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東京のカフェシーンを席巻する「ネオ喫茶」とは?

VOL.8 東京のカフェシーンを席巻する「ネオ喫茶」とは?

「ネオ喫茶」の良さは「好き」だけじゃない。やっぱり人気カフェの裏にあるのは時代背景だ。

カフェ巡りというエンタメ

稲垣:

それこそカフェ巡りって、現代のエンタメの一つですよね。昔の人からしたら、「巡ってどうすんの?」って(笑)。お気に入りとか行きつけのカフェって、基本家の近所だったはず。だけど、今は「清澄白河カフェ巡り」とかって意味分からないじゃないですか、何軒行くのって(笑)。でもそれがエンタメになってるっていうのは、現代ならではですよね。機能的なことは省いてしまって、空間に行くことが体験。

アリス:

インスタグラムとか、SNSの発展と文化的にはリンクしているでしょうね。

稲垣:

私が小さい頃に見ていた喫茶店の景色とは今とちょっと違って、煙モクモクでおじさんとおばさんしかいないみたいな(笑)。写真撮ってる人なんていなかった・・。

アリス:

そう、そう! だから昔とは使われ方が違うし、その時にいたおじちゃんたちは老いていったけど、それでもずっとそのカフェが存在するためには次のお客さんが必要なわけじゃないですか。

稲垣:

そうですね、新しいお客さんが来ないとお店はやっていけないしね。

アリス:

良いとか悪いとかじゃないんですよね。

純喫茶的世界観を現代風にアレンジしたネオ喫茶

稲垣:

さっきの話でいうと、「ネオジャパン」じゃないけど、日本独自の文化に注目が集まっているぞという流れですよね。

アリス:

ジャパニズムを押し出す純喫茶でやっていくのか、コワーキングスペースみたいに流れを汲んでいくのか。二軸になっていく感じはありますね。

稲垣:

ネグラさんも可愛い感じのネオ喫茶ですけど、他にここはネオ喫茶だな、と思うお店を教えていただけますか?

アリス:

「蕪木」もネオ喫茶の代表的存在ですね。建物は古民家風で、内観はアンティーク家具な感じ。内装ももちろん昔っぽい感じなんだけど、入った瞬間に「50年以上やってるお店ではないな~」って分かるの。リノベーションなんだろうなって感じはして。最大の魅力はこだわりにこだわり抜いたチョコレートとコーヒーです。

稲垣:

じゃあ食事とかは出さないんだ。

アリス:

そう。でもそれがめちゃくちゃ突き詰めてて。チョコレートはいわゆるビーントゥバー。カカオの自家焙煎ってすごくないですか?

稲垣:

すごい。珍しいですね。

アリス:

生産地など細かく表記されていて、毎日あっという間に売り切れます。

稲垣:

日本のクラフトマンシップっていうところですね。

アリス:

そうそう。メイドインジャパンのクオリティを商品にしていく、っていうところもネオ喫茶の特徴のひとつかもね。

稲垣:

さっきちょっと話してた日本らしさって、分かりやすい和とかじゃなくても、日本のモノ作りとか丁寧でこだわりが強くてオーダーメイドみたいな事にも通じるかもしれないですね。なんか面白いですよね、ネオ喫茶って。自分たちで名乗ってるわけじゃないんですもんね(笑)。

日本らしさの象徴でもあり、新しい文化との融合でもある「ネオ喫茶」。
従来の喫茶店とは、グローバル化の流れを汲んだ末に一味違う「こだわり」があるのだ。
次回は、逆に「時代に求められたもの」に特化した、新しい形のカフェを紹介しよう。

MORE INFO:

蕪木

エリア: 東京 / 浅草・蔵前
住所: 〒111-0055 東京都台東区三筋1丁目12−12
電話番号: 03-5809-3918
営業時間: 月曜日 11:00〜20:00
水曜日 11:00〜20:00
木曜日 11:00〜20:00
金曜日 11:00〜20:00
土曜日 11:00〜20:00
日曜日 11:00〜20:00
祝日 11:00〜20:00
定休日: 火曜日(祝日は営業)
公式WEB: http://kabukiyusuke.com/