「幻のコーヒー」と呼ばれるゲイシャコーヒーのみを扱う世界初の専門カフェが昨年ついに誕生した。その名も「GESHARY COFFEE」。そこはコーヒー通のみならず、日比谷を訪れる大人たちを十二分に満足させる、美味しさ・ラグジュアリーな空間・抜群の利便性を兼ね備えた、優秀なカフェなのだ。
「ゲイシャ」というコーヒーの品種をご存知だろうか。コーヒー通の間では「幻のコーヒー」と称されるほど希少価値が高く、世界最高峰のスペシャルティコーヒーとして知られている。「GESHARY COFFEE(ゲシャリーコーヒー)」は、そんなゲイシャ種のみを取り扱う世界初の専門店だ。
店があるのは日比谷駅前。銀座からもほど近く、ペニンシュラホテルと東京宝塚劇場の間に位置する大きなビルの1〜4階を占める。全100席をも有する大型のコーヒーショップというのも、なかなか贅沢なスタイルだ。
ゲイシャが「幻」といわれる理由のひとつが、その希少性の高さ。一定の条件を満たした高地にしか根付かないため育てるのが難しい上、1本の木になる実の数が少なく収穫量が非常に限られる。それらがオークションにかけられることで価格はさらに跳ね上がり、都内での提供価格は1杯2,000〜3,000円はくだらない。
しかし、ゲイシャ種特有のフルーティーで華やかな味わいに、数々のコーヒー通たちは魅せられてきた。一度飲めば、トロピカルフルーツを思わせる爽やかな甘みと軽やかな飲み心地に「コーヒーは重厚感や苦味を楽しむもの」という概念を覆されることだろう。ジャスミンの花に例えられるほど華やかな香りは高く賞賛されている。
そんな“高嶺の花”であるはずのゲイシャ種が気軽に楽しめるのが、ここGESHARY COFFEEだ。提携農園と自社農園から独自のルートで仕入れた豆を一貫して自社で管理することで、産地・精製法の異なる6種類のゲイシャ種を常時ラインナップ。それが800円から楽しめるとなれば、コーヒー通たちの喜ぶ顔が目に浮かぶというもの。世界初の全自動スペシャルティコーヒーマシン「FURUMAI(フルマイ)」を使い、それぞれの豆のポテンシャルを最大限に引き出すレシピで抽出。ゲイシャを使ったラテなど、通常ではまず出逢えない飲み方も楽しめる。
だがここは、“コーヒーマニアのためだけの店”ではない。
「コーヒーが飲めない方にこそ来ていただきたいですね」と話すのは、店長の佐々木浩太さんだ。
「コーヒーが苦手という人は、大半が『苦いから』という理由だと思います。でもゲイシャを飲んでいただければ、苦味や雑味が一切ないクリアなコーヒーの美味しさに必ず驚いていただけるはずです」
日比谷駅前という場所柄、周辺のオフィスワーカーや、銀座ショッピング帰りのマダムたち、目の前の高級ホテルを利用する客も多く訪れる。4階建てというハコを上手く利用し、そんな大人たちがシーンにあわせて楽しめる空間づくりも、ゲシャリーコーヒーのもうひとつの魅力だ。
「コーヒーの楽園」をメインコンセプトに各フロアにはテーマが設けられており、1階から順に「生産地」「農園」「精製」「焙煎」と、階を重ねるごとにコーヒーが実から焙煎豆になるまでの過程を表現しているのだそう。
「天井、床、壁、スツールの色やデザインなど、フロアごとにすべて違います。実際に私とデザイナーが生産地に行って感じたものをここで表現しています」。
たとえば、1階の床は農地の入り口の砂利道を、2階の床は森の落ち葉をイメージ。コーヒーの実を模したランプシェードは、上階に上がるにつれ赤から黄色、最後は焙煎前の生豆の緑色に色づいていく。コーヒー通にとっては思わず気分があがる“仕掛け”がいたるところに施されているが、「そもそもコーヒーが赤い果実だということを知らない方も多いはずです。それぞれのフロアの雰囲気の違いを楽しんでもらいながら、デザインに込めた農園の様子を少しずつ言葉でもお伝えし、ここでコーヒーの楽園を体感していただきたいですね」。
またフロア構成も階によって異なり過ごし方にあわせて選べるため、カフェとしても非常に使い勝手がいい。3階には電源を備えたカウンターがずらり。一方、皇居が望める見晴らしのいい4階には、ゆったりと座れるソファ席のみが配置され、大事な商談や、友人との優雅な午後のひとときを過ごすのにはもってこいだ。
ひとつの店で、さまざまなゲイシャ種が味わえるのも、コーヒーの生産地が体感できるのも、その時々の気分やシーンにあわせた過ごし方ができるのも、GESHARY COFFEEのほかにない。今後は、「コーヒーが苦手」「ゲイシャを飲んだことがない」という人にもっと足を運んでもらうためにも、フードやスイーツもさらに充実させていく予定だという。
帰り際にお客様の方から「美味しかった」と声をかけてもらうことも多いらしく、その確かな美味しさに満足度はかなり高いといえるだろう。
コーヒーマニアはもちろん、「ゲイシャって何?」という人も、まずは“あらゆるシーンで利用でき、コーヒーの世界が体感できるカフェ”として、足を踏み入れてみてはいかがだろうか。
取材・文 : RIN
編集部追記
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エリア: | 東京 / 銀座 |
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営業時間: |
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定休日: | 不定休 |
公式WEB: | https://gesharycoffee.com/ |
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