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HOME TOPICS LIFE STYLE カレーを作るなら、たった3つのスパイスを覚えておけばいい。
カレーを作るなら、たった3つのスパイスを覚えておけばいい。

カレーを作るなら、たった3つのスパイスを覚えておけばいい。

スパイスの代表的な料理と言えばカレー。実はたった3種類のスパイスさえあれば、カレーはつくれるということを最近知った。どうして3つであんなに複雑な味が出せるの?その疑問からスパイスの深い、深い世界が始まるのだ。

昔の男が「カレーってお袋の味だよね」と言っていた。ちっちゃい頃から食べていたという意味ではそうかもしれないけど、「母の味」というほど代々伝わるレシピやら我が子への愛情やらがつまっているカレーがどれほどのものかは私は知らない。少なくともその男は、ココイチのカレーがお袋の味に一番近いと言っていた。

小さい頃、カレーの味は「複雑だ」と思っていた。辛いは辛いのだけど、ほんのり甘みや後味には塩っ気もまざり、つんとくるスパイスの香りと相まって鼻と舌が総動員される感じ。その理由はもちろんスパイスなのだろうけど、カレーのルーの裏書きを見ても「カレーパウダー」とあるだけ。そのパウダーの中身は謎のままだった。
そして、30年経って初めて、カレーのもととなるスパイスを知った私。それは衝撃の「3点もの」だった。

カレーなら、たくさんの種類のスパイスを使ったほうがおいしくなりそう!とは、実は正しいとは言い難い。というのも、スパイスを何十種類も混ぜてしまうと苦く感じるようになってしまうのだ。水彩画の絵の具と一緒ね。色を混ぜすぎると使い道のなさそうな“どんよりグレー”になって絶望したこともあったっけ。

大切なのは、スパイスごとの役割や効能を知り、バランスよく使うこと。と偉そうに語っているけれど、初心者の私がそう言い切ってしまえるのも、これから紹介する3つのスパイスが、それぞれ明快な役割を持っているから、これだけで十分だと思えてしまうのだ。

「コリアンダー」、「チリペッパー」、「ターメリック」。スパイス初心者の私でも一度は聞いたことがあるこの名前、近所のスーパーにも売っているのを見たことあるが使い道は考えたことも無い。でも、この3つを詳しく知ると、スパイスのルールが分かってくる。

コリアンダーは、カレーの基礎を担う「香り」のスパイス

カレーのベースとなるスパイスといっても過言ではないほど重要な役割を持つコリアンダー。ちなみに、インドではダニヤーと呼ぶらしい。その正体はというと、実はパクチーの一種。えっ!一種なの?「パクチーの何か」なのかと思ってた。。。

パクチーのような葉物の独特な香りはなく、柑橘系の爽やかな香りが特徴。味はそれほど強くなく、ほのかな甘さが他のスパイスたちを上手にまとめてくれる。煮出すととろみが出るため、カレーには欠かせないスパイスになる。カレー以外にも中国やタイ、ポルトガルなど、さまざまな国の料理にも広く使われているので、台所にあると重宝するスパイスでもある。今のところ使い道はイメージつかないけれど。。。

チリペッパーは、入れれば入れるほど「辛く」なる

チリペッパーは、もちろん辛さの源、赤唐辛子のこと。カイエンペッパーとも呼ばれ、辛さを示すスコヴィル値は3万〜5万スコヴィルほど。なにスコヴィルって?名前でだけですごそう。
とにかく、入れれば入れるほど辛くなるので、辛さが苦手な人はほどほどに。唐辛子の種類によって名前が変わり、その辛さも様々。たとえばハバネロは10万〜35万スコヴィルといわれている。辛さは旨みとコクを引き立ててくれるので、カレーには必要不可欠。そうそう、「チリパウダー」と書かれているものは、チリペッパーをベースにニンニクやオレガノ、ハーブを加えたミックススパイスのことを差すこともあるので間違えないように! Pepper とPowder、ド近眼の私には危険な英文字ね。

食欲をかき立てる「色味」をプラスするターメリック

ターメリックライスっていう黄色いご飯がそうであるように、香り付けというよりも、料理を黄色く色付けるために使われることの多いターメリック。多くの人にとっては和名であるウコンの方が馴染みがあるかもしれない。えっウコン!?超お世話になっているじゃない。
つまり肝臓にいいし、抗酸化作用もある身体に優しいスパイスなのだ。食の見た目は、料理においてはとても重要で、ごはんに混ぜればターメリックライスに、炒め物などに加えれば、黄色く染まって一気にエスニックな雰囲気に。食欲をかき立てられること間違いなし。

スパイスってシンプル。でも奥深い。

香り、辛さ、色味。「カレーっぽい」の「ぽさ」を構成する要素って実はとてもシンプル。この組み合わせで無限の味が生まれるというのだから、なんてスパイスの世界は奥深いのだろう。

ここで紹介した3種類のスパイスたちはカレー以外にも応用しやすいスパイスだから、炒め物にちょっとプラスしてみるだけでもよいのだ。しつこいが、まだそのイメージはわかないのだけれど、スパイスを使いこなす未来の私に期待はしている。週末の料理の幅がぐっと広がって、食生活をより豊かにしてくれること間違いなしだなのだ。たぶん。

先述したように、近所のスーパーでも揃うくらいポピュラーなものだから、夕飯の買い物ついでに覗いてみて欲しい。そこで、一歩を踏み出す、そっと手をさしのべるかは、あなたの好奇心に任せたい。