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斉藤アリスの東京カフェホッピング

モデル・タレント、最近は「食べログ」レビュアーやカフェライターとしても活躍する斉藤アリスさん。沢山のカフェを観てきた彼女と小誌編集部・稲垣美緒が「本当にいいカフェって何?」を探求してきます。

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斉藤アリスと考える「会いにいきたい」カフェ。いいカフェは、店主の「人感」がある

J-COOK(ジェイ クック)

モデルであり、カフェライターとしても様々なメディアで活躍している斉藤アリスさんと、編集はもちろんカフェもプロデュースもする小誌編集部・稲垣が「本当に良いカフェ」について語り合う対談企画。まずは、「会いに行きたくなるカフェ」について考えてみた。

 

稲垣:アリスさんがカフェにはまる理由や、好きなカフェの特徴って何ですか?

アリス:箱が小さいことですかね。コーヒー一杯さえ出せればそれでカフェって呼べちゃうじゃないですか。カフェって一番始めやすい飲食店だと思う。何なら自分の家の庭でも始められちゃうし。小さい空間だからこそ、その人のやりたい空間が実現しやすいと思ってて。そうすると、その人の脳内に飛び込んだような気持ちになれる。

稲垣:なるほど。小さいと、店主のやりたいこととか世界観が凝縮して体験できますよね。

アリス:大きくなれば大きくなるほど、制約って出てきちゃうじゃないですか。でも最小単位のカフェを実現してる人って面白い人が多くて。

稲垣:カフェの面白さは、店主の人柄というか面白さがイコールになっていることが多いかもしれない。

アリス:そう。このカフェ面白いなと思ってその人の話を聞いてみると、すごくこだわりがあったりして、それがカフェに反映されてるんですよ。だからその人と直接話すより、カフェに行って色々体験するほうがその人のことを深く知れるというか。

稲垣:単にコーヒーやお茶を飲むこと以上の充実した時間になるね。むしろ、世界観に触れている時間の充実度というのがいいカフェの条件の一つなのかも知れない。

店主を表している、店が好き。

稲垣:まさに、「会いに行きたくなるカフェ」って、人と話すとうことよりも、そのカフェの世界観に触れに行く、という感覚に近いかも知れませんね。いいカフェって、デザインがいいとか、食器がおしゃれとか、表面的なことじゃなくって、作り手の想いが伝わってくるとか、店主の人柄が感じられる、みたいなストーリーを感じされるくらいの深さがあるんだと思います。で、そういうカフェって、結果的に結構、通いつめる感じにならない?

アリス:近所だったら絶対通う!遠方でも、その街に行く予定があったら会いたくなって必ず立ち寄るかな。実際に人に会うってことも含まれるけど、そうじゃなくてその人の創った空間に行くっていうこともその人に会うってことに含まれる感じ。実際、私は自分で気に入ったカフェを取材することが多いんですが、何でこのカフェはこんなに素敵なんだろうっていう感動が、話を聞くと、その感動の裏に、店主の想いを知ることにになって、さらに感動するんです!

というわけで、アリスさんの「会いに行きたくなるカフェ」のポイントは、

「店主の思いが現れているカフェ」とそこで過ごす時間の充実度。

それって一体どういうお店のことなのだろうか? 対談の舞台である「J-COOK」はどう関係あるのか?

次回、具体的な店舗を紹介していこう。

 

撮影:山本恭平

出演:斉藤アリス

母が日本人、父がオーストリア人のハーフ。ロンドンで生まれ、幼少期をドイツ、学生時代を名古屋で過ごす。明治大学農学部進学をきっかけに上京し、畑仕事のかたわら大学時代にモデルデビュー。『MORE』『an・an』『美的』など40誌以上の雑誌や広告で活躍。卒業後はロンドンへ渡り、ジャーナリズムの分野で博士号を取得。卒業作品として一年かけて世界のカフェをめぐり、本を製作した。

現在はモデル業に加え、ライターとしても活躍中。2016年には「食べロググルメ著名人」15名の一人として選出された。今年3月には、これまで訪ねた世界10カ国と日本全国のカフェの中から一押しの107軒を収録した書籍『斉藤アリスのときめきカフェめぐり』(エイ出版)を出版。