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伝統芸能の常識を覆す。「3D×能」による新感覚ビジュアル体験

伝統芸能の常識を覆す。「3D×能」による新感覚ビジュアル体験

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2018.11.12

能面型3Dメガネで鑑賞する「3D 能エクストリーム」が、2018年11月28日(水)から12月2日(日)まで、東京・池袋の東京芸術劇場シアターイーストにて開催される。

最近、私たちの世代にもぐっと身近になった落語や歌舞伎をはじめ、日本の伝統芸能は古いままではなく、絶えず進化している。その最先端とも言える試みとして「能×3D映像」の演出が話題になっている。

『3D能 エクストリーム』は、2017年にGINZA SIX観世能楽堂、2018年ヴェルサイユ内オペラハウスなどで上演され、国内外で好評を博した能×3D映像演出の最新作。

日本の伝統芸能である能と最先端の映像技術を融合させた舞台を、能面型の3Dメガネをかけて鑑賞するという全く新しいエンターテイメントだ。

観客が、当日劇場にて配布される「能面型3Dメガネ」をかけて鑑賞すると、まるでプロジェクションマッピングを見ているかのような世界が広がるのだそう。

目の前で桜の花が散ったり、演者があたかもその光景の中にいたりするような演出により、物語に深く没入できるという。

 

今回の見どころは?

出演は、気鋭の観世流能楽師として注目される坂口貴信、谷本健吾、川口晃平。

演出を手がけるのは、東宝、NODA・MAP、宝塚歌劇団等の公演で映像プランナーとして活躍し、舞台「ペルソナ」シリーズや舞台「攻殻機動隊ARISE」の演出を手がけた映画監督・奥秀太郎。

また、舞台「攻殻機動隊ARISE」および前回公演に引き続き、明治大学総合数理学部福地研究室が3D映像技術を担当する。

演目は、「清経」「熊野」「船弁慶」「葵上」の4つ。

前回公演でも上演した「熊野」「船弁慶」は今回に合わせて映像を刷新、さらに新作「清経」「葵上」を加えたラインナップを、上演回ごとに異なる演目・演者で上演する。

また、最終日の公演には、落語家・立川志の八、日本舞踊家・花柳まり草がゲストとして参加予定。イタリア出身のアーティストであるヤミクラエの演奏の下に、日本の伝統芸能が集う舞台を披露する。

立川志の八

 

花柳まり草

 

本来「能」とは面で演者の表情が見えず、舞台背景がないことで想像力が掻き立てられるのが醍醐味ともいえる舞台。とはいえ、その奥深さゆえ敷居が高いと感じて敬遠してしまっていないだろうか。

本作品は、3Dによるビジュアルによって目の前の風景やイマジネーションを補完してくれるため、初めて能を体験する人にも親しみやすいはず。新感覚エンターテインメントをお見逃しなく。