国内では数少ない、ヴィーガン(完全菜食主義者)専門店が浅草にオープン。コンビニ感覚でヴィーガンのための食材が手に入るほか、ヴィーガン料理を提供するレストランも兼ねた注目の新店舗だ。
よく聞く言葉だが、そもそもヴィーガンとは何なのか、具体的な定義は知らないという人も多いのでは? ヴィーガンとは「完全菜食主義者」のこと。1944年にイギリスで「酪農製品を食べないベジタリアン」を指す言葉として生まれ、一般的なベジタリアンと区別するために使われるようになった。ベジタリアンも菜食主義の一種だが、厳密には乳製品やはちみつ、卵など動物性のものを食することがあり、それらもまったく口にしないところにヴィーガンの特徴がある。
そもそも、ヴィーガンの思想の根底にあるのは動物愛護の精神だ。ウールや毛皮、革製品の靴やバッグを持たず、衣食住すべてのライフスタイルにおいて動物性の素材を使用しないスタイルの一環として、ヴィーガン流の食生活がある。その動機は、環境保護・宗教などの理由であったが、現在では世界中で健康的な食のスタイルとして選択されてきており、もちろん日本でも健康ブームもあってヴィーガンに注目する人が増えている。
とはいえ、興味はあっても専門のレストランを探すのは手間だし、いざ行くとなると野菜だけの食事が果たして美味しいのかと尻込みしてしまう人も多いだろう。
そんな初心者の人でも行きやすいヴィーガン専門店が「VEGAN STORE」だ。最大の特徴は、コンビニエンスストアのように、様々なヴィーガンのための食材や加工品、お総菜などがディスプレイされ気軽に手に取ることができること。店内を巡れば、ヴィーガンたちの食生活の全貌を知ることが可能になっている。営業時間も長く6時から23時までオープンしているので、会社帰りにふらっと立ち寄ってみるのも良さそうだ。
実際に店内に並ぶ商品はどんなものなのだろうか。ヴィーガン専門店なので、商品はもちろんすべて植物性。ヴィーガン認証マークを取得した商品を優先的に取り扱い、おにぎり・サンドイッチ・惣菜などの自社製品は、植物性へのこだわりだけでなく、添加物も使わない手作りのものを販売するという。
食材などの販売だけでなく、日本全国の有機野菜や無農薬野菜を取り扱うFRIDGEの野菜や、グルテンフリー食材を使用したヴィーガン食のレストランを兼ねているのもユニークな特徴。グルテンフリーのパン・ヴィーガンチーズ・ナッツミルク・麺類は店内で製造しているという。メニューの価格は500円〜3000円と幅広い。
ヴィーガンをとことん追求して作られた「VEGANSTORE」を手がけたglobal meetsの鈴木代表は、介護職や病理食を研究し、マレーシア認証のハラール管理者やムスリム接遇主任講習を卒業した様々な食のエキスパート。プロデューサーには浅草のヴィーガン専門カフェレストラン「THE FARM CAFE」のオーナーシェフで、ヴィーガンメニュー開発コンサルタントの須田このみ氏を迎え、食の多様性に対応できるチーム編成を実現させている。
店では商品の販売だけではなく、ヴィーガンの正しい理解と普及を目指して企業や飲食展向けのセミナーを開催するほか、2020年1月にはネットモールの運営も開始するとのこと。積極展開の背景には「フレンチや中華のように食の選択肢のひとつになってくれれば」という、鈴木代表の想いが込められている。
実は仮オープンで店を訪れたのはほとんどが日本人だったそう。今、注目度の高いヴィーガンを知ることのできる場所というだけでなく、話題のナッツミルクや新鮮な野菜が買える場所としても一度訪れてみてはいかがだろうか。
エリア: | 東京 / 浅草・蔵前 |
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住所: | 〒111-0035 東京都台東区西浅草2丁目25−10 |
営業時間: |
火曜日 6:00〜23:00 水曜日 6:00〜23:00 木曜日 6:00〜23:00 金曜日 6:00〜23:00 土曜日 6:00〜23:00 日曜日 6:00〜23:00 祝日 6:00〜23:00 |
定休日: | 月曜(月曜が祝日の場合は営業、翌平日が休み) |
公式WEB: | https://www.globalmeets.co.jp/ |
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