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自宅でレストランのレシピを再現。一流の味を食材から学べる「rimo-res」

自宅でレストランのレシピを再現。一流の味を食材から学べる「rimo-res」

DATE:
2020.07.15

レストランの味が恋しいけれど、まだ外で食事をするのは少し怖い……。そんな人におすすめしたいのが、リモート・レストラン「rimo-res」だ。今までのデリバリーとも、食材セットの宅配とも違う、新たな調理体験ができるサービスの内容をご紹介しよう。

「rimo-res」とは何なのか。一言にまとめるなら、一流店の料理を自分で作り、その味を楽しめるサービスである。

これだけ聞けば、他にもありそうだと思うかもしれないが、この「rimo-res」には、従来のサービスとは大きく違う点がある。それは、自宅に届く「食材」も一流のシェフが厳選して仕入れたものであることだ。シェフの目利きで選ばれた食材そのものを知る機会など、なかなかない。

食材が届いた後は、シェフによるレクチャー動画を見ながら調理をしていく。画面越しのシェフと同じ食材を使い、その味を最大限に引き出す技を習得することができるのだ。

気になるレシピの内容をご紹介しよう。たとえば、東京・神田にある自然派レストラン「the Blind Donkey(ザ・ブラインド・ドンキー)」が提案しているのは「かすみ鴨」と夏野菜のアスパラを使った料理だ。

レシピを考案した原川慎一郎シェフは、フランスの「La Madeleine」(当時2ツ星)や、三軒茶屋の「uguisu」のシェフなどを経て「the Blind Donkey」をオープン。旬の食材や、そしてオーガニックにこだわりながら、シンプルに食材の力を伝える卓越した技が注目されている。そんなシェフの味を自宅で再現できるうえ、その後の自炊にも生かせる技術が手に入るならば、試して損はないだろう。

このサービスを立ち上げたのは、一般社団法人のap bank。2003年に小林武史、櫻井和寿、坂本龍一によって設立され、環境問題を考える音楽イベント「ap bank fes」を開催するなど、環境保全のための様々なプロジェクトを手掛けている。

このコロナ禍でも、医療従事者などにマスクを無料配布する「PROTECT to U」や、食材の出荷が減ってしまった生産者と消費者をつなぐウェブサイト「Great Farmers to Table」を開設するなど、積極的な活動を行ってきた。そしてこの記事で紹介した「rimo-res」も、今もなお厳しい状況が続く飲食業界を支援するために始まった企画なのだ。さらに、プロジェクト同士も連動しており、「rimo-res」のレシピは「Great Farmers to Table」で扱う食材をもとに考えられている。

「シェフの皆様からは『素晴らしい企画に参加でき光栄です』といった反応をいただいています」。

こう話すのは、ap bankの舛谷さん。生産者も飲食店も支援できる「rimo-res」は、参加するシェフ達からも強い賛同を得ているようだ。しかし、食材ありきで実現しているサービスなので、実現には苦労したという。

「シェフが作るメニューの食材の旬と、発送日、発送数などのすり合わせが少し大変でしたね。また、生産者さんは食材を大量生産しているわけではないため『そんなにたくさんは出せない』というお話があることも。そんな時は、部分的に別の食材に変更していただくようにするなどシェフと相談を重ねました」。

こうして試行錯誤の末に生まれた「rimo-res」は利用者からの評判も高く、先月始まったばかりにも関わらず、すでに完売してしまったレシピもある。

ただレストランの味を楽しむのも良し、技を習得したいという興味でも、飲食店を支援したいという思いでも良し。どんな角度から参加しても、嬉しいサービスなのは間違いない。気になる人は利用してみてはいかがだろう。

MORE INFO:

rimo-res

エリア: 注目商品・サービス
公式WEB: https://rimo-res.com/