「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念を掲げ、バッグやアパレルを展開しているMOTHERHOUSE(マザーハウス)が、新たに「食」のブランド「Little MOTHERHOUSE(リトル マザーハウス)」を立ち上げた。第一弾として、インドネシア・スラウェシ島のカカオを使った2種類のチョコレートを発売する。これまでも、ボランティアでなくビジネスとして途上国支援を行うために「売れることにはこだわっている」と豪語してきた同社。本当においしいからこそ生まれた、この食の新ブランドにも期待が高まる。誰ともかぶらないバレンタインギフトとしてもおすすめだ。
途上国と呼ばれる国々には自然の恵みをいっぱいに受けた豊かな食材、その恩恵を育む農家、そして、そこでじっくりと培われた食文化がある。だが日本人にとっては“よく知らない”という側面が大きく、その出会いは新たな気づきをくれるものだ。いのちと想いと文化、そんなバトンリレーで生まれた途上国の「食」の可能性に光をあてた新ブランド「Little MOTHERHOUSE」が、この度、誕生した。
ブランド発足の第一弾として、インドネシア・スラウェシ島のカカオを使った2種類のチョコレートが発売。インドネシアの生カカオと世界最大級のサイズを誇るカシューナッツを使ったチョコレート「インドネシアオリジンズ」と、インドネシアのカカオを独自の配合でホワイトチョコレートを作り、自然由来の色や味で表現しグラデーションにした「イロドリチョコレート」を展開する。
今回のチョコレートは、「カカオを通して世界を変える」を理念とする、京都のクラフトチョコレートメーカー「Dari K」とのコラボレーション。Dari Kはインドネシア・スラウェシ島最高品質のカカオ豆を自社で調達するだけでなく、農園に発酵技術の提供も行っている。また、カカオ以外のさまざまな果物の木を植え、多様な生態系を守り、また気候変動に対するリスクヘッジも行いながら、持続可能な方法として現地の人々の生活向上や環境保全にもつながる活動もしているという。
この第一弾のチョコレートを皮切りに、途上国で輝くおいしさの可能性が、私たちの小さな喜びとして届くことだろう。社会貢献、などと気負わなくていい。ただおいしいから手にとってしまう商品が、これからも登場するはずだ。自然の恵みをいっぱいに受けた豊かな食材から、おいしさとパワーをもらおう。
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