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2019.7.9

10回目の節目は東京都現代美術館で。「TOKYO ART BOOK FAIR 2019」開催

TOKYO ART BOOK FAIR 2019(東京アートブックフェア)東京都現代美術館

「TOKYO ART BOOK FAIR 2019」が、7月12日(金)から15日(月・祝)まで東京都現代美術館にて開催。思わず手に取りたくなる独創的な作品たち。こんどの週末は、凝り固まった頭をほぐしてセンスを磨きに行こう。

デジタルメディアが一般的になり、本は単に情報を提供してくれる媒体ではなくなってしまったかもしれない。中でも「アートブック」と括られると、イメージだけで敬遠している人も少なくないのではないか。
「アートブック」とは、いわば触れ合えるアート作品。自身の日常生活に一番身近に、気軽に手に取ることのできるアートを取り入れられる機会が、今年もやってくる。

「TOKYO ART BOOK FAIR」は、2009年に日本初のアートに特化したブックフェアとしてスタートしたイベント。国内外の出版社やギャラリー、アーティストらが出展し、2万人以上を動員するアジア最大規模のアートブックフェアとして知られている。

初開催から10回目となる今回は、東京都現代美術館を会場に、独創的なアートブックやZINEを制作する国内外の出版社、ギャラリー、アーティストら約300組が出展。こだわりの出版物が一堂に会し、それぞれの魅力を伝える。

今年のGuest Countryは「アメリカ」がテーマ

毎回、ひとつの国や地域に焦点を当て出版文化を紹介する「Guest Country」という企画を実施。今回は、世界のインディペンデント出版文化を牽引する「アメリカ」に焦点を当てる。

会場の企画展示室地下2階では、ニューヨークのアートシーンを牽引する写真家レレ・サヴェリが主宰する 8-Ball Communityのコレクションより、1970年代以降のアメリカにおける重要なZINE約150タイトルを展示する「Radical Pages: A Selection of American Zines」を開催する。

8-Ball Community

また、アメリカの現代アートおよび出版シーンの中で異彩を放ち、愛された雑誌「The Thing Quarterly」の10年間の活動も紹介。現代作家やアーティストと共にオブジェクトを製作し、多くの人々が「雑誌」というフォーマットを通してアートに触れる機会と体験を創出した軌跡をたどることができる。

The Thing Quarterly:Issue 9 Ryan Gander & Europe

日本人作家たちの作品も多数展示

また、今回は、現在の日本のアート出版シーンを牽引する日本人作家たちのアーティストブックにおける原体験やその魅力などを語った言葉と共に作品を展示する「Japanese Artists’ Books: Then and Now」も企画されている。

Japanese Artists’ Books

それぞれの作家のルーツや解釈を通して、日本独自の発展を遂げた写真集や漫画文化、海外のアートムーブメントと連動した表現、インターネットの発展がもたらした変化など、日本におけるアートブックの多様な進化の軌跡を巡り、これからの本の表現を紐解く試みだ。

他にも、現存する日本で最古の画廊といわれ、これまでに3100以上の展覧会を開催してきた資生堂ギャラリーの創立100年を記念した展示も。これまでの展覧会のカタログと95年に刊行された『資生堂ギャラリー七十五年史』の展示および一部販売をするというから、かつて買い逃した展示カタログがある人は必見。
今年は本展に先駆けて3月にGinza Sony Parkにて『TOKYO ART BOOK FAIR: Ginza Edition』も開催した。
『TOKYO ART BOOK FAIR: Ginza Edition』の様子はこちら

本の価値が見直される昨今、盛り上がりを見せるアートブックの世界へ足を運ぼう。