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2019.8.12

「Artbar」でお酒片手に絵画レッスン。美的センスを磨くアートな趣味を見つけよう!

artber(アートバー)

大小問わず多くの美術館が点在する東京都内。アートが大好きで美術館巡りが趣味という人も少なくないだろうが、アートを見る目を鍛えるためにおすすめしたいのが、描画を趣味にすること。実際に筆で絵を描くことで、作家の作風をより身近に感じることができ、美術館巡りの際にも、より深くアートを理解することができるからだ。

そこで提案したいのが、お酒を飲みながら絵画のレッスンが受けられる「Artbar」。本格的な絵画教室に通うのはハードルが高いと感じる人や、まずはお試しからはじめたい人など、絵画初心者にぴったりの場所なのだ。

飲みながら、食べながら、喋りながら。ワイワイ絵を描こう

欧米を中心に「Paint&Sip」という“お酒が飲める絵画教室”が流行っているが、「Artbar」はその「Paint&Sip」を東京でも気軽に楽しめる場所である。講師は、海外で活躍している画家や美大講師など11人。モネやゴッホ、ピカソなどを題材にした絵画レッスンを日替わりで開催している。一見難解で時間がかかりそうな絵画も、2時間の枠のなかで完成できる作業工程となっているため、初心者でも安心して参加可能だ。また、講師のほとんどがバイリンガルなので、外国人の参加者も多く、英語の練習をするために訪れる人もいるという。

「Artbar」のもうひとつの特徴は、barという名前のとおり、お酒とおつまみが飲み&食べ放題なところ。お酒は赤ワイン、白ワイン、サングリア(夏季限定)。筆者自身はひとりで参加したが、周りはひとり客だけでなく、友だち同士やカップルなど、年代も国籍もバラバラ。しかしワインを飲んで絵を描いているうちに、知らない人とのコミュニケーションも自然と活発になってきた。

初心者にも優しいリラックス空間で描く“キース・ヘリング”

今回参加した絵画レッスンのテーマは、1980年代のニューヨークを席巻したキース・ヘリングのストリートアート。講師は、カリフォルニア州ロサンゼルスの芸術大学にて絵画とデザインを専攻していた、大のアート好きであるNAOMI先生だ。「カラーもモチーフもあなたたちの自由。ここではリラックスすることがいちばん大切。ワインを飲んでクリエイティブにいきましょう。はい、カンパーイ!」と、ハッピーオーラ全開のNAOMI先生。そんなテンションにつられて、参加者にも自然と笑顔が溢れ、会場の雰囲気もグッと温かくなっていく。

使用するものは、キャンバス、筆、水入れ、アクリル絵の具。そしてキース・ヘリングの代表的なモチーフをかたどった厚紙。必要な画材は、すべて「Artbar」で用意してくれるので、手ぶらで参加できるのは嬉しいポイントだ。

洋服が絵の具で汚れないよう、エプロンをつけたら、早速NAOMI先生のレッスンがスタート。「キャンバスの上に厚紙を置いて、鉛筆でなぞりましょう。ランダムに置くとキース・ヘリングらしさが出ますよ」とのNAOMI先生のアドバイスを号令に、下絵を描いていく。もちろん、飲みながらでOKだ。

「下絵ができた人は、次にアクリル絵の具で背景の色を塗りましょう! 好きな色を水で濡らした筆でとって、下絵が消えないように塗ってね」。作業工程ごとに、NAOMI先生が前に出て、テクニックや描く手順などの説明をしてくれる。お酒の力もあってか、和気あいあいとしたムードが流れる会場。わからないことがあれば、遠慮せず気軽に質問できる雰囲気も嬉しい。

各自思い思いに描き進めていくなか、そろそろ一杯目のワインが空きはじめ……、「おかわりは大丈夫? おつまみもあるよ」とNAOMI先生。「いただきまーす!」

ひと通りカラーを塗り終わったら、キース・ヘリングの特徴でもある黒色の縁取りを描いていく。すると少しずつ、キース・ヘリングらしくなってきた……!

他の参加者も思い思いの、キース・ヘリングを描いている。
キース・ヘリングの作品を参考にしながら、黒い線を書き足して、ついに完成!

最後は、全員で記念写真。年代も職業もまったく異なるメンバーだったが、お互いの作品を褒めあったり、写真を撮ったりと、いつの間にかコミュニケーションもスムーズに。ほろ酔い気分で、肩肘張ることのない空間だからこそ生まれた明るい雰囲気は、「Artbar」ならでは。美術館巡りは大好きだが、絵を描くことは苦手な筆者も、わかりやすく進むレッスンのおかげで楽しく描き終えることができた。絵画セッションは19時〜21時がメイン。まずは、興味本位で仕事終わりに気になる絵画レッスンに参加して、充実した2時間を過ごそう。

取材・文:長浜優奈
撮影:山本恭平