 
                時代は喫茶店ブーム。斉藤アリスさんも、編集部稲垣も共に大好きな「喫茶店」。カフェは時代を映す・・はずなのに、逆行している昨今のブームを語る。
前回は、ちょっと今っぽいカフェというか、新しいお店が多かったんですが。いま世は喫茶店ブームじゃないですか。そこで、今日は舞台は「ネグラ」さんです!
初めて来たけどかわいいお店ですね。来たかったから来れてすごい嬉しい!
アリスさんが来てくれて嬉しいです!
いわゆる喫茶店って、ここみたいな「新しい」喫茶店もあれば、「古い」喫茶店もある。それを両方とも良いと思う感覚って、新しいとか古いとかじゃない気がするんですよね。
うんうん。古くても新しくても、いいものはやっぱりいいですもんね。
だから、どういうところでそういう風に感じたりするのかなっていうのからまずは紐解いていきたいと思っています。古い「風」なら全部いいのか!?っていう。
私くらいの世代の人は「過去のもの」として喫茶店を捉えて、好きになるんだと思います。それを形にしたのがいわゆるネオ喫茶。喫茶店の進化系、古いものへの憧れから誕生した新しい形です。時代の需要だと思いますね。

ふむふむ。純粋に、好き!っていう。
そうそう。
前回の話でも出たけど、カフェって文化が生まれる場所ですよね。古いものの中から生まれた新しいもの、という形が面白い。
確かに。新しいっていうと、電源カフェみたいな、機能的なカフェとかがパッと思いつきますね。
そうそう、そういうカフェって、好きとかそういうこととは違う軸なんですかね?
電源カフェとかって、こういう場所が必要だからっていう需要があって創るみたいなものじゃないですか。そちらの方が、どうちらかと言うと今っぽい、「新しい」カフェかなって思います。
ですよね。そんな感じ。
あとは、今っぽいでいうとブランドのイメージを体感するコンセプトスペースのカフェとかなら、余裕とかゆったり感がある。

新しいカフェに若い子が多くて、喫茶店が年齢層高めかっていうと、そういうことよりむしろ逆転している気がするんですよね。そして喫茶店は外人が多い。
それめちゃくちゃ感じますね。
なんででしょう。確かに、喫茶店は日本の文化ではあるんだけど。
日本の道に電信柱があることに、海外の友人に凄く驚かれるんですよ。日本はそういう意味で、古いアジアのイメージ。純喫茶も、スタイルとしてそういうのがあるんだろうなぁ。自分たちは気づかなくても、外から見るとクールみたいな。アート的に見えるんだなって。
ふむふむ。確かに、そうですね。
川口葉子さんの言葉なんですけど、「カフェは常に時代の気分を映す鏡」。言い言葉だなって。だから好きなんです、カフェが。

喫茶店もそうだけど、自分たちからしたら普通なんだけど、海外の人からしたら「めっちゃジャパニーズじゃない!?」ってなるような(笑)。
グローバル化が進んだからこそ、ローカルに注目が集まったという流れなんですよね、きっと。
確かに、それめちゃくちゃしっくりくるかも。昔より、簡単に海外に行けたり、留学経験や英語喋れる若い子が多いっていう意味でいうと時代の流れ。
そうそう。その流れから、ジャパニーズって実はかっこいいんじゃない?
という、若い子たちの新しい価値観だと思う。
そこに「カフェ巡り」っていう現代の新しいカルチャーがミックスされたのが、今の喫茶店ブームかもしれないですね。
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喫茶店ブームの裏にあるのは、外国人やユースカルチャーが押し上げる、新しい時代の価値観だった。好きだから創っている人たちのこだわりにその価値観が反応したと言えるだろう。次回は、そのネオ喫茶の良さをさらに深掘りしよう。
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