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日々是エンタメ

Netflix、Hulu、Amazonプライム・ビデオなど、意外と使いこなせない動画配信サービス。放送作家・岡野ぴんこがその作品の数々を独自の視点でご紹介。たった5分の隙間時間から、あなたの毎日はもっとエンタメ色に染まる。

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20分でクスッと爽快! 王道のアメリカンコメディで日ごろのうっぷんを瞬殺!

ビッグバン・セオリー

Hulu、Netfllix、Amazo プライム・ビデオなど。VOD(動画配信サービス)は通勤時にも自宅の寛ぎにも使える「日々是エンタメ」の友。その中から、厳選コンテンツを構成作家・岡野ぴんこが使えるシーン別にナビゲート。

海外ドラマは、1話が1時間、あるいはそれ以上というイメージを持つ人が多いのだが、実は短編もたくさんあるのだ。しかも現在進行形の作品で。短時間でクスっと笑えるなら、日々のストレス発散にも最適だろう。今回はそれらを満たす、Huluで配信中の20分コメディ「ビッグバン・セオリー」を紹介したい。

© Warner Bros. Entertainment Inc.

オタクが美女に恋をする米国版「電車男」

帰宅後は自分の時間。とはいえ、風呂や洗濯などルーティンの家事もあるだろう。ドラマなどをじっくり観ようものなら、それだけに集中したい。だが、VODのなかにはサクっと気軽に楽しめる作品もある。それが、ぴんこ氏曰く「“ながら”でもOK」というラブコメ「ビッグバン・セオリー」だ。

「シリーズもので、アメリカでは9月からシーズン12がスタート。でも1話完結型で、基本的にどこから見ても大丈夫。20分だし、それぐらいお手軽なドラマなの。ただし内容は超面白いから!」(ぴんこ)

© Warner Bros. Entertainment Inc.

これはオタク男子がキュートな女の子に恋をするという、いわゆるアメリカ版「電車男」だ。中心人物は、カリフォルニア工科大学のルームメイトであるレナードとシェルドン。IQが2人合わせて360という秀才コンビで、博士号を得るほど学問におけるスペックは高い。

しかしアメコミやゲーム、フィギュアなどのマニアで、友人たちも変わり者ばかり。しかもルックスはイマイチ。そんなある日、部屋の向かいにエルメス(「電車男」におけるヒロイン)的な独身美女が引っ越してきたことから生活が一変。ドタバタ劇が繰り広げられるのだ。

© Warner Bros. Entertainment Inc.

「とにかく奥手で、典型的な草食系。だから、女性を前にするとつい怪しい行動に。頭脳は明晰だけど、恋愛偏差値はどん底という、オタク男子と女子たちの会話の応酬がサイコー! あとは、場面のセットが少なくて、演劇やコントっぽい感じだからサクっと楽しめるの」

超潔癖で必死になりながらも、自分のやり方で物事を進める勇気あるシェルドン。不器用ながら、真摯に純粋な恋を貫くレナード。自虐がスゴくて笑いがありながらも、彼らにキュンとさせられる、絶妙なストーリーだとぴんこ氏は言う。

「でも、だれひとりとして順風満帆な人はいないというリアリティ(笑)。ただ、コメディで重くないからほっこりできる」

なるほど! 仕事や人間関係にうまくいかないときに、「私だけじゃないんだ!」って思えるのはありがたい。しかも最後は爽快に笑わせてくれるのだから、かなり有意義な20分だ。

実はアワード受賞のお墨付き作品

ライトなノリではあるものの、作品としての評価は高い。エミー賞やゴールデングローブ賞などを受賞した、お墨付きの名作なのだ。

「スティーヴン・ホーキング博士が本人役で登場するなど、カメオ出演(著名人や大物による特別出演のこと)が豪華なのも見どころ。話の一つひとつは短いけど、いろんな意味で凝縮されてるから見ごたえも十分」

© Warner Bros. Entertainment Inc.

日本におけるアメリカンコメディの金字塔といえば「フルハウス」だろう。ああいった雰囲気やテンションが好きな人には特にオススメできる。

「『フルハウス』以降、アメリカンコメディを観ていない人はもったいない! あとは、特にアメリカの西海岸とかが好きな人にも観てほしいな。いまのカルチャーとかがよくわかるから。ひとつ注意したいことは、電車内などの公共空間ね。つい吹き出して恥ずかしい思いをしないように」

やはりこれは家向け。車内でスマホに向かってにやける“電車男”は禁物だ。これを観るなら“お宅”に限る!

 

【ビッグバン・セオリー】
エミー賞やゴールデングローブ賞などを次々と受賞し、アメリカでも高視聴率の大ヒット作。IQが驚異的に高い草食系オタク学生と、その隣に住むキュートな女の子が繰り広げる、ロングランのアメリカン・ラブコメディだ。
Huluではシーズン9が11月3日(土)から見放題先行配信。シーズン1〜8配信中。

 

取材・文:中山秀明