粒粉トーストがつく。流行りの高級食パンのような超リッチな味わいではなく、香ばしい麦の香りにしっとりとやさしい食感。コーヒーは日替わりで2種類から好みのものを選べる。
居心地のいい空間と、美味しいコーヒーとパン。ただそれだけなのに、いや、それだけだからこそ毎日でも来たくなるし、その度に、思わず「美味しいなあ」と言ってしまいそうだ。

コーヒー初心者から、好みがハッキリしている人まで、幅広く。

シンプルでいいものがある場所は、人を選ばない。だからこそその幅広い客層を迎えるために、COFFEE VALLEYではひとりひとりの好みに合わせられるよう、浅煎りから深煎りまでさまざまなコーヒーを揃える。「コーヒーのテイストの好みは人それぞれだと思うんです」という小池さん。

巷はコーヒーショップであふれているが、おっしゃる通り、わたしたちが飲みたいのは“どれでもいいからスペシャルティコーヒー”なのではなく、結局は自分が好きなテイストのコーヒー。

それなら、スッキリした味が好きな人、どっしりした味が好きな人、それぞれに合わせたCOFFEE VALLEYとしてのスペシャルティコーヒーを揃えれば、みんながこの店の味を楽しめるというわけだ。

「3PEAKS」(650円 税込)。同じ豆で淹れたエスプレッソ・マキアート・ドリップコーヒーの飲み比べができる。

「コーヒーってよくわからない」、そんなコーヒー初心者も、トーストをきっかけにでもぜひこの店を訪れてほしい。きっとコーヒーの世界を知る道しるべとなってくれる。

まずは超入門編。同じ豆で淹れた3種類のドリンクが試すことができる「3PEAKS」から始めよう。コーヒーを頻繁に飲む人でも、エスプレッソは“飲まず嫌い”の人も多いのでは?「あれ?エスプレッソ好きかも!」なんて意外な発見があるかもしれない。「やっぱりストレートかな」「わたしはミルクが必須」。それならそれ、好き好きでいい。

好みのタイプが決まれば、次は豆選びに進んでいこう。いろいろなテイストのコーヒーを揃えるCOFFEE VALLEYが、好みを見つける手助けをしてくれる。

店の奥では好みに合わせてハンドドリップコーヒーを淹れてくれる(※10:00〜19:00)

数あるコーヒーショップから、本当に味や好みで店を“選んでいる”人がどれほどいるだろう。選ぶということは、きちんとその人の中に店の味が浸透している証。そういう人が増えるほど、店は愛され続けていく。

当初は仕入れた豆を使っていたが自家焙煎を始め、客のニーズに応えながら自分が美味しいと思うコーヒーを表現できるようになったという小池さん。「コーヒーも自分の店も、一過性のブームではなく長く根付くものにしたい」。そのために、シンプルであり、幅広い客を迎え、それぞれに合わせたここでしか飲めない美味しさを作り続ける。

「いればいるほど、愛着がわくいい街ですよ」。
若者や観光客にとってはちょっとおしゃれなコーヒーショップとして、近くの住民や埼玉県からのワーカーにとっては毎日過ごせるもうひとつの日常として。忙しなく催し物が行われる大型百貨店が立ち並び、あらゆるものが密度高く密集する池袋の街だからこそ、COFFEE VALLEYのようなシンプルで居心地のいい場所が求められているもしれない。
「客層が広いから、店も幅広く」と小池さんはいうが、シンプルでいいものがあり、どんな好みの人も受け止めてくれるからこそ、幅広い人がここに訪れるのだろう。COFFEE VALLEYの歴史は長くなりそうだ。

取材・文 : RIN

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MORE INFO:

COFFEE VALLEY

エリア: 東京 / その他
住所: 〒171-0022 東京都豊島区南池袋2丁目26−3
電話番号: 03-6907-1173
営業時間: 月曜日 8:00〜22:00
火曜日 8:00〜22:00
水曜日 8:00〜22:00
木曜日 8:00〜22:00
金曜日 8:00〜22:00
土曜日 9:00〜22:00
日曜日 9:00〜22:00
祝日 9:00〜22:00
公式WEB: https://coffeevalley.jp/