せっかく買いそろえたスパイス。カレーをつくるだけじゃもったいない! 副菜をつくったり飲み物にアレンジしてみたり、活用方法はいくらでもあるのだ。 それに、スパイスの香りは意外と寿命が短い。だから、できれば早めに使い切ってしまった方が都合が良いってワケ。まずは手軽につくれる「なすのアチャール」と「マサラチャイ」からつくってみて。レシピを教えてくれたのは、今回も東京マサラボーイズの高木さん。
アチャールとは、漬物のこと。インド料理には欠かせない副菜だ。食材は玉ねぎやにんじん、キャベツなどの野菜のほか、青マンゴーやレモンなどの果物など種類は豊富。今回は、なすを使ったシンプルなレシピを紹介しよう。
・なす2本(1/4カット)
・レモン汁(1/2個分)
・塩小さじ1
・パウダースパイス(ターメリック/チリパウダーペッパー/コリアンダー すべて小さじ1/2)
・サラダ油 大さじ5
1.なすを切る
なすはダイス状にカット。薄くしすぎないように注意。
2.なすを炒める
鍋に油を引き、温まってからなすを入れる。油をなじませるように混ぜながら、5分ほど炒める。
3.スパイスと混ぜる
なすがくたっとしてきたら弱火にしてスパイスと塩を投入。粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
しっかり混ざると油がスパイスの色に染まる。
4.レモン汁をかけて完成
レモンの酸味が入ることで、酸っぱ辛い味に。
インドでは日常的に飲まれている国民的飲料のチャイ。ミルクとたっぷりの砂糖で煮出した紅茶のことで、そこへさらにスパイスの香りも加えたのが、通称マサラチャイと呼ばれている飲み物。スパイスさえあれば、家でも本格的な味を再現することができるぞ。
・しょうがのスライス 4枚
・ホールスパイス(カルダモン2粒、シナモンスティック3cm、クローブ1粒)
・牛乳500ml
・水150ml
・チャイ用紅茶茶葉(CTC)小さじ山盛り4/一般的な紅茶ティーバッグ3つでも代用可能
・砂糖 適宜
1.スパイスを煮込む
鍋に水、しょうがのスライス、ホールスパイスを入れ、中火にかける。このとき、スパイスはあらかじめ割って置くこと。それによって香りをしっかりと出すことが出来る。水に香りを移すイメージで、沸騰状態のまま2〜3分煮込む。
2.茶葉を煮出す
中火のまま、紅茶の茶葉を入れて1〜2分煮出し、しっかりと茶葉からエキスを抽出する。
3.牛乳を入れ、さらに濃く煮出していく
次に牛乳を入れ、中火から少し火を強める。ここから「沸騰して吹きこぼれそうになる→弱火にする」を2〜3回繰り返す。これにより茶葉が滞留して、より味わいが深くなる。
4.味をみて完成!
適宜砂糖を加える(コップに注いでからでもOK)。好みにもよるが、加糖するならちょっと甘めくらいの方がバランスが取りやすい。注ぐ際には茶葉とスパイスが入らないように濾し器を介してコップに注ぐ。
このふたつのレシピで、スパイスの可能性を少しは感じていただけただろうか(実際につくってみてもらえれば、絶対分かるはずだけど!)。このようにいろいろな使い方をすることで、それぞれのスパイスが持つ個性を多方向から知ることができ、スパイスへの理解も深まるというもの。そしてその経験が、カレーにも良い影響を与えてくれるはずだ。
※2019/9/24 記事を一部修正いたしました。
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