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病気未満の不調はオンライン漢方相談で。漢方をもっと身近にする杉本薬局の取り組み

病気未満の不調はオンライン漢方相談で。漢方をもっと身近にする杉本薬局の取り組み

現代女性は多かれ少なかれ、カラダの不調を抱えながら生きている。手足が冷える、肩こりや寝つきが悪い、心のストレス……、と病院にいくほどではないと思っていた悩みが気付くと慢性化していることも多い。そんな病名のない“不調”にアプローチできる食養生のひとつが漢方だ。最近ではスーパーなどで購入できる機会も増え、ハードルが下がりつつあるものの、人からすすめられた漢方が万人に効くとは限らない。そこで漢方初心者のきっかけとして提案したいのが、鎌倉の「杉本薬局」でスタートしたオンライン漢方相談だ。オンラインのカウンセリングを通して、自分に合った漢方を処方してもらえるので着実に不調を改善できる。

鎌倉・大船の老舗薬局「杉本薬局」の杉本格朗さんは、店舗にて漢方薬や自然薬を中心とした健康相談を行いながら、漢方の智慧を広めるために商品開発やイベントに携わるなど幅広く活動している人物。そんな杉本さんの評判を聞きつけ、地元民だけでなく東京からも足を運ぶ人も少なくない。そんな杉本さんがスタートした「オンライン漢方相談」は、来店時に予約を取るのと同じように、HPにあるメールアドレスかLINEでコンタクトを取り日時を決めることから始まる。日時がフィックスすると、カウンセリングで使用する通話アプリzoomのURLが届き、当日はそのURLからカウンセリングに参加する。ここではその様子をレポートしよう。

女性なら同じ悩みを持つ人は多いと思うが、今回は、編集Hが長年の悩みでもある慢性冷え性について相談。特に夏場のオフィスの冷房は、手先から熱を奪うだけでなく、むくみまでも誘発し辛さが加速する。できれば夏が本格化する前に少しでも解消しておきたいところであった。

そんな悩みに対して杉本さんから、食欲や睡眠、ストレスや体の疲れなど、体の状態や環境に関する質問をされ、細かく体の状態を伝えていく。このような問診と合わせて、カメラに向かって舌の表裏を見せ、舌診を行い、さらに今の体の状態を詳しく見てもらう。この舌診では、例えば「冷えていると言っても実際どの程度なのか」など、どうしても言葉だとズレが生じたりする場合があるので、東洋医学では舌診や脈診を通して体のシグナルを観察しているそうだ。

一通り質問に答えていったところ、編集Hの場合は、冷え性の症状の他に、睡眠に関しても改善するべき点があったことが発覚した。言われないと意識していないが、細かく質問されながら自分の生活を見つめ直すことで、体の不調を理解することにも繋がった。

「相談の通り、根本的には体の冷えが普段からあってむくみやすいということなので、体を温めて水分代謝に働きかける漢方を選んでいくといいと思います。あとは、少し血が足りないタイプだと思うので、そこも改善したいところ。まずは漢方を使って、血行を良くして、血を補いながら、水分代謝を良くしていく漢方を飲む。そしてできれば寝る前にリラックスできるような漢方薬も加えて、1日4回で飲むのが理想です」

これは西洋の薬に例えると、利尿剤と血行を良くする薬、睡眠薬の3つの薬を提案されたことにあたるという。漢方だと一つの処方で様々な症状にアプローチできるのが嬉しいところだ。

さらにこれまで色々な場面で1日に飲む水の量が少ないと言われてきた編集Hだが、「1日1リットル程度しか飲めていないことを伝えると、それでも大丈夫だと杉本さん。

「今は体を温める力と水分を出す力が足りていないので、大した量を飲んでなくても体に残ってしまうんですよ。巷でよくいわれる“1日2リットル”は、出せる人ならいいのですが、水分過多の疾患があったりむくみがちの人が飲みすぎるとと、あまりよくなかったりします」

この考えは、東洋医学の考え方のひとつである、「気・血・水(き・けつ・すい)」からきており、この「気(やる気やエネルギー)」、「血(血液)」、「水(血液以外の水分、リンパや汗など)」が正常な量と動きによって、常に循環しているのがいいとされる。つまりは、体に足りないものを補い、ありすぎるものを出して、体のプラマイを整えるということ。「気が詰まる」という言葉があるようにエネルギーである「気」がありすぎても、ストレスとしてマイナスとなることもあるそうだ。杉本さんから聞かれる質問内容は、こんな漢方のロジックに基づいたものであるとのこと。

睡眠の漢方薬はこのように1包ごとに小分けになっている。

今回処方されたのは、冷え性にアプローチしてくれる「人参当芍散」と杉本薬局で1包づつ小分けにしてもらった睡眠に関する漢方。前者を空腹時に1日3回、後者を寝る前に1回飲むことで、体質改善を促すという。睡眠の漢方は、睡眠薬ではないため、昼間飲んでも寝てしまうものではなく、あくまで緩やかに気持ちをリラックスさせてくれるもの。これらを2週間続けて(人によって異なる)、体調の変化をみながら量や内容を調整していく。

「漢方薬は、標治と本治といって、とにかく今出ている症状を緩和する治療と、根本を治す治療の2種類があります。例えば、今回の冷えのように長年悩んでいる悩みや、一方で二日酔いのように今すぐ治したい不調にアプローチするもの。血液の入れ替わりが3、4ヶ月かかるように、10年悩んでいる不調が2週間で変わるのはあり得ないので、少しずつ様子を観察して具合を相談しながら皆さん続けています」

今回処方されたのが、人参当芍散(45包 3,520円)と睡眠のための漢方薬(15包 2,750円)を15日分。送料(1万円以上は関東の場合660円)をいれても約1万円と、お試ししやすい価格もポイント。※金額は相談内容によって変わる。

漢方の場合、病名だけで薬を選ばないのも面白い点。今回は、冷えで「人参当芍散」をすすめてもらったが、生理痛や頭痛の悩みでこれを処方する方もいるとのこと。あくまでその人の状態が大事であり、違う目的でも、状態が同じであれば同じ薬で様々な不調に対応できるそうだ。

オンラインでの相談は4月からスタートしたばかりだが、既に地方の方や海外からの相談が増えているという。このご時世もあり、ここ数ヶ月でオンライン対応のさまざまなサービスが生まれているが、この「オンライン漢方相談」も今後ひとつの選択肢として活用できるポジティブなサービスになりそうだ。

今回相談した体の不調以外にも、仕事のストレスや肌をきれいにしたいなど、漢方はいろいろな悩みに対応してくれるとのこと。病気未満の不調や心身に関してちょっとでも気になることがあるなら、まずはオンラインで杉本さんにコンタクトを取ってみてはいかがだろうか。

[杉本薬局]鎌倉市大船にて1950年の創業以来、漢方薬や自然薬を中心とした健康相談を行っている。漢方の理解を深めたい人は、三代目、杉本格朗さんの著書『こころ漢方』がおすすめ。杉本薬局のオリジナル薬膳パック「薬膳十一包」も取り入れやすい。
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杉本薬局

エリア: 注目商品・サービス
住所: 〒247-0056 神奈川県鎌倉市大船1丁目25−37
電話番号: 0467-46-2454
定休日: 木曜・日曜・祝日・1/1~1/3
公式WEB: http://sugimoto-ph.com