HOME WELL BEING 顔を鍛える 〜顔から人生を変える〜 パーソナル・フェイストレーナー木村祐介が語る「顔と身体と美的センス」(後編)
パーソナル・フェイストレーナー木村祐介が語る「顔と身体と美的センス」(後編)

VOL.2 パーソナル・フェイストレーナー木村祐介が語る「顔と身体と美的センス」(後編)

前回のインタビューで分かったこと。顔の表情、身体の動き、喋り……これらの要素は、これまでの自分の生き様を映していると言っても過言ではないということだ。しかし、少し意識を変えるだけで、これまでの自分は更新できるかもしれない。パーソナルフェイストレーナーの木村祐介さんは、自分のこれまでと向き合い、これからの自分をイメージすることの大切さを語る。

30代になって改めて自分と向き合う

なりたい身体、顔になるには自分の中にある「美的センス」に意識を寄せることがとても大切という木村さん。そんな木村さんは、身体の変化も大きい30代ではどういう向き合いをしてくべきだと考えているのだろう。

「30代になると色々なことがプラスにもマイナスにも変化し始めると思っていて。仕事やプライベートでもやることが増えるのでまず時間がなくなってくる。それと同時にお金に余裕が出るようになる人が多いので各分野の“スペシャルワン”のお抱えを持つような人が増えますよね。美容師でも、トレーナーでも。そうするとそういう意識の方には無駄なことをしないために“これだけやってください”という指導をします」

無駄なことをしないために、上質な情報とシンプルな指示が大切になってくるのだ。そしてもう1つ大切なのは自覚、だという。

「全ては自分がそうなるように身体が動いているという自覚です。30代になって老けたわ、という人は自分が老けるように物理的に動いているんです」

この部分は前編で登場した木村理論につながるところだ。
30代になるとさらにそれは如実になる、そして染み付いた動きはいつしか無意識の癖になっている……からこそ、自分がどう動いているか知ることが自分と向き合うことにつながるのだ。

「僕はそこでビジョンを見せるようにしています。その人の癖や所作、それを自分が作っているというビジョンを」

当たり前のことだからこそ改めて考えたことのない、自分が自分を作っている
という事実に真正面から向き合うべきだということなのだ。

なりたい姿を更新する

「次に大事なのは、今の自分がどんな姿になりたいかのイメージを更新すること。例えば「○○っぽくなりたい」「○○っぽく見せたい」くらいのことでもいいんです。とにかく脳内イメージを更新して明確にすること。ラグビー選手やレスリングの選手のような横に拡がった身体なのか、バレリーナや高飛びの選手のような上に伸びた身体がいいのか、ということ」

確かに漠然と綺麗になりたいとは思っても、では具体的に誰っぽく綺麗になりたいのか?はあまり意識的に考えたことがない気がする。

「人は自分の目標に対して、出来ることを具体的に知ると余裕が生まれます。これをすればいい、という道筋が見えるから。だからその余裕を作る手伝いをしている側面もあります」

 

ちょっと未来の概念「トレーニング前のトレーニング」

木村さんは今のメソッドで施術をしているとたまに「少し先の事をしているよね」と言われる事があるのだそう。

「それはこれからの未来に当たり前になってくることを今やっているという事なんだと思っています。
例えば、トレーニングをするという事は今多くの人がやっていますが、自分がなりたい顔、身体になるための正しい姿勢でトレーニングしなければ悪い姿勢を保つための筋肉を日々鍛えるだけになってしまうことを自覚している人は少ない気がします。それを調整するトレーニングをしているんです」

つまり、トーレニング前のトレーニングという新しい概念。そしてそれは日々の所作の中にあり木村さんはそれを気付かせ、そこに向けて調整してくれる身体調律家というわけなのだ。

自分の動き方を知り自分の生き方を知る

自分の身体だけど、あまりにも普段からだの各パーツの動きには無関心で、ほぼ無意識に日々身体を動かしている……。

木村祐介さんのフェイスワークアウトを受けてみてはじめに思ったことだ。
つまり、自分がいちばん自分の動き方を知らないのだ。

動き、喋り、所作、それらこそ自分を自分たらしめている要素。そこに意識を持っていき知ることは自分の現時点での生き様を知ることに他ならない。それこそがまずは30歳になってこそ、やりたい、そしてやるべきことではないだろうか。自分は身体をどう動かし、今どんな姿で生きているのか、そしてこの先どういう姿になっていきたいのか。そこに自分の美的センスを最大限に意識したら、なりたい自分の姿は“理想”ではなく30代の“現実”に変わるのだ。

 

(第3回に続く)