60年にわたって現代美術界を牽引してきたドイツ人作家、ゲルハルト・リヒターの個展「PATH」が、六本木のワコウ・ワークス・オブ・アートで開催中。会期は6月1日(土)まで。
ゲルハルト・リヒターといえば、言わずと知れた現代美術界の巨匠。1932年旧東ドイツ・ドレスデンに生まれ、60年代前半から独自のスタイルで制作を始めた。写真のブレやボケを描いた「フォト・ペインティング」や、豊かな色彩による「アブストラクト・ペインティング」などの代表作を多数手がけている。
日本では、1997年に第9回高松宮殿下記念世界文化賞を受賞したほか、2005年には金沢21世紀美術館とDIC川村記念美術館で初の回顧展を開催。2018年には、国立西洋美術館の「リヒター/クールベ」展で作品が紹介されるなど、今なお、最前線で活躍する作家だ。

本展の中心となるのは、世界初公開の新作《PATH》(2018)。この作品は、すべて同じ風景写真を印刷したインクジェットプリントの上に、1点ずつ異なるストロークでスクラッチの痕を施した作品群だ。今回は、ドイツに残した1点をのぞく24点が一挙に展示される。
《PATH》のベースは、リヒター自身がイタリア北部の保養地・マッジョーレ湖の湖畔で、森の小径を撮影した風景写真。その上に施されたインクジェットプリントを引っ掻く手法は、今回初めて用いられた表現だという。
美しい緑の風景を印刷した顔料インクの下から、ひっかき傷を介して、素材そのものとまっさらな白さを表出させることで、リヒターの長年の主題でもある「イメージの存在のあり方」を問いかける今作。これまでにも、油彩画作品の中で絵の具を削ぐ、削るといった手法を使って、カンバスを暴き出す手法を試みているが、今作は、紙とインクという新たな関係性の中でイメージの追求をしている。
また本展では、2012年の同ギャラリーでの個展「New strip paintings and 8 glass panels」で発表された、大型のガラス立体作品《8 Glass Panels》が特別に再展示。

ス板をぐるりと囲む空間に身を置けば、今までの概念に新しい刺激が得られるかもしれない。
| エリア: | 東京 / 六本木 |
|---|---|
| 住所: | 〒106-0032 東京都港区六本木6丁目6−9 |
| 電話番号: | 03-6447-1820 |
| 営業時間: |
火曜日 11:00〜19:00 水曜日 11:00〜19:00 木曜日 11:00〜19:00 金曜日 11:00〜19:00 土曜日 11:00〜19:00 |
| 定休日: | 日曜日、月曜日、祝日 |
| 公式WEB: | http://www.wako-art.jp/top.php |
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