VOL.41 笑いと興奮の連続！ 迷った時は、あのアクション超大作がシンプルに最高

動画配信でもDVDでも当然「どれを観ようかな？」というお悩みは付きもの。迷った時は、ユーモアとウィットに富んだ、迫力満点の刑事モノが定石。ハリウッド屈指の名物コンビにこれからの数時間を委ねれば、確実に楽しませてくれる。

この二人なら面白くないわけない！ 『バッドボーイズ』シリーズ第2作

「今回は派手なドンパチ系のアクションものです。『バッドボーイズ』シリーズは全部観ていて、最新作の『フォー・ライフ』もすごい良かったんですけど、私は『2バッド』が一番好きです！」（ぴんこ）

マーティン・ローレンスとウィル・スミス扮するマイアミ警察の敏腕刑事コンビの活躍を描く映画『バッドボーイズ』シリーズ。大迫力のアクションと軽妙なかけ合いが人気の、アクション超大作だ。昨年公開された『バッドボーイズ フォー・ライフ』も記憶に新しい。

「何に一番注目して欲しいかというと、ウィル・スミスとマーティン・ローレンスのかけ合い。絶対これアドリブだよね、っていう。マーティンがもともとコメディアンというのもあって、二人のやり取りもまるで漫談みたい」

「ジョークを言い合ったりするのもそうだし、あと『うわ～どうしよう、どうしよう』みたいなドタバタな場面。銃撃シーンとかでのテンパリ具合がめっちゃ面白い！ とにかくテンパってるところが一番面白いんですよ！」

ヘビーな事件に巻き込まれても、二人のやりとりはまるでコメディ。

「二人のナイスコンビっぷりは、シリーズを通して確立されています。この二人が出てれば間違いない、っていう安心感が画面から常にただよってますよね。それが特に際立っているのが『2バッド』だと思います」

たとえば、こんなシーン。

「序盤の銃撃戦で、マーティンがお尻を撃たれます（笑）。その後はず～っと『お尻が痛い』って言っているんですが・・・お尻の肉が銃弾でえぐられたんだ、っていうのを延々と。くだらないけど、そういうのがシンプルに面白い！ 小学生が笑っちゃうようなギャグもたっぷりです。下ネタもけっこう多いので、お子さんとは観られないかもしれませんが・・・言葉では伝わらない面白さ、体感して欲しい！」

ハズレなしで安定して笑えるネタが満載なのだ。

ド派手なアクションと王道のストーリー。難しいことは考えなくてよし！

「二人は終始ドタバタしてるんですが、そのドタバタ加減が、まぁとにかく派手！ 爆発、爆撃、カーチェイス、銃撃戦……。これもう戦争じゃん！ っていうくらいの。気持ちいいほどの激戦に、気分がスカッとします」

爆薬をふんだんに使ったアクションシーン。はぐれものだけど有能な刑事二人がコンビを組む。このパターンは日本でもおなじみだ。

「事件は麻薬組織を追う真剣な話なんですが、常にポップで、コメディーチックなところも入っています。これはまさにハリウッド版『あぶない刑事』ですね。笑える場面もあるし、上司から疎まれてて『またお前らやりやがったのか』っていう扱いもまさにそのまま」

「正義は絶対に勝って、悪人は懲らしめられる。ストーリーも鉄板のパターンですが、二人のかけ合いが面白いから、飽きずに観られます」

コテコテなところに安心感があって心地良いのだ。

「最近のアクション映画って、話が複雑すぎてよくわからないこと、けっこうあるじゃないですか。アクションものなのに。『この人って善人だったんじゃなかったの？ 実は内部で通じてたんだ』とか『この事件の全容って、結局なんだったっけ』とか」

「この映画は、いい意味でそういうのがあんまりない！ 『こいつらが悪い！ じゃあ倒しに行こう！ 以上』みたいな。それがいいんです。事件の詳細とか難しいことを考えず、二人のやりとりと大騒動に身を任せれば、絶対に楽しませてくれます」

大船に乗った気持ちで、ダイナミックに楽しめる。

「ストーリーがわかりやすいから、吹替版でサラッと流し観るのもアリです。ちなみに吹替版のマーティンの役は、山寺宏一さんがやっています。ここもいい具合に鉄板ですね」

「観るだけでも、ジムに行ったくらいの爽快感は得られます。運動不足だけど家でワークアウトする気になれない人にもおすすめです。あくまで、身体を動かした気になれる、だけですけど(笑)謎の疲労感と爽快感が」

安心して観ることができて、消費カロリーも高め。動画配信サービスで何を観ようか迷ったら、こういう作品を選んでおけば間違いない。

取材・文：中山秀明
コンテンツセレクト：岡野ぴんこ